・・・ある日の出来事・・・
ここに一人のマスターと一人のミクが夕飯を食べていた

マスター「ミク?明日少し釣りしてみるか?」

ミク「え!!!!いいんですか!私まだ経験したことないんです!」

マスター「うん!明日せっかくだし初めての釣りやってみようぜ!」

ミク「やったー!」

ミクとマスターの関係は色々ある
絵をかく、曲を作る、楽器を弾く、歌詞を作る、踊る、歌う
など大切な「パートナ」としてそれぞれ生活している
ただし今回のミクは初めから不具合があったのか
何もできないようになっている
でもマスターはそんなミクを進んで選んだ

マスター「お前今無理して絵をかいてるだろ?」

ミク「あ・・・ばれちゃいました?」

ミクは色々何とかできないかとチャレンジしていた
今は絵に集中している

マスター「ははは~バレバレなんだよなあ~気を張るなって~」

ミク「でもでも!私何かできないと嫌だしもっと役に立ちたい!」

マスター「なら明日しっかりと釣りをしようそれでいい!」

ミク「ん~・・・はい!!!」

二人は夕飯を済ませた後

マスター「少し準備するからついてきてくれ~」

ミク「はい!」

マスターの部屋に案内される

マスターは釣りが趣味ですごい道具がいっぱいある
竿、リール、仕掛け、ハサミ、そして収納箱
綺麗に立てかけてあったり収納されている

ミク「うわあ・・・色々あるー!!」

マスター「そうか?普通の釣り道具だけどなあ~」

ミクは目を輝かせて見て回っている

マスター「そうだなあミクは初心者だし『サビキ釣り』だな」

ミク「なんですかそれ?」

マスター「まあこの青いかごにな~」

とマスターは青いかごを見せる

『ここでサビキ釣りとは?』
エサに似せた疑似餌針がいくつも付いた仕掛けとまき餌 ( アミエビ )
を入れたカゴを連結させたもので魚を釣る釣り方

ミク「????」

マスターの説明が続くがミクにはわからない・・・

マスター「まあ現地で説明するよー」

ミク「わーい!」

マスター「服はこれだな~明日着ていけよー」

ミク「あれエサは?」

マスター「それも明日モールに買いに行くよー」

ミク「わかりました!おやすみなさいー!」

マスター「おやすみ~」

マスターが明日の準備をする中
ミクは自分の部屋に戻り眠りについた・・・

・・・次の日・・・

ミク「マスターおはよう!」

マスター「おはよー!おお!似合ってるじゃないか!」

ミクの今日の服は白い帽子に白い服下は黒いスカート
髪の毛には小さいリボンが複数ついており
海のイメージに合った見た目だ

ミク「えへへ~」

ミクは頭をかきながら照れくさそうにする

マスター「よし朝ごはん食べたし行くか!」

ミク「あ!私クーラーボックス持ちます!」

マスター「お~?重いぞこれ?」

ミク「役に立ちたいんです!」

マスター「そうか・・・!」

マスターは少しうれしそうな表情をしてクーラーボックスを渡す

ミク「う・・・重い・・・」

マスター「大丈夫か?」

ミク「大丈夫です!」

マスターは釣りバッグに道具入れを持っている
ミクより重そうな見た目だ

ミク「・・・(マスターに迷惑かけないように!)」

マスター「お~いミクー?行くぞ~」

ミク「は~い!」

二人はモールが開く時間に合わせ家を出た

・・・数分後・・・

二人はモールに到着したこのモールは大きな所である食品、家具、服、カフェ、フードコート
と必要なものはここで揃いそうな品揃えだ
そして階層も1、2、屋上とある

ミク「うわあ~大きいですね~」

マスター「そうだなあー・・・お~い行くぞ~」

ミク「あ!待ってくださいー!」

二人はそのまま店内を少し回り2階に行く

マスター「よしついた~」

ミク「おー!!!ここ釣り道具屋ですかー!」

着いたのは2階にある釣り道具屋
看板には
≪爆釣り!!!大物最強屋!≫
とネーミングセンスも欠片もない名前が書いてある

ミク「なんなんですかこれ?」

マスター「ああ~ここのおっさんが勝手につけた名前だよ~」

話をしながら自動扉を抜ける

ウィーン

おっちゃん「おう!兄ちゃんいらっしゃい!」

マスター「おう!元気か?」

おっちゃん「元気元気!と行きてえが今日はそんなに元気がないなあ・・・」

ミク「・・・どうかしたんですか?」

おっちゃん「お?かわいい子!!!テンション少し高くなったぜえ!デートかい?」

ミク「え!そんなんじゃ・・・」

ミクは急にそんなことを言われ少し顔を赤くする

マスター「まあデートみたいなもの、かもですね~今日は釣りをしに行くんですよ~」

ミク「・・・(もう!マスター)」

ミクはさらに顔を赤くする

おっちゃん「ラブラブだねえ~いいねえ!!!がははははは!」

おっちゃんは大笑いをする

おっちゃん「・・・今日はあんたらが初めての客だ」

マスター「え?今日休日なはずじゃ?なんで?」

おっちゃん「今日は一階でライブがあるんだよ音楽学校のな」

ミク「!!!!」

マスター「お~そうなのか~ミク?どうするやっぱり、今日釣りやめとくか?」

マスターはミクの顔を見てなのかそう言ったが・・・

ミク「いえ・・・今日は釣りをします!でも少しだけ・・・」

マスター「わかった少しだけ見ような~」

おっちゃん「あんたやっぱ優しいなあ~いいねえ~」

おっちゃん「そんなこんなで今日はみんなライブに夢中で釣り人もいねえよ!」

おっちゃんは悲しそうにする

ミク「大丈夫です!今日は私たちがいます!」

おっちゃん「ありがてえ!ありがてえ・・・・!」

マスター「ははは・・・それで初心者用のサビキ釣りをしたいエサは?」

おっちゃん「お~たしかにあれならいいねえー嬢ちゃんにもぴったりだ!」

二人は会話を始めるミクは迷惑にならないように距離をとって辺りを見渡している

マスター「アミエビはこいつだな・・・カゴは?」

おっちゃん「こいつだな・・・何個かいりそうか?」

マスター「そうだな~貰っておくよ!」

おっちゃん「後はしっかりとみてやんな!」

マスター「ありがとう!それじゃ!」

おっちゃん「ちょい待ちな」

おっちゃんは急に表情を変えた

マスター「・・・なんですか?」

おっちゃん「兄ちゃん今日はしっかり準備をすることをおすすめしとく」

マスター「・・・?」

おっちゃん「今日は『満月』か・・・ということは満潮だな」

マスター「そうですね~」

おっちゃん「あんた『???』は見たことあるか?」

マスター「片手で数えるほどですね」

おっちゃん「この近くのあの堤防にはな『満月』の時限定に
      ???が岸から確認できるんだ」

マスター「は?まじですか!?」

おっちゃん「まあこれまでのデータには間違いはねえ!ただしわかんねえんだな
      発生時間がな、今起きてるかもしれねえしな
      ただ一日1~2回が限界だと聞く」

おっちゃん「しかも今日はライブのせいで釣り人がいねえ
      海が静かすぎるんだ、だれも手を付けていないからな
      だからサビキもやばいと思うぜ?」

ミク「マスターどうしたんだろ?あんなに話して?」

ミクは遠くから二人の釣りの専門用語?の会話を聞きながら、不思議そうに眺めていた

マスター「そうだな・・・でも堤防から???なんてやばいほどレアじゃないですか?」

おっちゃん「だから念には念をだじゃないと泣くことになるぜ?」

おっちゃん「それにこの話をしても釣り人は」

釣り人A「ははは~ないない~」

釣り人B「一応準備するか・・・」

おっちゃん「それで結果が~」

釣り人A「くっそおおおおおお来ましたよおっさんごめん次いつ来るのあれ?」

釣り人B「くそおおお距離があ距離がああ!!!」

おっちゃん「とか言っていたな~」

マスター「・・・まじかよ」

おっちゃん「でどうする?信じるか?」

マスター「・・・信じますだから!」

おっちゃん「ならライブの後でいい」

おっちゃん「この???で釣ったやつがいる」

マスター「どこに?電話は?」

おっちゃん「ここにいるんだ本当に運がいいお前らは」

おっちゃんが指をさしたのは下

マスター「まさか!!!ここにいるのか!」

おっちゃん「そうだ!まあ釣ったのはそいつの親父らしいが見てはいる
      つまり知っているということだ」

おっちゃん「どうだ?楽しめそうか?」

マスター「ははは!こいつはやばそうだな!まあサビキでも十分かな~!!」

おっちゃん「だな!しっかり楽しみな!」

おっちゃんはニコニコしながら手を振る

マスター「ミクお待たせー行こうか?」

ミク「はい!マスター!」

・・・それから数時間後・・・
二人は約束通り二階からライブを見ていた

ミクA「みんなー!盛り上がってる?」

お客さん「うおおおおおおお!」

とミクAがギターを演奏しているかなり楽しそうだ

ミク「・・・」

マスター「羨ましいか?」

ミク「はい・・・私何にもできなくて少し悲しいです」

ミクはそんなことを言いながら少し悲しそうな表情を見せた

マスター「なあ?ミク?」

ミク「はい・・・」

マスター「別に今のままでもいいと思うぞ?」

ミク「え?」

マスター「お前は今のままでいい、だからな?これからもよろしくな!」

マスターは笑顔を見せる

ミク「そうですよね!わかりました!」

ミクは少し元気になる

二人はライブを少し見た後一階に降り
食品売り場まで来た

ミク「ここに何しに来たんですか?」

マスター「ここに少し探している人がな」

二人は鮮魚コーナーまで行く

マスター「ん?もしかしてあの人か?ミクごめん少し待っててくれ!」

ミク「はい!」

とミクは鮮魚コーナーを見渡す
今日のお勧めはカツオ!と書かれているが
その隣にこちらもお勧め!天然ワラサ!(ハマチ)
と書かれていてお造りが並んでいる

ミク「・・・おいしそう!!!」

ミクは商品を見ていたどれもが綺麗なお造りが並んでいる

マスター「店員さん!今2階でおっちゃんに聞いたんだけど???を
     経験した人ですか?」

店員「いらっしゃいませ!そうですね!あ~今日満月だからか!ふむ~」

店員「そうか確かに今日なら可能性はあるね~」

マスター「その時の状況をわかっている限りで教えてくれ!!!頼む!」

店員「わかりましたよーまず天気が、風向きが、そして時間、」

次々マスターは聞いている

マスター「なるほど!ありがとうございました!」

店員「そうかあの子もかかわいい子だねえ!よし!これも使ってね!」

マスター「これってカツオのハラモか?」

店員「これをエサ代わりに???が起きたとき使えば多分釣れると思うよ~!」

マスター「そうか!まあ最悪焼いて食えばいい!」

店員「後???はすごいものが釣れるからしっかり支えてやって!危険だからね!」

マスター「了解!」

店員「ではよいフィッシングを!!!!」

マスター「ありがとうございました!」

店員に別れを告げ二人はモールを後にした

それから歩いて数分で釣り場所には着いた

マスター「ミクー!説明するぞ!」

ミク「わーい♪やっとですね!」

マスター「まずこのカゴにエサを入れて・・・
手前に落とす後は上下に動かす
そしてエサの舞っている中に針を・・・」

竿に変化があった
竿先が震えている

マスター「おお~早速か~よいしょ!」

とマスターはそのまま巻き上げる
するとアジが釣れた

ミク「え?うまくないですか?」

マスター「そうか~?いつも通りだよ~」

ミク「でもお魚さんいっぱいです~!」

マスター「ははは~・・・(これはあまりにもアタリが早すぎてしかも良い・・・やばいかもな)」

マスターはこの段階で海に少し違和感を感じていた・・・

マスター「まあこんな感じだ!よしやってみろ!」

ミク「わかりました!」

ミクに竿をもう一本渡す
隣でマスターはミクのことを見ながら釣りをしている

ミク「ここをこうして手前に落とす!」

落としたらすぐにミクの竿にも変化があった

ミク「うわうわ!でも落ち着いて巻いて~」

ミクも落ち着いてリールを巻き上げていく

マスター「おお~いいじゃないか!」

ミクもアジを釣り上げた

ミク「すっごい楽しい!次も次も!」

マスター「うまいぞ~いい感じじゃないか~」

ミクのことを見ながらマスターもアジを釣る

マスター「これはすごいな~バカバカ釣れる!」

ミク「楽しいです♪楽しいです♪」

二人はそのままガンガン釣り上げた 

この作品にはライセンスが付与されていません。この作品を複製・頒布したいときは、作者に連絡して許諾を得て下さい。

一つの日常《前編》

今回は釣りの物語にしてみました!
釣り好きなら楽しめる作品となっていますよ!
頑張りましたので是非是非!!
後編は→https://piapro.jp/t/GiRDです!!!

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投稿日:2020/03/26 19:04:44

文字数:5,312文字

カテゴリ:小説

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