Wellner 湊一(ヴェルナー そういち) 詩を中心に活動しています。歌詞向けの詩作品も制作しています。 『唄をたずさえて』に投稿した中で、歌詞向けに作った詩を投稿しています。 *諸事情により対応に時間が掛かると思います。
プロフィールを見る投稿作品15作品
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生まれ落ちた先に待つは
授けられた定め
祝福の音と相反した
不条理な宣告
着せられた「生」が向かうは
ヘルメースが指す方角
唯一つの結末だけ
いずれ死に逝くと知りながら
己も死を忌みながら
人々は礼讃する...死の礼讃
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今感じてるフラストレーションは
全て自分の無力から来るものと
分かってはいるんだ
無力ならどうやってここから
抜け出せばいい
誰かの手を待ってる自分に気づいて
いっそ死にたくなる
非力な自分に残された力は
丁度 己の致死量
今抱えてる他人の荷物を...俺として生まれたこと
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『お手軽サマーバケーション』 イラスト
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『お手軽サマーバケーション』イラスト案
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世界の数だけ
愛しさは灯る
それは悲しみも
等しく
泣く人もあれば
笑う人もある
小さな町でも
同じく
流浪の身に
杓子定規など...正義の流浪探偵
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果てしなかった
それどころじゃなかった
歩いてすぐに
見えない果てを知った
砂埃で蜃気楼も見えないけれど
時とともに 少しずつ褪せていく空を
悲しく思わない日は無かった
拝啓 若き日の私へ
あなたの空は まだ青いですか
その瞳で見た輝きを...鮮色
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夏は駆け抜ける
僕が眩む隙に
待ちに待ったのに
置き去りにしてく
全てが夏色
どの色も輝く
気怠い日さえも
青春に染まる
肌を焦がす 炎天下
逃げ込んだの 野良猫と...お手軽サマーバケーション
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果ての
揺らぐ光は
いつか巡る
出逢いと再会
描く軌道の先に
かすみ見える
その日を
待ち合わせに
僕は
立ち向かう...よい旅を
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窓を打つ雨に 祈り請うても
止む事など 決(け)して有りはしない
降りしきる運命(うんめい)を 迎え撃つのに
この手を解いて 剣を掴む
薄ら日の鉄(くろがね)
静かな覚悟が揺らがぬよう
心を映し出した刃に
雫が砕けて滑り落ちる
定めとは
重いもの...アンビシャス・アウトロー
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もう一度 輝け
あの日見た 光へ
そびえる影の 向こうまで
翔けていこう 夢路を
生温い コーヒー
飲み込めず 映る日々
揺れてる
路傍で見る 憧れは
挫折よりも 沁みた
何度でも 対峙...二人のニケ
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もう昇っていく 力など無いわ
次 瞳を開く時は きっと
私は一本の尾鰭で這い
違う呼吸を覚えているわ
私が そうなってしまう前に
淡い光より 碇を垂らして
覚悟があるのなら ここまで来て
あなたが 落ちてきてしまっても
必ず この手で 受け止めるから
両手を解いたまま 願っている...アンカー
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空を巡る 太陽と月
日々が巡る 引きずるような
揃えた足 波にとられて
立ち止まると 一人残される
頭上の光は「進め」と言っている
変わり方も 分からないまま
思う大人にはなれなくて
足跡で 日々を汚していく
好きなとこ 一つずつ滲んでいく
歩いていくほど 自分を嫌いになるな...光の輪
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打ち寄せる波の中 笑う君は
昔からいつまでも出られずに
この海を全て 干からびさせて
この世に降り注げばいいのにな
その浅瀬に僕は入れないけど
君の雫が足に触れた時
微かに君の世界を感じたよ
拭った指 少ししょっぱかったよ
君がその海に溺れないように
この手を決して離さないように...救い
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重く叩きつける 無数の雨粒
風に覆われた 荒れ狂う大気
翼なき人間達は 両の腕を
頭上伸ばしても 空の高さには
敵わない
ひたすら耐えて 進むのみ
隠れて逃げてちゃ 次は無い
試練の雨も 恵みなんだと
己を損なうことでしか 得られぬもの
DOWN POURの後にかかる...英雄
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これ以上 自分の手で
壁を積み上げるのはもうやめよう
不可抗力のフリして
届かないさと 光に背を向けて
しゃがみ込んだ僕に別の道はあったのか
掴めやしないさと闇で覆ったところで
この胸の光はひっそりと輝き続ける
どうせ 叶いっこないと
心に紛れ込ませるぐらいじゃ
忘れられなかったんだ あの日閉じ込...Light