世界は広い,だなんてよくいったものだ。
そんなことは,個人個人,人それぞれの価値観でまったく違う。
「そら」が「あおい」と言う奴もいれば,「そら」は「くらい」と言う奴もいる。
それ程俺たちはひとりひとり違うってこと。
・・・そうだろ?


俺は隣に居る片割れにそう問いかけた。
何も答えない。
ぴくりとも動かない。
ただむなしく,俺の声は空気と同化した。


彼女は死んだんだ。


真実が俺を追い詰める。
なぜ,だ?
なぜ,彼女は俺を見ない?
なぜ,彼女は俺に笑いかけない?
なぜ,彼女は・・・。

死んだ?

俺だ。俺が殺したんだ。彼女を。この手で。なぜ?なぜ,殺した?
俺を見てくれないから。彼女は,俺を見てればいいから。彼女の笑
顔が見たかったから。だから・・・,

「殺,したんだ・・・。」

雨が俺と,冷たくなった彼女を濡らしてゆく。
赤が,歪な模様を描いていく。
ざぁ,ざぁ・・・と幾度も幾度も打ち付けてくる,雨。
冷,たい・・・。


こうすれば,彼女は俺を見てくれると思ってた。
でも,ちがった。
この程度だったんだ。俺のちっぽけな価値観,なんて。


「・・・今,行くよ」

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

価値観。

pixivに投稿しようと企んでいる小説-。
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閲覧数:169

投稿日:2010/09/12 11:38:09

文字数:497文字

カテゴリ:小説

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