ある日の夕方
ここに音楽学校から下校している一人のミクの姿があった
ミク「・・・・もういやだ」
ミクは急にそんなことを言い出すと目の前の小石を蹴った
ミク「なんでなんでなんで?みんな認めてくれないの?」
ミク「私こんなに頑張ったのに・・・」
ミクは紙に書いてある歌詞を取り出した
見た目はくしゃくしゃになっている
ミク「・・・何であんなことみんな言うんだろう?」
・・・今日の学校の休み時間の出来事・・・
A子「キャハハハハ!何なのこの歌詞面白~い!」
B子「これマジやばくね?何なのこの暗い歌詞?マジ暗い~!」
C子「バリうけるんですけどお!」
ミク「・・・」
ミクはそんなことを言われていても黙っている
A子「ん~?なんなのあんた?あんたも相変わらず暗いわねー・・・」
B子「生意気ー!」
C子「やっちゃいましょうよこんなやつ!」
ミク「え・・・?待って!」
C子はミクの歌詞をくしゃくしゃにした・・・
そのままミクは地面に座り込んだ
A子「ははは!うけるううう!」
B子「ばりうけうけー!」
C子「ははは!」
3人は大笑いをする
先生「こらあ!授業始まるぞ!次の教室に行け!」
A子「やば!ほら行くよあんたたち!」
B子C子「そうだね!!!!ははは!」
3人は去っていった・・・
ミク「・・・」
先生「ほら!ミクも行くぞ?てどうした?」
ミク「いや・・・あの・・・」
ミクはくしゃくしゃになった紙を広げながら先生に見せた
ミク「課題の歌詞書いたんです!見てください!」
先生「なんだ・・・くしゃくしゃじゃないかちゃんと管理はしろよ?」
ミク「すみません・・・」
先生はそのまま歌詞を見始めた
ミクは反応を待つ
ミク「・・・どうですか?」
先生「・・・暗いな」
ミク「え・・・?」
ミクは急に先生の言ったセリフに驚きを隠せなかった
先生「この歌詞は暗すぎる!これでは課題はクリアはできないな」
先生「作り直しだ!それに管理もなっていないしな!ほら授業行くぞ!」
ミク「はい・・・」
その時ミクの中で何かが割れる音がした
・・・回想戻り・・・
ミク「もういやだ!なんで私こんなことに?こんなに頑張ったのに!」
とそんなことを言いながら家の前についた
ミク「・・・」
扉を開けるのがいつもより重い
ガチャ
ミク「ただいま・・・」
マスター「おかえりーおう!今日は遅かったな!」
ミク「・・・うん」
マスター「今日は学校どうだったんだ?」
ミク「・・・」
ミクは答えない
マスター「ふーん・・・そうか!ほら!風呂入ってこい!!!」
ミク「うん・・・」
ミク「・・・(どうせ今日のことマスターに話してもマスターも「暗い」と言うはずなんだ)」
そんなことを思いながら風呂を済ませ夕飯の時間になった
カチャカチャと食器の音と沈黙が続く
マスター「そうだな~ミク?明日さ学校休みだしここに行ってこい!」
ミク「え・・・?」
マスターは急に行き場所の描かれた紙を渡した
ミク「何で急に?」
ミクは訳が分からなかった
マスター「いいから~行ってこい!」
ミク「・・・わかりました」
ミクは紙を受け取ると夕飯を済ませすぐに眠りについた・・・
・・・次の日・・・
ミクは朝早くに起きて玄関に向かった
マスター「お?もう向かうのか?気を付けて行けよー!」
ミク「うん・・・ありがと」
ミク「・・・(もう嫌だ)」
バタンッ
と扉が閉まる
マスター「さてと・・・「あいつ」に連絡でも送るかな~元気にしてるよな~」
・・・数分後・・・
ミクの歩く速度は速くすぐに目的地に着いた
ミク「ここはショッピングモール?」
ミクが着いたのは大きな所である食品、家具、服、カフェ、フードコート
と必要なものはここで揃いそうな品揃えだ
ミク「さらに細かく指定されてるここどこだろう?」
ミク「いいやもう何でもいい早くいって帰ろう・・・」
ミクは昨日の出来事が忘れれない様子だ
ミクはしばらく歩くと食品売り場が見えてきた
野菜、精肉、魚、、総菜、寿司、雑貨、調味料、とたくさん並んでいる
ミク「・・・みんな楽しそう」
ミクは見渡すと今日は休日なのかたくさん家族と子供がいた
子供「ママー!今日の夕飯なーに?」
母「今日はふふふ♪ハンバーグとカレーどっちがいい?」
子供「カレー!!!」
母「わかったわ~では行きましょうか?」
子供「まって~!」
とどこもにぎやかな会話が聞こえてくる
ミク「・・・うるさい」
ミク「だめだもうほんと嫌だ辛い・・・」
ミクはそんなことを思いながらついに目的地に着いた
ミク「ここは鮮魚?なんでこんなところに?」
着いたのは鮮魚部POPには今日のお勧めはカツオ!!!
と書かれていた
ミク「・・・帰ろう」
ミクが帰ろうとしたその時一人の店員が話しかけた
店員「はい!いらっしゃいお嬢ちゃん!可愛いね?」
ミク「・・・え?」
店員は急に話しかけてきた
ミクは固まっていた
店員「今日はね~旬のカツオが入っていてね~最高だよ!!!」
ミク「・・・そのえっと(うるさい)」
でもミクは昨日のことが頭から離れれず少し涙を流した
店員「・・・なにがあった?」
ミク「いえなんでもないです!それじゃあ!」
と店員から離れようとする
すると店員はミクの腕をつかんだ
店員「何があった?」
ミク「何でもないです・・・ないですから!」
その時作業場から声が聞こえた
店員B「お~いどうした?休憩行くのか?いいぞおー!」
店員「は~い行きます!失礼しま~す!」
ミク「え・・・?」
店員「行こうか」
とミクを引っ張りながら店員はそのまま着替え店内の2階ベンチに座った
ミク「・・・」
ミクは何も話さない
店員「何があった?」
それしか店員も言わない
ミク「・・・グス」
ミクはもう堪えることができなくなり涙を流した
店員「よかったら聞かせてくれないか?」
ミク「昨日・・・」
ミクは昨日のことを話した
店員「そうか・・・でその歌詞は?今あるのか?」
ミク「はいここにありますでも・・・」
まで言いかけたとき店員は歌詞をとりあげ見た
店員「は~んなるほどなあ~ふふふ♪暗いな!」
ミク「あぁ・・・この人も一緒だどうせ・・・」
店員「でも面白い!」
ミク「・・・え?」
店員「いいなこの歌詞お嬢ちゃん書いたんだろ?」
ミク「え?え?」
ミクは訳が分からない様子だこんなことを言われたの初めてだった
店員「なんだ?どうした?お~い?」
ミク「いえ・・・あの」
店員「まあこの歌詞は暗い暗すぎる!でもな今のお嬢ちゃんの「感情」
が伝わってくる最高に面白い!あんたうまいな作るの!」
ここでミクの止めていた感情が壊れた
ミク「・・・グス」
ミク「うわあああああああん!」
ミクはついに大泣きをした
ミク「もう・・・あのもう・・えっと」
ミクは言葉にできないほど涙を流している
店員「うん」
店員は黙って聞いている
・・・少しして・・・
店員「落ち着いたか?」
ミク「うん・・・」
店員「確かにこの歌詞は暗い!でも感情がわかる!お嬢ちゃん今学校楽しくないだろ?」
ミク「はい・・・」
店員「そうか・・・そうか!いいねえ~懐かしいわ~」
店員「なあお嬢ちゃんあんたは若い俺も若いが俺以上にあんたは若い!」
ミク「はい」
店員「この世界にはいろんな人間がいるいろんな考え方の人間がいる」
店員「だからさもっと世界を知れ!信じれる人を増やせ!」
店員「嫌なことがあった?なら次はいいことを増やせ!」
店員「それで信じれる人に頼れ!信じれる人に話をしろ!助けてもらえ!」
ミク「はい」
ミクは黙って聞く店員のセリフは命令的だがすごくあったかい気がした
店員「だからさもっと今の感情を大切にして毎日を楽しく生きるんだ!」
店員「そうすれば今はわからないのかもしれないけど必ず助けは来る!」
店員「そしてお嬢ちゃんも変われる人間だからな!!!!」
店員「まあこんな感じかな?」
店員「最後に!!悪い考え方していると何でも悪者に見えるから注意だぜ!」
ミク「・・・はい・・・はい」
ミクはまた涙を流した
店員「なんだ~?泣き虫だなあ~!いいぞ!もっと泣けなけ!」
ミク「うわああああん!」
ミクはそれからも店員に話を聞いてもらった
・・・数分後・・・
店員「もういいのか?・・・まあでもいい顔してるじゃねえか!」
ミク「・・・そうですか?」
ミクの顔は泣いていたからなのか目は赤くなっていた
しかし初めより顔はスッキリしていた
店員「いつでもここにこいよ!今度はいい魚をお勧めしてやる!」
ミク「はい!!!!!ありがとうございました!」
と店員に別れを告げ帰り道に着いた
辺りは夕日に包まれている
ミクの一つの感情が変わろうとしていた・・・
ミク「・・・そうか!そうなんだ!私まだ生きていていいんだ!」
ミク「まだまだこれからなんだ!」
ミクは今日の店員の言葉を思い出す
ミク「まだまだいろんな嫌なことあるのかもしれないそして辛いことも・・・」
ミク「でもまだまだこれから!もっと世界を知って楽しく生きよう!」
ミク「あの人も言っていた人間は変われる!だったら私だって!」
ミク「あ・・・私今笑ってる?」
いつもは暗く重い帰り道だったが今日は笑っていた
ミク「・・・うん!少しづつでいい自分のペースでいい!だからこれからも!」
ミク「生きて生きて生きて生きる!」
そんなことを思いながら家に到着した
今日は扉が軽い
ミク「えい!」
ミク「ただいまー!!!!」
マスター「おう!お帰りーなんだ?いいことあったのか?」
ミク「なんでもない!今日の夕飯何?」
マスター「カレーだな!それにカツオもあるぞ!」
ミク「・・・カツオ・・・(今日店員が言っていたことを思い出す)」
ミク「うん!ありがとー!風呂入ってくる!」
ミクはそのまま風呂へ向かった
マスター「たく!心配かけさせやがって!でもあいつにはお礼は言わないとな!」
とマスターは電話をかける
ガチャ
店員「あ~なんだお前か切るぞ~」
マスター「ちょ!はえええよ!待てよ!お礼を言いたいんだ!」
店員「なんだそんなことか気にすんなよ~」
マスター「いいやありがとう!あの子を救ってくれて・・・」
店員「お前の仕事でもあるんだけどな~あのままじゃあの子やばかったぞ?」
マスター「すまねえ!でもあの子は世界を知らなすぎるだからお前に頼んだ!」
店員「はいはい~でもこれからはお前もしっかり見て行けよ~」
店員「まあだからこそあの子に目的地言ったんだろうけどろうし・・・連絡もあったしな~」
マスター「ははは・・・でも!OKありがとな!」
店員「はいはい~」
店員の声が消える
ミク「マスター!早くご飯食べよー!」
と風呂を済ませたミクが椅子に座りながらそんなことを言っている
マスター「はいはい~!食べようか!」
ミク「はい!」
二人「いただきます!」
二人は手を合わしご飯を食べたしかし昨日とは違い
笑いながら夕飯を食べる二人の姿があった!
END
あとがき
どうもおはこんにちわ~!UP主(みっく)です!
今回は少し道を変えまして~らなさんの詩を物語にしてみました!
今回のミクちゃんはかなり暗い設定で学校の生徒なんですね~
ただし学校生活は上手く行ってないんだね~
すごくかわいそうなことになっています~
だけど『人を信じる』ことが大切なんですね
生徒たちは悪気MAXだけど先生は単純に感想を言ってるだけ~
だけどミクちゃんは認めてもらいたかったんですね
だからこそ辛いし悲しかった
言葉って難しいですよね
マスターはすぐにこの変化に気が付いているからこそ
ミクに『信じれる人』の扉を開けさしたんですね
店員さんマジすげえ!
でも今回のことって大体の人にもあると思うんです
ネガティブになっているときほど周りが全部悪く見えるし
許せなくなる人間って怖いですよね・・・
でもだからこそ!信じれる人に話す!!
これで気分が楽になると思うんですよ
泣いてもいいんです泣いて泣いて泣けばいいんですよ~!
それで生きれるならあなたは絶対に強くなれます!
そしてそして!
今回のタイトルは
『新たな感情』
今回はミクちゃんが新たな感情を見つけたからですね
信じれる人を探し、大泣きして笑ってといろんな感情が出てきます
だからこその新たな感情!なんですよ!!!
このミクちゃん一番成長してるんじゃないかな?
私はこういう物語が好きですね~
絶望だったんだけど
最後には最高に笑って終わる物語未来がある物語!
いいですね!皆さんも新たな感情が見つかりますように!
私もこれからも見つけていきますよ!
ではここまで読んでいただきありがとうございました!
次回までまた!!!
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