七グラフ＠御用の際はメールくださいの投稿作品一覧

1A
触れそうで触れられない　そんな距離感
ひとりで佇む姿に　何も言えない
さまよった行くあてのない　自分の右手を
そっと引き戻した
1B
どれだけの言葉を用意しても
その瞳の陰りは消せない
叶うならばただ一言
「側に居させてください」...

【サビ】
永遠(とわ)に生きて永遠に眠る　御神(みかみ)はただ追い求め
崩れていく壊れていく　サティンリティアの世界
【1A】
「例えばここに一つ、赤い果実があるとして」
「かの愚かな娘のように、食べたいと思いますか？」
本に挟まれた些細な質問に　首をもたげて考える
果たしてその娘は本当に　愚か者で...

【序奏・語り】
世界に拒絶された少女は　深い深い意識の中で夢を見る
置いてきた愛し仔たちを想いながら　世界の外へ投げ出された
【1A】
歳を取らない不思議な身体で
産まれた私は化け物？
世界を滅ぼす力があるんだって
よく分からないけど
【1B】
友達が欲しいな　近寄っても...

【サビ】
ライデン　ハシュー　ネバークリフト
祭壇に登る　異端の仔らよ
恨め　憎め　絶望を叫べ
さすれば世界は救われる
【1A】
山羊の骸(むくろ)を被らされた俺はライデン
たった今　生け贄になりました
後悔してないけれど俯いた
あの子のことが気になります...

1-A-a
本日のトップニュース
よく見るアイドルのスキャンダル
囃し立てるクラスメート
入るスキマは少しもない
1-A-b
皆と違う通学路(コース)
お昼の弁当は味気ない
オシャレだとか興味なくて
クラスメートが眩しいな...

【1A-a】
何かを求める群衆は今日も
僕の周りでヘラヘラ笑ってる
反吐が出るほどの媚びは要らない
口許だけで騙すに限るのさ
【1A-b】
何も求めない天使は今日も
僕の後ろで死んだ目をしてる
「森の最奥に住まう天使は
貴方と同じお顔をしています」...

初めて会ったときの話をしよう
母に手を引かれて訪れたキミの部屋
傷だらけの家具に囲まれて
黒猫のキミと「こんにちわ」
大好きでした 大好きでした
チンチラのパパ譲りのフサフサの毛
大好きでした 大好きでした
三毛猫のママ譲りの愛らしさが
初めて引っかかれた話をしよう
ひとりこっそりと訪れたキミの部屋...

【はじめに】20XX年某月某日
この足元にあるサークルが僕の行動範囲
つまりは一歩も動けないハリツケ状態
そんな僕が大好きな貴女に綴った
天涯孤独のラブレター
【であいのはる】20XX年4月
早いもので季節はくるくる　廻って忙しそうだ
翠玉の瞳で僕は世界を見渡す
動けぬ身の代わりに“神様”　この目を...

黒いヘッドフォンが　告げてくる
「首を締めて差し上げよう」
「どうして？」って問い掛けると
私がそれを望むからだと答えた
黒いウォークマンに　詰めている
電子音の歌声だけが
これからを示すのだと
自分に無理に言い聞かせた三年後
あたかも世界は優しい
そうだきっと明日も変わらない...

【1A】
この手にいくつかの　愛を乗せて
祈る日々に　嫌気が差してきた
使命とは何ぞや　迷い子は何処
それでも　唱うことだけは止めない
【1B】
深き森の最奥で見かけた少女
事切れた小鳥を胸に唱う『タハナマサ』
息を吹き返すとともに飛び立つ命
あれがまことの“天使”なのか...

【1A-a】
黒く煤けた灰が舞う家の前で
俺はただ立っているだけだった
後ろから刺さる指や視線は
俺のことを“悪魔”と呼んだ
【1A-b】
「俺の名前はライデン、ただの悪魔さ」
俯いた少女に笑いかける
泣きじゃくる顔は不思議そうに
俺のことを“友達”だって...

【01：安定しない街の中、溢れる喧騒。】後編
　獅子絵町の中心部。そこには巨大な屋敷が我が物顔で鎮座している。
　その名も鬼灯(ホオズキ)邸。まぁ、ぶっちゃけ金持ちの家だ。
「――お待たせして申し訳ありません。ココ様、ノノ様」
「ヤヤおっそーい！」
「おっそーい！」
　捻り潰すぞクソガキ。
　勿論、...

【01：安定しない街の中、溢れる喧騒】前編
　私、仁藤ヤヤが住む町は年中、喧騒に支配されている。
　チラリと視線を横に向ければ、ひ弱そうな男が殴られている。ペコペコと情けなく頭を下げては許しを乞い、懐から財布を出す。本当に情けない。
　すれ違い際にポケットをまさぐられるのは何回目だろう。数えるのも面...

【00：イントロダクション】
　たりらったったったった
　たりらったったったった
　羽をもがれた熾天使は夢見てた
　たりらったったったった
　たりらったったったった
　ばらばらになった熾天使は恋い焦がれてた
　たりらったったったった
　たりらったったったった
　神さまが居る世界　神さまが要る世界...

【1A】
「本日も晴天なり！」弾け出すココロ
天気予報にだってワクワクする
私ってば単純なのかな
サイコーな一日になる気がするんだ
【1B】
憂鬱そうなあの人はまた空を仰いでる
「分別するなら僕は燃えるゴミだ」
そんなこと言わないでって
手を引っ張って連れ出した...

【1A】
ありきたりな僕たちは
今日も空ばかりを眺めて
汚いものから目を逸らす
こんな僕らが一番汚いのに
【1B】
結局のところ何もできない
無限の可能性とか(笑)で
そんなもので片が付くなら
燃えるゴミで棄ててください...

アイデアは腐るほどあるんだ
ありきたりチープで陳腐
玉にキズなこの感性が全部
台無しにしちゃうんだ

昨日見たテレビドラマで
熱い抱擁交わしてた男女が
破裂していく様を期待してたんだ

殺って　絶って　モーマンタイ...

【サビ】
Heaven's_Station　天国の駅
来世へ飛び立つための馬車が通る
高らかに響いた　蹄鉄の音
報われないボクを嘲笑(わら)ってる

【1A】
ボクの仕事を教えてあげる
実に簡単さ　"見送る"　ただそれだけ
ボクは仕事に忠実なんだ...

1-A-a
貴方が好きだから愛してるから
ワタシはどんなこともやってあげる
正しくないとか間違ってるだとか
五月蝿い五月蝿い五月蝿いな
1-A-b
構われたいのは言わずもがなよ
だけどねどんなことも我慢しなきゃ
正しいからとか間違いないとか
知らない知らない知らないの...

1-A-a
「寂しいな」　なんて呟く　部屋の隅で
ボロボロの　キーホルダーが　見つめ返す
哀れな目　憐れむ目　ウザいから目を逸らす
1-A-b
「寂しいね」　なんて言われる　ことはなくて
バラバラな　パズルピースを　一握り
哀れな子　憐れむ子　今日も始めるゲーム
1-B
周りに飛び散る　断片(ピース...

安定しない街の中　溢れる喧騒
アンティークな家々眺めて
突発的思考に溺れる
とんでもない危ないウォンテッド
『気にしたら負けです。』だなんて
気になってそれどころじゃない
たちまち立ち止まっての
祟りだせ騙りだせ　さぁ
「ショータイムですね」
当たり散らせ欲求不満...

『聖なるかな、聖なるかな』
君は絶えず讃え続ける
分からないかな　この世界には
もう僕ら以外いないんだよ
六つあった翼は焼け堕ちて
顔も体も丸見え　空も飛べない
それでも熾天使(してんし)　神を敬い
混沌の空に手を伸ばす
加護を　慈悲を　恩恵を
与えよう僕だけのセラフに...

1-A
「拝啓、」真面目な書き出し
キミらしくないね「どうしたの？」
そのまま笑い飛ばせたら良かったのに
手紙を持つ手が震えだす
1-B
「どうしてさ」「何でだよ」
溢れるのは疑問ばかりで
初めて“セカイ”を恨みました
1-サビ...

＜いちばん＞
[チキン]
言葉コトバ一つずつ
この心に刻みつけて
嫌われないよう怯えながら
私はセリフを選んでく
[ビースト]
言葉コトバ一つずつ
その心に染み込ませて
逃げられないよう迫りながら...

折れ欠け秒針 円(まどか)に眠る
坂を登れば また会えるかな
棺桶は空のまま 期待はしない
遠回り 待ちぼうけの 便箋落とす
燃ゆる手向けの花言葉
見ぬ聞かぬの囚われ芝居
少女が嘆く 舞台裏
愛 痛い 耐えられない
その目はすでに死んでいる
傾く身体 疼く中心...

【1A】
手を伸ばせば捕まえられる
初めは優しく紳士気取り
手を差し出して笑ってみたが
プライドもろとも振り払われた

【1B】
だって俺はケモノだから
狙ったエモノは逃がさない
もっと俺と話してくれよ...

【1A】
手を伸ばせば触れられるのに
私は臆病ですぐに逃げる
手を差し出して君は笑うけど
私は不器用で振り払った
【1B】
だって私チキンだから
情けなく命乞いするね
もっと私チキンになるよ
情けなくて涙が出るね...

トランス　トランス　トランス
同じ音は夢うつつ
トランス　トランス　トランス
不安定なボクはただ
トランス　トランス　トランス
何か別の言葉と共に
トランス　トランス　トランス
曖昧に歩みます
午前10時の　ボクは鳴いてました
「友達が欲しい」と　ぼやいてました...

無地の空を見上げて　何だか虚しい気分
「嗚呼、満喫しています」
次第に速まる足取り　いつも通りの道のり
「ええ、満足しています」
すれ違った犬に吠えられる
『ドンマイドンマイ』
目が合った猫に恋をする
『何それステキ』
なんて言ってみてもこんなの...