菅生の投稿作品一覧
-
遠ざかり 薄らいでいく
飛行機雲 夏のにおい
追いかけて 走り回れば
飛び立つ トンボの影
くるくると 空中踊る
赤や黄色 命のロンド
朝もやに キラリ輝く
霜柱 踏みしめる
流れる時間の中
移ろう季節の中...flow
-
旅をする 僕たちは
昔遊んだ 遊園地が目的地さ
折れたポール 観覧車
落ちる夕陽に 赤く滲む世界をふたり
旅をする
シーラカンス 君はもう
何度も同じ結末を 繰り返し見てきたのだろう?
恐竜は 鳥になり
大きな空を手に入れて 生き伸びた
僕らもまた 空へゆく...旅をする
-
薄ゐ貝殼 燈をともし
なぞる耳たぶ 誘ふ夕暮れ
けぶる頬染め 君は言ふ
「レジスタンスの眞似事しましよ」
僕の熱と 君の熱と
冷えた空氣の12月
觸れて混じる 君と僕と
背伸びした儘12秒
熟れた果實が 背を這へば
朱差す耳たぶ 歌へ 歌へ...S
-
こっぱみじん、じん
指が痛いわ
スイッチ押すのも4回目
こっぱみじん、じん
破裂しちゃうの
スイッチ押すたびKONA☆GONAマイハート
嘘つく口なら針飲まそ
1本1本数えて飲まそ
ハリセンボンじゃ可愛そう
シーシェパードが騒ぎそう...KONA☆GONAマイハート
-
このような状態になって、どれほど經ったのだろう。
感覺の鈍さ、擴散する光。
恍惚の意識、分散する私。
ああ、心とは、
心の臟に染み付いたものではなかったか。
ああ、私とは、
腦髓が生み出したものではなかったか。
波に碎けた私は、今、
何故波の音を聞き、搖れを感じ、
光を暖かく思うのだろう。...海になる日
-
いつからだろう
キミの足が速くなったのは
物を使うことを始めたのは
だらしなく歯茎を見せていたキミはどこへ行った?
スケートリンクで転んで見せたキミは可愛かった
ただボクを求めることしか出来ないキミが愛しかった
ボクの愛したゾンビ
もういない
ボクの愚かなゾンビ
もういない...ボクの愛したゾンビ
-
金魚の鱗が空を染めたら、
坊主は町で肉を焼く。
それをじっとり、少女が見てる。
白い手首の、少女が見てる。
私を燃やす火は、いつまでも消えず、
空気も黒くくすんでいく。
鸚鵡の優しい声は麻薬で、
理想という名の愛が降る。
馬鹿な少女は、溺れて笑う。
涙の海に、溺れて笑う。...神様は来ないけど
-
【Aメロ】
こどもたちの はしゃぐ足音が
もやのけぶる 朝のネジを巻いていく
【Bメロ】
今日は暑くなりそう
庭のひまわりに そっとささやいた
【サビ】
青空 風 ざわめく 木々の声
耳をすませば
遠く 聞こえる気がするんだ...夏のまぼろし
-
神様さえも信じない僕らが、
「愛し合う」なんて
バカみたいな話だろう。
初めは君も心地よい魔法に
酔っていたようだけど、
そろそろさめたみたいだし。
僕らが「愛」と名付けてたものは、
どうやら違うものだったようだ。
見たことない、素晴らしいものと
聞いていたから、触れてみたかったのだけれど。...It 's not love
-
昼間 夢 見た 目ga 覚meta
真昼 yaむ math same game
浮薄 浮花 浮花
液体な know me so
深く Puka Puka
消えたいな 海の底
さようならしようなsensei
さようならでさらうようなら
そうさ、さすらうようなSense
ひるま ゆめみた めがさめた...FUKAFUKA SUICIDE
-
夕焼けに染まるススキの海原
立ち尽くす僕の記憶
そおっと 優しく撫で上げた
溢れる涙 これは悲しいからじゃないよ
これは
かくれんぼしましょうよ
誰かの声 伸びた影
顔の無い笑顔 赤く染まった空
さあ、かくれんぼしましょうよ
あなたが鬼...秋色奇譚
-
錆びた手摺、おんぼろのドア、
たくさんの気持ち飲み込んだトイレ。
形だけの郵便箱は、結局虫が入ってただけだったなあ。
あちこち見渡し、君の痕跡探してるんだ。
定位置のソファーの右端。サムいこと言ったベッド。
君となら幸せになれると思い始めたこの生活は、
もしかしたら、ただわがまま押し付けただけだった...涙の音、入道雲。
-
どこまでも深く、夜の糸は織り込まれ、全てを覆う。
(闇にひとしずく、ブルー)
怖いから閉じた両の目蓋、より深い、闇を誘う。
(目蓋の裏ゆれる、ブルー)
在りし日の世界思い浮かべても、それは狂ったパース。
都合が良いだけのただの落書き。
夜の糸に絡め取られて、すぐに消える。
どこまでも深く、夜の糸は織...目蓋の裏の憂鬱
-
脳に絡みつく甘い腐臭が、御前様の面影を遠ざけてしまう。
私はひとりで虚無の庭から、曖昧模糊歪む世界を夢想している。
燃えるスペクトラ、チャールストン。滲む赤の残像が掻き消してしまう。
殺すのは理性。残るのは何?傷む薔薇の幻想に霞んで見えない。
かつて愛は御前様の姿をしていた。
かつて此処は薔薇の咲き...或る愛の死
-
〔A〕
景色青ざめ 君を探すかいもなく
閉じゆく世界の音がした
廊下を走る君の声も足音も
失い世界の音が止む
〔B〕
君が君がいなくなって
笑う声も聞こえなくて
ワタシ一人ここにいたって
なにが楽しいんだろう?...lost you
-
もしかしたらさ、私達なら
このままでいられると 思っていたのになぁ。
ふとした時に気付く。
いつの間にか君はこんなに 背も伸びてしまって、
私より ずっと高いところから
見渡せるだけの目線を 手に入れたんだね。
小さな頃 歩いた近道。
軒先をかがまなきゃ 通り抜けられない君を見て、
二人過...It hopes.
-
ゆゆゆ ふるえる ふえるる はるる
水温む春の午後
蠢く殖える咽返るるる
芽吹き出す草の蔭
蠢く殖える誰のこゑゑゑ
揺れる霞のその向こう
ゆゆゆ ふるえる ふえるる はるる
分裂 増殖 ゆゆゆゆゆん
ゆゆゆ ふるえる ふえるる はるる
分裂 増殖 ゆゆゆゆゆん...殖えるる春る
-
粒子が濃く、ワタシを解く。
午前二時過ぎ 溺れるみたいに。
祕密の森、アナタとキス。
グロテスクピンク 食まれるみたいに。
深夜の密會 鄙猥な旋律(メロディー)。
狂狂(くるくる) 月鳴く 皋月の夜空(そら)に
放つは 悲しき 自己愛の發聲(こゑ)。
愈々、出口もわからなくなる。
終はり近...祕密の森
-
点滅 する イエロー チッチ チカチ チ チ
後退 して 見えない パッパ パリラ パ パ
どこへ向かう 向こう側まで
どこへ向かう 向こう岸まで
どこへ向かう あの向こうまで
つながる 螺旋 描いて 未来
広がる 世界 届いた 先は
あの向こう側
チッチ チカチ チッチ
チッチ チカチ チッチ...チカチ
-
さわりゆれる カーテンおどる
レンズ覗く僕にそうっと 冬を届けるように
シリウス プロキオン 冬の空はにぎやか
ひとつふたつ 形なぞって
伝えられた物語 意味に思いを馳せる
シリウス プロキオン あと一つなんだっけ?
突き抜けるような 星空は 高く
凍ってるみたい 青白く 澄んで
キラキラ 空気に ...冬の星座
-
二人三脚 足 つないで
不自由な旋律 砂 奏でて
燃える 夕焼け 砂浜照らすよ
僕等 つなぐ 紐も赤く
ふたり、「これって赤い糸?」なんて
顔見合わせ
互いの火 確認するよ
そんなの 顔の方が赤いって
笑うように カラス 2羽
火元の海へ流れていった...不安なスカーレット