ぶつかる天井もないのに
今日も背中丸めて歩いてる
街の電光掲示板が眩しいんだ
左耳から入る情報が
誰かの勝利を謳ってる
それを処理する度に自分の手元をみる

『明日から本気出す』と
すぐに逃げて どうせやらない
石橋を叩いて渡るたび
疲れてしまうのさ
そんな僕の隣 麒麟がいる
スポットライトの光浴びて
周りの人だかり 投げ込まれるコイン

命を懸ける度胸すらない
そんな奴はすぐに食われちまえ
ぽっと出の麒麟にでも食われちまえ
角を磨ききる前にへし折って
白く 輝かしい夢をみる
香料過剰だ 偽の味がする


怒られた訳でも無いのに
今日も肩身せばめて生きている
テレビドラマの音楽が煩わしいんだ
右耳から出てく情報は
もっと聴いてと僕を誘ってる
それを無視する度に残った空虚をみる

なぁ 教えてくれ何が足りない？
あれとそれとこれとどれが足りない？
出来ていくものがキメラだと分からずに
付け足す前の真白はどこに
置いてきてしまったんだろうか
惡い夢ならどうか醒めてくれ
獏はいつまでも眠っている
そんな夢 食べたくもないとでも言うように

自分を変える度胸すらない
そんな奴はすぐに食われちまえ
ぽっと出の麒麟にでも食われちまえ
綱を渡る前に見ないふりして
布団被って夢だけをみる
脂質過剰だ 豚の味がする


隣の芝生は青く見えるもんさ
馬鹿らしいけれど這いつくばってんだ
「悲しいね」

全部が全部中途半端なんだ
…分かってんだ
上手くいかないのは自分のせいだってさ

命を懸けて変える気すらない
そんな僕はすぐに食われちまえ
ぱっと出の麒麟にでも食われちまえ
可能性をずっと見るだけで
何もしないで夢だけデカくなる
糖質過剰だ 蜜の味がする

…自分(オマエ)が嗤ってる