タグ「オリジナル」のついた投稿作品一覧(53)
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月が照る夜にただ二人
手を取り合って歌おう踊ろう
熱い吐息が重なれば
月も照れだし雲隠れ
顔を赤らめ目をそらす
恥じらう仕草、色っぽくて
指を絡めて囁やけば
後戻りなどできはせぬ
後ろめたい恋
肌合わせ忘れちゃえ...月夜のダンス
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月夜のダンス
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峠超えれば遥かなる
恋しいふるさとたどり着く
里を離れて幾年ぞ
わずか十六親不孝
区界峠は降る雪の
白に埋もれて音もなく
里の眺めも変わりなん
今や我を待つ人もなく
区界峠
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区界峠
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辛いことばかりあった
明日が見えなくなった
何もかも嫌になった
もう生きたくなかった
死にたくなるような夜に
あなたの夢を見た
「ここまでよくやってるね」と
静かに笑ってた
幼き子供のように涙が止まらい
諦めてはだめだと静かに前を見た...死にたくなる夜
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死にたくなる夜
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月の影
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一
ヨットのマストを鮮やかに
真白く染める日の光
緑豊けき半島が
優しく包む銀の海
二
養殖筏に覆われた
恵みの海の磯の風
青く広がる海原の
波間に浮かぶブイの花...湾
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雨が降る港には鳥さえいない
人影も絶え果てた駅前通り
若い日の恋心燃やした街も
しぐれに濡れて灯りも消えた
あの日の思い出よ、消えたまえ
私はもう帰れない
久々に訪れた故郷だから
馴染みの人にも会うことはない
若いころ共にいた心の友も
私のように故郷を捨てた...過疎港
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一〇六街道山また山の
木々の緑の眩しさよ
隣に閉伊川清かに流る
我と同じく宮古行き
一〇六街道遥かな道よ
思い出残るこの道よ
澄みきる青空心も晴れて
笑顔こぼれるバスの窓
街から故郷へとつながる道は
いつも楽しい山の道...一〇六街道
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一〇六街道
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昔話をいいかしら?
昔々のとあるところに
地味で弱気で面倒な
寂しい人が暮らしてました
皆とうまくいかずに
傷つき傷つけられまして
人に仕事に生活に
悩み悩んで行き詰まり
あなたが今いるこの森に
誘われひかれて来たそうな...樹海にて
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一
爽やかな光溢るる
雲なき青空
日の丸の小旗が揺れる
並木の道よ
国民ことほぎて
歓呼は天を衝く
新たなる時代の幕が
ここに開いた
二...即位パレード
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一
川の流れる音さえも
耳に入らぬ橋の上
彼と彼女の二人組
わたし越すからどいてくれ
いいわあんなの恋じゃない
もっといいことがほかにある
盛岡の夜にわたしは一人
盛岡の夜の別れ歌
寒さで凍える白鳥でさえ...盛岡の夜
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歴史を伝う大煙突の
影を映して閉伊川流る
浜風そよぐ緑の堤
青空高く海猫は鳴く
友と語る窓辺の
美しい景色よ
窓の外に溢れる
青春の声
父母も眺めた故郷の空の
下(もと)で学べるこの身の誉れ...母校の窓
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夏至の雨
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一
幼き頃の夢は早々と捨てた
青春の日々は戻らない
夏至の日なのに雨の中過ぎてゆく
どこか寂しい傘の露
二
失ったものばかり思い出すけれど
手に入れたものは分からない
夏至の夕方が雨の中過ぎてゆく
何もできずに残せずに...夏至の雨
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けだるい朝 食べるものもない
お米といだだけ炊飯器
スイッチ押して家を出るよ
一人でピーピーなってなよ
月曜日はずっと寝てたいのに
もう行かなきゃならない
土曜のように爽やかな空が
ドアを開けたら広がってたの
さあ 出かけよう
いつもの道で...月曜応援歌
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一
浄土ヶ浜の白砂に浜菊揺れて
青空に青海に海猫群れる
わたしゃ宮古の浜菊よ
恋の宮古の浜菊よ
歌う声も朗らかな
三陸宮古の花娘
二
閉伊の流れ清らかに山百合咲いて
堂々と聳え立つ煙突の影...三陸宮古の花娘
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五月晴れ
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行進曲「宮古港」
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濱の思い出
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愛を求めて抱き合って
果てた二人を暗闇がつつむ
シングルベッドの枕元
耳元の息づかい
もう甘い言葉はいらない
いるのは体温(ねつ)だけ
知らぬ間に絡まった
右手と左手・・・
ラッコのように手をつなぎ
夜に漂い流される...雪夜のしゞま
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花の蕾が膨らんだ
抑えきれない涙川
花の蕾が膨らんだ
抑えきれない涙川
伝えられないこの心
思い届かぬ玉の花
君と別れる切なさに
葉からこぼれる一雫
遠く離りょと忘れるな
あの日眺めたこの花を...桔梗の歌
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一
冷たい雨が降る
咲き誇る桜の花に
傘についた花びらが
くるくる回る、くるくる回る
巣立ちの朝の並木道
ちょっと不安もあるけれど
私はひとり
歩いてく
二...花冷えの雨
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どこから湧いたか小蝿の群れが
わっと飛び出す三角コーナー
汗ではりつくTシャツつまみ
バサバサしながら蛇口回した
オンボロアパートせんべい布団
暑さで目覚めた真夜中三時
ビールが乾いたコップについで
喉に流したぬるい水
暗がりに浮かぶ薄っぺらな美女の
微笑みを受けて湿る寝床にまた戻る...熱帯アパート
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熱帯アパート
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一
今日も雨しとしとと
煙突を濡らしてる
閉伊川の嵩増えて
水の音絶え間なく
梅雨の日の、梅雨の日の
小山田の橋の上
二
思い出の学校の
水色の壁かすみ...梅雨の小山田橋
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私は眼鏡で生きてゆく
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母校の窓
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