露口いのりの投稿作品一覧

S1
月白(げっぱく)に染まる空
哀しみをだきしめそっと
私の影を踏んでいる
帰らなくてもいいですか？
A1
名残りゆく声が
私の中に入り込んで嗚咽を洩らす
B1
貴方は気付くのでしょうか？...

さあゲームを
始めよう
正解の選択肢
あなたは見つけられる
かしら
間違ったって構わない
そう思ってるなら
止めた方がいいわ
命懸ける気が無いならね
さあやる気が...

A1
世界は綺麗だと
信じきってる君のこと
愛おしくて仕方なかった
きっと盲目だったんだ
B1
夜は嫌いだって言ったクセして
無理矢理微笑んでこっちみないで
S1
久遠の愛を求めては...

A1
右か左か前か後ろか赤か黒かで
全てが決まるそんな汚れきった世界で僕
目を疑う程に綺麗な光を見つけた
手に入るなんて思っちゃいないけど欲が出た
B1
どんなに泣いたって
覚めない悪夢にもう…
S1
勝ち負け気にするなってさ...

乙女色 目を　
伏せて愛を語る
アカイイト
結んで開いて
また結び
絡まった先に
何を見ているの？
深藍の瞳　
弧を描いては
微笑みかけるの...

きみのさよならが
胸の奥に沈んでく
硝子の破片をつなぎ合わせても
元には戻らないように
ねえ
いつか
セカイの流れにのまれ
そのうち大人と呼ばれる歳になり
振り返った時にはもう
道は残っていないんだ...

今宵は
何を手に入れよう？
夕闇に染まって
より輝いてる
ダイヤにしようか？
何だっていいいわ
だって私は
怪盗だから
どんな獲物も　　
逃しはしないわ...

ピンクのネオン
目を背け
現在位置を見ないフリ
夜は嫌いだと叫べたなら
楽だろうな
欲にだらけの汚い目
鳥肌の立つような
作り笑い
そっと息を止める
どうせまた...

極論はパスして
背を向けて逃げたって
良いじゃないか
なんだって
僕のことなんか
知らないくせに
馬鹿みたいな端的思考
そんな綺麗事なんかで
生きてけるなんて
思ってるの？...

薄くなった傷痕
庇うようにして歩くんだ
ズキズキ　ズキズキ
幸せになっちゃ駄目だと
警告音が鳴る
知らん振りして
手を伸ばすと
はたかれるのが
世の常で
絶望するのも...

【 Compliant 】
目元だけ隠したアイコンが
やけにみすぼらしく見えるんだ
正解どころか
間違った訳すら知らなくて
予測変換の一番最初
それなの文字をタップする
つねに誰かの悪口の
クラスのグループ画面
自分の番に怯えながら...

地球以外の惑星に人類が住めるようになったセカイ。
優秀な科学者はある発明をした。
それはVirtualworld(仮想セカイ)。
その空間に入った者の望むものを見せると言う。
だがある不具合が発見され製造、使用は禁止になった。
その発明を最後に使ったのはAI(人工知能)。
この時代の人工知能はヒトガ...

言葉だけじゃ君をつなぎ止めてはおけないから　
もういっそ鎖で閉じ込めてしまおうか
罪悪感の痛みだけが首筋を刺激するんだ　
言葉の奥には嘘しかなくてさ
ひたすらに感情論が
頭の中渦巻くよ
僕は何がしたいんだ？
君に愛してほしいんだ
言えるはずないけどね
お涙頂戴の演劇なんか...

痛い辛い悲しいよ
死にたいんだ誰か助けてよ
終わりにしたいよ全てを捨てて
だけど死ねやしない
それはもはや意思じゃなく
生存本能で
新しい人格を
もう一つ
つくってしまいそうな
勢いだ...

a1
嘘と裏切りと絶望で
約八割を構築されてる僕のココロは
指先で軽くつつけば容易く
壊れてしまいそうだ
僕に幸せを教えてよ
b1
痛み止めで薬中になっちゃった
それほどまでに痛いから
僕を殺してくれないか？...

目を開けるのが怖くて
ずっと眠ったフリしてた
目を開けたら全部
消えちゃいそうな気がしたんだ
どれほどに悲しくても
もう涙すら出ないんだ
どうやら壊れてしまったようで
廃棄対象の僕のことだから
きっととっくに狂っていたんだろうね
遠い昔のおはなし...

欲しいと思うほど手に入らなくて
好きだと思うほど君は離れてく
静寂と矛盾のなかを駆ける
始発はとっくに過ぎ去った
真昼間の悪夢にはもううんざりだ
この体ごと消え去ってしまいたい
こんな時にみる幸せな夢
なんて残酷なのかな
君の笑顔が脳裏に焼き付いて
離れないんだ...

広い世界に一人ぼっち
音のない世界に耐え兼ねて
とうとう手首を切ったんた
耳鳴りだけが聞こえたきがして
暗黒の世界で僕は走る　
出口を求め答を求め
それくらいじゃ死ねやしないよって
誰かの声が聞こえた
別に死にたい訳じゃないさ
何かが変わる気がしたんだ...

ヒーローのままじゃ君を守れやしないからって　
その名前を捨てて走る
絶対主義の基盤のもと世界は一ミリも狂わずに廻る　
無条件に成功する未来を思う　
そんなのはただの幻想なのに
僕が居なきゃダメだと思っていた君の隣には僕じゃない人が居て君は僕といるより笑顔だから
もう、いらないね
君のことを大切に思う...

真っ白な電脳世界は加減を知らないらしい
意思の弱い僕はいつの間にか取り込まれてしまって居る
無限じゃないってわかってる奇跡も脳内で書き換えてしまおう
有限の奇跡に身を委ね破滅のときを待っている
作り物の愛に溺れ本物に目を背ける
いつから壊れていたのかな
結局僕は人形だ
自分の意思じゃ呼吸すら満足にで...

君が好きでした
ずっと小さな頃から
君だけは守ると誓ってました
僕だけを頼り信頼しきって僕が居なけりゃ呼吸すら出来ない
君がたまらなく好きで必要でした
　
なんて
自己犠牲を気取ってみてもほんとは自分のためでしかない
君を自分が不完全な理由にしてきた
僕が好きだったのは君じゃなくて僕だけを必要とする...

カッターナイフ握っても
手首に当てることすら僕にはできない
灰色の道で立ち往生
僕はなんで生きてるの？
君が見いてたセカイは何色だったのかな
生きることに答を求める日々は空っぽだ　
セイカイを知るためにマチガイをおかしつづける
馬鹿なことだと気づけない
僕等は幻の虜だね
壊れた檻と錆びた鎖に囚われた...