一面真っ白に閉ざされた病室(へや)で
僕とあなたは出会った

ぎこちない言葉を発した僕に
あなたは優しく微笑んだ

春が過ぎ夏が過ぎ
移り行く季節の中

たくさん、たくさん話をしたね

あなたが紡ぐ言葉や唄が
僕はとても大好きでした

ねぇ…

もう一度話して

もう一度笑って

もう一度名を呼んで

もう一度…唄聞かせて…。


秋が過ぎ冬の気配を感じる頃
突然あなたはいなくなった

独り残された真っ白の部屋
前はあんなに色づいていたのに

あなたが遺したたくさんの唄を
独りで歌うのは寂しいよ

木枯らしがもの悲しげに

ねぇ…

もう一度名を呼んだら
あなたは来てくれるのかな?

もう一度笑って

もう一度抱きしめて

もう一度…あなたに逢いたい

あぁ…運命がとても理不尽に思えた冬

見晴らしのいい小高い丘の
あなたの眠るその隣で

寂しさ滲む旋律を奏でよう

遺された唄を歌い続ける歌謳い


広がる空がただ青く澄んで


もう一度…

あなたの事が…大好きでした

ライセンス

  • 非営利目的に限ります

【シリーズ続きもの】青い歌謳い

シリーズものとしての第一弾。歌い手はKAITOを意識して作り上げました。11/11第二弾『物語は終わらない』(歌い手レン)投稿しました。曲、作画してくれる方!!切実募集しています!!

故郷を離れ、旅を続ける青い歌謳い(うたうたい)。真っ白な病室で僕とあなた(マスター)は出会った…。

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投稿日:2008/11/11 18:57:04

文字数:441文字

カテゴリ:歌詞

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