「クオ、コーヒー入ったよ。」

「…ん…」

私たちはかれこれ3年の付き合い。
さすがに3年も付き合ってると、飽きてくる。
私はクオ―本名はミクオ―のこと今も変わらず大好きだけど、クオは私にそっけない。

「早く飲まないと覚めるよ?」

「…今飲む。」

クオはコーヒーが好き。
私は理解出来ない。

「ミク…またココア?」

「ココア美味しいじゃない。」

「まだお子ちゃまだなぁ。」

そう言ってクオは笑う。

つられて私も笑う。

「コーヒーなんて苦くないの?」

「そこがいいんだよ。」

「甘い方が美味しいのに。」

「ミクはまだ大人の味を知らないだけだよ。」

…確かに、私はまだ17だし、20のクオより子供。

「恋も、苦い方が好き?」

クオは驚いたような顔をして答えた。

「俺は苦いのも、いいと思う。」

「そっか。」

クオの回りに女の影があるのは知っている。

私より大人な、クオにお似合いの女。

「私たち…別れよっか。」

「…え?」

「バイバイ。」

「ミク!?」

無我夢中で走って、家に着いた。

冷蔵庫の中にクオのコーヒーが入っている。

「やっぱり、私はココアがいいや。」

その時飲んだココアは、しょっぱくて、なんだか苦く感じた。




fin.

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コーヒー ver.禀菟

お題の出し合い再開!!
無理矢理だなwww
コーヒー<ココア
になっちゃったけど…気にしないで!!

閲覧数:260

投稿日:2011/05/22 11:14:35

文字数:549文字

カテゴリ:小説

  • コメント2

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  • 魔熊

    魔熊

    ご意見・ご感想

    書くの早いね(^-^)b
    コーヒーの悲しい話…
    ミクちゃんはココア派なのか。美味しいよね。
    書くの早いし、内容スゲーし…その文才俺にくれ!!

    2011/05/22 12:15:59

  • 檸檬飴

    檸檬飴

    ご意見・ご感想

    おい、クオ!
    早くミクを追いかけろ!!
    今ならまだ間に合う!!


    tk、書くの早いなww
    俺はまだ何書くかすら決まってねぇ(^^;

    2011/05/22 11:20:36

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