これは、人柱アリスの「夢」がもしカイトなら。
と思ってかいた小説です。
1.メイコ。2.ミク。3.リンレン。4.カイト
の順でかいていこうと思います。
それでは、どうぞ。。。












「ようこそ…アリス」
「!…あんた、誰!」
「僕に名前なんてないよ。でも、そうだなぁ…呼び名がないと不便だし
……カイト。僕の名前はカイトにしておこう」

青いマフラーを巻き、のんきに話す男は自分をカイトと名乗った。
そんな男を前に、赤い服をまとう女__メイコは苛立っていた。

「そう。カイト!あたしをここに連れてきたのはあんた!?」
「もちろん。察しがいいね」
「…それで、ここはどこなの!?」
「ここは、僕の作り上げた無の世界」
「無…?」
「ゆえば、ただ作ってほっていた世界。アリスがね、いなかったから」
「……アリス?」

メイコは首を傾げながらずっとカイトの方を見た。
カイトは笑みを浮かべながら黙っていた。

「…そんなことより!あたしを元の世界に返して!!」
「それはできない」
「どうしてよっ!」
「…アリスだから」
「……何なの。そのアリスって…」

カイトはメイコの横にいって肩の上に手を置いた。
そして耳元で囁いた。

「アリスっていうのは…」
「あ、アリスっていうのは…?」
「心の中の君だよ。メイコ」
「……!」

メイコは急に震えだし、口元は上がり、不気味な笑みを浮かべる。
カイトはにんやりとしながらメイコに離れ、
すぐそこにあった木の上へと座った。

「はは…はははっ!!」
「メイコ。君は今、何が欲しい?」
「血だ…人間の血がほしいっ!!」
「そんな君に、僕からプレゼントをあげよう」
「…!」

カイトがメイコの前へと落としたのは、
鋭くとがる剣だった。

「メイコ。それは君にあげるから。ひとつ…約束してくれ」
「なんだ」
「僕を、何があろうと覚えていてくれ」
「…あぁ。このすばらしい剣をくれたお前を、
生涯私は覚えておこう…はは…はははっ!!」
「あぁ。そうか…それはよかった。」

剣を早速握り、歩いて行くメイコを見送るカイト。
そして小さくつぶやいた…




「さぁ。一番目アリス…君はどんな世界をみしてくれるかな?」



ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

カイトがもし人柱アリスの夢ならば。メイコ編

閲覧数:1,071

投稿日:2010/01/13 23:16:20

文字数:939文字

カテゴリ:小説

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