短編中心にテキスト投下してます。 リンレン、レンリン大好きな鏡音廃。 お気軽にコメント残してやって下さいー(*´ω`*) プロフ画は嫁兼相方のぴこた氏に描いて頂きました!大感謝! 最近は使い方のわからないついったでもうろちょろしてますー ■個人サイト■ http://nanos.jp/keyring/ ■ついった http://twitter.com/otosaka19
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深夜だというのに、心臓は日中よりよっぽど活発に活動していた。
まったく眠れる気がしない。リントと過ごす夜はいつもこうだ。
それを分かった上でなお甘やかす、わたしの愚かしいことったら、本当に救えない。
ホラー番組を見た彼が泣きそうな顔をして部屋へ来たのは、もう四時間も前のことになる。
さて―...【リトレカ】ねむくない
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……カチ、カチ。
カチ……カチカチ、カチ。
ガンガンと叩きつけるような音。検討は付いていたものの、そっとそちらを窺う。
食い入るようにパソコンの画面を見つめるリントが、机の上でマウスを弄っていた。
音は「いつも通り」、苛立ちに任せて何度も何度も机とそれを接触させて生まれるものだ。
お察し...【リトレカ】静まれジェラシー
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「レーンーカっ」
「ふぎゃ!」
最近のリントは、わたしを呼ぶついでにぐいぐいポニーテールを引っ張ってくる。
びっくりするし、地味に痛いからやめてくれと主張してるんだけど、今日も彼が聞き入れてくれる気配はない。前にこの髪型を推したワケって、実はこれだったんじゃないかと疑ってしまいそうだ。
「普通に...【リトレカ】男子なめんな!
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痛い痛い、痛いって言ってるじゃない、なんでそんなに見てるのよ。
譜面の内容なんて、全然頭に入ってこない。だって、彼がさっきからめちゃくちゃ見てくるんだもん。
目を合わせたら負ける気がして──何に負けるのかというのは、自分でもよく分からないんだけど──気を紛らわそうと努めると、どうしても楽譜をめくる手...【リトレカ】うちの性転換かがみねさん
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「あーっリンちゃん! とレンくん! Appendおめでとう!」
元々可愛らしいイメージだった初音ミクは、Appendになって色っぽくもなったと思う。
それでも中身は可愛らしい姉のままなので、そのギャップにまた萌えてしまうのだ。
「……ありがと」
「あれれ、レンくん、メイクアップして鼻声直ったはずだよ...トリプルあっぺんどぅ!
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「すごい、すごい、いいないいなあ、ミクもほしいなあ、これ!」
「これって、人の子をなんだと思ってんのあんた」
「ねえ、ミクオもほしいでしょう?」
「別にいらないなー。めんどくさそうじゃない」
自分の子だけでも手一杯な状況に、更に面倒な奴らがやって来た。
翡翠の髪を二つに縛った近所のクソガキその一は、...【ばぶみね】ひっつき虫を存分に妄想した【ぴこた】
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辺りを見回してみる。
改めて……深々と、息をついた。
「ねえ、カイト?」
「え?」
「いくら二人と言っても、赤ん坊がここまでできるものかしら」
「だから、うちの子、天才なんだよ、きっと!」
「一体何の役に立つの、それ」
玩具という玩具は、四方八方に散らかされ。
カーテンはレールから外され。
何故か台...【ばぶみね】おやすみの外枠を妄想してみた【ぴこた】
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「めーちゃん、僕、リン連れてちょっと出掛けてくるねー?」
「分かった、レンは私が見ておくから」
「よろしくね」
「うん」
一人だけ目を覚ましてしまった娘を抱いて、どうやら彼は散歩に出掛けるようだ。
すやすやと眠る息子の寝顔を眺めながら、うちの旦那は気が利くわねなど思って、メイコは破顔する。
「ち...【ばぶみね】てちてちを小説にしてみた【ぴこた】
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謁見の間。玉座は二つ。
右側に座るは十四になる王女。
左側に座るは、同じく十四になる王子。
「……退屈ねえ」
紅茶の入ったカップを静かに置いて、リンは片割れに話し掛けた。
「んー」
だらしなく肘を突いて、レンは適当な相槌を打つ。
「なんでこんなに退屈なのかしら」
「毎日同じことの繰り返しだからだよ」...【改造悪ノ】王子と王女【平和すぎる】