作曲ってどうするの?

そう思ってるこちらの会員のみなさんは
どのくらいいるのでしょう。

詩も絵も曲もみんな「自分を表現したい」って
思うところから始まっていて、どれもとっかかりは簡単で
行きつく先は遥か彼方だってことは共通してると思うんです。

まほうびんは詩を書いてました。
それから絵を描きました。
それから友だちが歌っている姿を見て
自分も!と、歌いながら曲を書きました。

楽器の経験は数多くても何一つ満足に奏でられない(泣
そんなまほうびんにパソコンは夢の宝箱でした。
こんな時代に生まれて感謝。

さて、アマチュアが作曲を楽しむにはどうしたらいいのか?
お金に余裕があればネットで作曲通信講座もやってます。書籍もあります。
POPな曲ならそのほうが早く知識も技術もアップするでしょう。
でも、お金かけなくても、流行り歌でなくても
作曲できるのがアマチュアの良いところで。

ひとまず日本語の「ことば」から入るスタイルだと
代表的な童謡で(曲はドイツ製)「ちょうちょう」を例にすると
冒頭の”ちょうちょう、ちょうちょう”は音階名でいうと
”ソミミ・ファレレ”という配列。

ふつうに「ちょうちょ!」と発音したときに”ちょう”の部分より
後ろの”ちょ”の部分のほうが音程的に低く発音されてるんですね。
これでもし先ほどの音階が”レファファ・ミソソ”とかだったら
意味のある「ことば」としてすごく違和感があるわけです。
まぁ、感覚がわかってくるとそれを逆手にとって関東と関西の歌を
作り分けることもできるのですが・・・その辺の話はまたいつか(笑。

上の話をふまえて、いろんな「ことば」に節を載せてみる。
まずは単語(名詞)で「○○美容外科」だとCMでよく耳にする
フレーズが思い浮かぶでしょ?
次に文で「いいことあるぞ、○○ドーナツ!」なら「いいことあるぞー」
って云うところちゃんと”ソソレレミレミー”って配列になってます。

街で目に入る看板にある店名や読んでる本の主人公のセリフやともかく
なんでも節を載せてみる。防災標語や百人一首にも載せてみる。
そうすると「ことば」と音階の関係がつかめると思います。

そうしていると、台詞や長い文章をに曲を載せるより、標語や百人一首に
曲を載せる方が易しいことに気づくと思います。
そういったタイプの「ことば」には最初からリズムが潜んでいるからです。
逆に長い文章の中にもリズムが感じられると曲がスラスラ思いつくように
なってきます。

「あなたのことを、いつものようにずっとおもっているだけです。」
というセリフも
「あなたのこと、いつもずっと、おもってるだけ」と整理するだけで
ぐっとリズム感が出てきます。

「詞」と「詩」の違いについてはどうぞ検索して調べてみてください。
根本的には”「詩」だから歌にならない”とかいうことはありません。
現に混声合唱曲とかはほとんど「詩」から構成されています。
とにかく「ことば」であれば曲をのせることは可能です。はい、ここで宣伝。
「詞」ではない文章に曲を載せた例です。(手前味噌ですみません^^;)
 コラボについて。曲/魔法瓶
 http://piapro.jp/t/xW_Y

 ※般若心経や円周率に曲を載せた方もいましたね。

ここまで到達すると、「鼻歌作曲家」にはなれたも同然です!。
なるべく人目につかないところで声に出して歌ってみましょう。
変な音階になってませんか?
自分の声域で歌えてますか?
実はボーカロイドは機械なのでどんな声域でも文句なしに歌ってくれますが、人間は
そうはいきません。この点、ボカロから歌の制作に入った方は案外忘れがちだと
思います。自分のため、誰かのため歌を作るのなら、そのことを考えながら、
思いながら作る。それが「伝えること」につながってるんだと思います。

その昔、もう故人ですが、芥川也寸志という著名な音楽家がドリカムの楽曲を
「あれは歌じゃない」と厳しく批判したことがありました。それはまほうびんが
ここまで説明したこと「ことば」(特に日本語)の特性を無視したような曲の作りに
なっていたからです。現在では音楽の教科書にまで載った桑田圭祐氏も当時は「日本語
じゃない。」と叩かれていました。でも、みなさんご存知のとおり、それは「ことば」
をより豊かに表現できる手法として受容れられているのが現状です。

まほうびんが紹介したのはいわば「古い日本語POP」の作り方の一端なのですが、
”ちぇっ、なんだよー、無駄じゃーん”と思うか”へー、そうなのー”と思って下さるか
それは受け手のみなさん次第なのです。これから皆さんの手から生まれて、そして手放されて
いく楽曲と同じようにね。

それでは、お付き合い感謝です。

あ、楽曲としてのまとめ方だとか、編曲(アレンジ)とかの話はまた気が向いたら
書かせていただこうと思います。需要あるかなぁ(笑

おやすみなさい。

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

【作曲家募集】作曲ってどうするの?【詞しか書けませんっ:注意】

何かの役に立つのなら。

閲覧数:923

投稿日:2012/07/30 23:00:29

文字数:2,055文字

カテゴリ:その他

  • コメント1

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  • ya-mu

    ya-mu

    ご意見・ご感想

    うむうむ・・。
    詩先で曲を作ると自然とメロディーが浮かびますよね^^
    日本語の韻とかイントネーションとかを意識して書いてくださる方はなおさらやりやすいというか。
    私も合唱部だったので、日本語の美しさが表現される音階になじんできたんですけど、色々なボカロ曲を聴いて、そうじゃなくてもいいのかもって思うようになってきました。
    ただもしかしたら、ボカロだからこそ、苦手な言葉より音の表現を意識してらっしゃるのかもとも思ってます。
    イントネーションを意識して理解もしてますけど、私もまだまだ作るとメロディ優先になっちゃってます。

    って何論議してんだろ・・w
    つまりは納得同感ってことですー。

    ちなみにボカロ曲は音域が広かったり、歌いにくかったりするほど自分は歌いたくなります!どうでもいいですね!

    2012/07/30 20:27:47

    • まほうびん

      まほうびん

      自然に生まれてくるメロディに理論はさほど重要ではないと思います。
      むしろ他人が生んだメロディをより理解するために、モノサシ的な理論が
      少々要るだけかと。
      ya-muさんが気づかれたように”あっち側とこっち側”対照してみると
      よくわかりますね。

      >>ボカロ曲は音域が広かったり、歌いにくかったりするほど自分は歌いたくなります!

      って実はこれも人気曲の要素だったり。古くからの音楽家の先生たちはきっと
      「サーカスじゃないんだから・・・」って眉を顰めそうですが、今でこそ
      クラッシックなんてカテゴリーに入る作品も、その時代時代で新しい要素を
      貪欲に取り入れて、当時の音楽通なヒトたちの人気を集めてきたわけで。

      ホント難しそうな曲って、歌ってみたい、弾いてみたいってココロも
      くすぐっちゃいますね。

      「ことば」と「メロディ」どちらを優先するかは作者の選択で、様式美(お約束)を狙うか
      それとも 形式美(カッコ良さ)を狙うかそんな感じでしょうか。

      なんだかボーカロイドも既に後世に語られるレベルの出来事になったような気が
      しますね。大げさかもしれませんが(^^。

      2012/07/30 22:44:53

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