ほむるの投稿作品一覧
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これが僕の生きてきた証
誰もいないパレードの中
一人座る誰か
愛されていないと分かっていた
愛されたいと願っていた
誰でも構わないから
この隣にいればいいのに
やり直したいと思うほどの
後悔はないけれど
人生をもう一度繰り返したいって...生前葬
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夜の寂しさが頬に突き刺さる
枯れたはずの涙が溢れてくる
何故僕はまだ生きているのかな
そんな問いは闇に溶けていく
「さよなら」ばかりで
気付けば独りだ
致し方のない事もあったけれど
確かに手放したのは僕だった
春風が吹いて 季節が巡って
こんな僕だけが此処に置き去りで...蝋涙
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風が僕の頬を撫でる
外では子どもたちがはしゃぐ
ドアノブをひねる音と共に話始める愛しい声
健気な優しさに救われた僕がいたよ
指切りげんまんなんて昔の約束を
君はずっと覚えているんだね
少し話した後に帰る君を
引き留めようと手を伸ばした
真っ暗な夜は怖い
真っ暗な朝も怖い...Stupor
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生まれてから死ぬまで
氷の中に引きこもる
四肢も全て思い通りにならないよ
じゃあ この中ですやすやと眠ろうか
何もやりたくない?
誰にも会いたくない?
なら、頭の中で済ませてしまおう
仕事も妄想で 恋愛も理想で
次の光はいつ拝むのか
それはまた起きた時に考えよう...冷凍人間
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誰かと比べるべきじゃないって
自分でも分かっているのに
意味のない自問自答を繰り返す
なあ 僕はここに居ていいのか
ねえ 僕は生きていていいのか
家でいる疎外感
劣等感を持つと辛いなって
孤独に自分を慰める
きっと ここにいるべきでは無いと
口に出せば楽になるか?...自裁
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古いアスファルトの上に滑った雨が
亀裂の中を伝って僕に流れ落ちる
生きていくため 生きていくためって
惨めな笑顔をうかべて
例えば、この人生の先に何も無いと分かったとして
それでも君は生きようと思えるか
僕は選んだよ どん底で生きることを
後悔はもう両手で数え切れないくらいしたから
暗い温水の中に満...深潭
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君が嫌いだって言葉にすれば
いつも泣きそうに俯いた
こんな私を嫌いになって欲しくて
今日も突き放す 私のワガママ
窓際に飾られたアルストロメリア
気付かないうちに枯れたみたい
花弁が一つ、一つと落ちる度に
胸が傷んで手を伸ばす
本当はとても怖くて
貴方の傍で笑っていたい...アルストロメリア
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灰色で造られた世界で
君の歌を歌っている
またいつか会えるはずだって
言い聞かせて
「もういいかい」
何も返事は無いけれど
「もういいかい」
音も時も止まる
狂ったように
スポットライト浴びて歌っている...ロストエトワール
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きっと あなたは立派になる為に生まれてきたのと
産まれたばかりの私に首輪を与えました
やりたい事は何ですか?
なりたい夢は何ですか?
誰からも愛される立派な大人に
本当になりたい夢は何ですか?
本当にやりたい事は何ですか?
「そんな事は聞かないでよ」と激情に駆られる
正しいままに生きていたこと
生ま...レイトショー
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忘れてしまったら
全て楽になるの
流れた涙の行き先はまだ知らない
沢山の悲しみと沢山の楽しみが
二つ混ざったとしても
悲しい気持ちになる
溢れ出す この想いが
君とは何か違くても
抜け殻のこの孤独を
あなたに知って欲しくて...幻影
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波に拐われてしまったマリア
気付かない内に消えてしまっていたみたいだ
鼓膜に響くあなたの称賛も
冷静に聞いたら ただの皮肉に聞こえてきた
挫けぬように笑っていた
いつの間にか それが当たり前になっていて
何時からこんなになってしまったのか?
こんなつまらない奴に
海に溺れるように
藻掻く度に沈んでい...暗澹
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気づかない内に色を付けた
闇色の染った景色の中で
人波に溶けた私を探してよ
悲しみが濁流になるほど
軋んだ心が痛いよ
あなたの後ろ姿に縋る私は
有り触れた形見を探した
ねぇ 空の上には何があるの
それが知れるなら全てを
今夜くらいは涙を零してもいいかな...闇色
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この街はゴミ捨て場みたいに
誰彼構わず何かを捨てていく
思い出したくない記憶とか
忘れてしまいたい形見とか
黒煙は空を覆い尽くす
それは日常の一欠片で
電線で彩られた空は
まるでガラクタみたいだ
溢れる涙は蒸気になる
熱の温度が高すぎて...がらくた
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明日が来て君はいない
この胸に空いた穴
忘れてた約束の話
傷跡に君が写っている
数えてこなかったこの日々は
終わりなんてないのに終わってしまう
夜がくる度に零す涙が
胸の深く奥まで流れていく
手を伸ばす、そこにはいない
いつもの癖が独り歩き...朝が来ない心
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言葉も必要ないくらい
長く共にいた
帰る道までも一緒みたいね
歩いた足跡も重なるばかり
きっとこれから先も同じなんだ
些細な出来事で全てが無くなった
簡単な言葉だった
愛してたって
そんな言葉で
全てが片付けられたら...彼岸花は咲いた
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その指に絡めた
手が震える
傷は無いのに
胸が痛んだ
もう帰れない
そんな気がした
空を見たんだ
みんなを見たんだ
君を見たんだ
全て夢だった...If dream all
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ただ ただ 落ちた星が
まだ まだ 空を流れてる
真新しい朝が来たのに
あの星は未だ流れてる
から から 虚しいだけ
なら なら 旅に出ようか
あの星が流れた後に
続くように足を運ぶ
さらさらと溢れる砂と
煌めく海を眺めてる...旅星
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当たり前の生活
それだけで良かったのに
あの日から全てが変わって
ぐちゃぐちゃに書き換えられた
僕の記憶が滲んでいくように
君の笑顔も歪んでいって
最後は混ざってきっと
何も思い出せなくなるんだ
ああ僕は一体どこにいて
どこに行ってしまうのか...アムネシア
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風鈴の音が響いた
涼しい風が吹いた
頬を伝った 涙を拐う
あの時の日々も
嘘じゃないんだと
言い聞かせてはむせるだけ
花咲いたような笑顔
君の全てが好きだったんだ
まだ認めたくないよ
思い出はいつだっけ...蛍
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いつか全てが上手くいくはずだって
言い聞かせてたのはいつだっけ
今の私を見たら同じことが言えるの
届かない夢に手を伸ばして笑った
あの頃に戻れたら
私は私らしく生きられる
輝いたエトワール
心を黒く染めて足掻いた
今の私には届かない
いつか全てが白日になるんだって...エトワール
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ああ「死にたい」なんて言葉はもう言い飽きたよ
本当に死にそうな時は「生きたい」だなんて言う癖に
臆病者で構って欲しくて
そんなことばかり平気で言うの
愛が行き着く場所を知らない
誰かに向けられた感情が分からない
きっと心のどっかを落としたんだ
ああ 欠落してるのは生まれた時からか
「人のため」と言え...ビブレ
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どうかお願い 私を見つけないで
あなたには見せられない
どこにもいないよ だから探さないで
傷つくのはあなただから
いつか こうなることが分かってた
あなたもきっと解っている
けれど心が心が認めない
私を面影を探している
どうかお願い 私を諦めて
あなたには知ってほしくない...猫です。探さないで
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ああ やっぱ 僕の番なんだ
これが嫉妬の代償か
さあ行こう ここからは一人で
もう何か「くだらないね」と
口にすればいいのか
ああやっぱ 悲しくなるだけだ
真っ白な色を染めたくて
君に嘘を植え付けたんだ
死んでしまえば楽になると
口にするのはやめた...リグレット
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朝日が昇って
町を駆け抜けて
君がいなくなった場所を探す
何も見当たらなくても
諦めちゃいけない
ほんの小さな喧嘩で
二人は離れ離れに
まだ何も伝えられていないのに
大切なものを大切だって
そう言えたらいいのに...Dearest
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この人生という長い航海の中で
錨を下ろして船を待つ
誰もいない 誰も通らない
この世界に一人みたいだ
震える足で街を歩く
誰もが僕に目を向けないで
溢れる涙 地面を伝う
この海は深いのだろ
何も見えない星のどこかで
今日も叫んでいる...この部屋の向こうは海
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海を眺めているのは
君を忘れないため
遠い空が綺麗に見えるから
そこに君はいるんだよね
言葉は詰まるばかり
別々の遠い空へ
君と僕は離れ離れ
君の場所に行けたらなんて
願うけれど叶わない
嘘つきは君だったのか...約/束
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行き先が真っ暗な 僕と君は
窓から見える鳥の群れに憧れた
僕は飛べない鳥で
君は何処へでも行ける鳥だ
言葉では嘘ばかりを口にするけど
心の底から本当を生きている
そんな君に僕は憧れていたんだ
羽をもがれる前から飛ぶことを諦めて
君の姿が見えなくなる
僕は今 どこにいるんだ...金糸の雀
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独りよがりで終わった
この体たらくが
光を求めて暗い闇を目指す
もがく度に首を絞めて
浅い息を吐いた
温い期待 染み出す度
飽きるほど浴びる
僕の頭は狂ってしまったんだ
何も見えないはずなのに
誰かの声が響く...Junky
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私を包み込む
この優しさに甘えられたら
どれだけ幸せなんだろ
でも夢だって どこかで分かってる
君はもう居ない
君はもう居ないから…
君の写真を抱きしめる
私の顔を指さして笑ってよ
君がいた時まで戻りたいよ
例え出会えなくても...哀別
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季節が幾度繰り返して
また暑い暑い夏が来た
ふらりと訪れた 空き地は
もう無いみたいだ
あの日から何十年
心はすり減って
また笑い合いたいな
馬鹿なことをやって
あの頃を夏が追い越して
僕をすり抜けてゆく...あの夏はもう戻らない