君の唄声が静寂(しじま)を揺らす  
深く凍る森虚ろな光が射す 
仰ぎ見る空は深遠の色 
糸のような月が、解(ほど)けていく記憶を暴く 
風に移ろう懐かしい笑顔 
夢の奥底に封(と)じこめたまま 
宛てを失い永遠(とわ)にこの森に惑う 
君はいないから 
願いの最果てを目指し、僕は彷徨う 
君を捜し


僕を責めるように世界を叩く雨 
糸の切れた凧が、奈落(そこ)に墜ちて往く夢をみた 
抱きしめて欲しいのか、 
微笑(えがお)が欲しいのか、 
救済(すくい)が欲しいのか、 
……たぶん、そのどれでもなくて 

願えるなら君の 
春のような、陽だまりのような 
あの微笑(えがお)に 
ああ
どうかもう一度だけ 
君の頬に触れたい 
懐かしいあの場所で、君の唄う声を聴いて 
唇を寄せて もう一度

届くはずもない、君を喪った時から
僕は君を捜す
永久に夢の奥底で
森は夢を見る 
僕と共に

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
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最果てのゆめ

ご縁があり、ニワトリPの曲に詞をつけさせていただきました。
夜の森をぐるぐるまわり続けるイメージで。

閲覧数:150

投稿日:2011/04/05 20:14:27

文字数:398文字

カテゴリ:歌詞

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