灰色の額縁の中
真っ白な 僕のカンバス
指先から染め上げていく
鮮烈な青
…似合わない 似合わないな

そうやっていつも解ったようなふりしてさ
光彩 順を追って色褪せていくんだ

追いつかないでよ 追いつかないでいてよ
僕は君の事が嫌いだったんだ
差し出さないでよ 差し出さないで 傘を
このまま夕立に融けてゆくから

灰色の 灰色の 僕のこの世界に
来ないで 来ないで 眩しすぎるんだ
灰色の 灰色の 僕の心の中
来ないで 来ないで 鍵を壊さないで


藍色の額縁の中
鮮やかな 君のカンバス
白の絵の具が無くなったからって
借りに来ないでよ
…どこにも無い 必要が無い

そうやって独り嘲笑を繰り返しては
虹彩 順を追って失っていくんだ

追い越さないでよ 追い越さないでいてよ
僕は君の事が嫌いだったんだ
寄り添わないでよ 寄り添わないで 僕に
このままふっと惨めに消えてくだけ

灰色の 灰色の 僕のこの世界に
また1つ また1つ 白い絵が増えていくよ
藍色の 藍色の 僕の心のヒビ
塞いで 塞いで 塗り重ねていくよ


冷たい 冷たい雨 誰の温もりを待ってるの
冷たい 冷たい僕の死体を見た
帰れない 帰れないバス 不完全に歪んでいるよ
それでも それでもまだ まだ
もうちょっとさ


置いてかないでよ 置いてかないでいてよ
僕は君の事が嫌いだったんだ
差し出さないでよ 差し出さないで 傘を
無機質な涙を隠してるから

灰色の 灰色の 僕のこの世界に
虹がでる 虹がでる モノクロームな虹が
灰色の 灰色の 僕の心の中
探さないで 探さないで 必要ないから

灰色の 灰色の 額縁の中には
1匹の 1匹の 真っ青な蝶が
ここからじゃ ここからじゃ 見えやしないけれど
きっとそれが君の答えなんだろうね