触らないで 近寄らないで
うつらないで この瞳に
貴方の声も なにもかも 全部全部全部…
知りたくないんだよ ねえ


消えたい ただそう願って過ごした
何にもない この世界に
首輪付けられて 鎖繋がれて
縛られて生きてる
不意に現れた 貴方はこう言ったんだ
「ぐちゃぐちゃな闇に溺れたお前は酷く可愛そう(かわいそう)で愛しいよ」
そう言って 私の首を絞めた

はじめて恋をした こんな感情は熱くて
煮え滾るこの想いをぶつけては
しらない臭いを纏わせて
私の感情が赤黒く染まる
この瞬間


触らないで 近寄らないで
うつらないで この瞳に
貴方の声も なにもかも 全部全部全部…
知りたくないんだよ ねえ
信じてたのに 私だけって
殺してやる 首絞めてやる
それが愛情 そんな感情 これが日常
そんな貴方は 綺麗に微笑んだ

空に手を伸ばす そんな日を過ごして
わかったことが 一つだけあった
追いかけても どんなに追いかけても
届くはずがない 夢をみていただけ
わかっていた 自分が
被害妄想していただけということ
それでも 幸せだった ずっとずっと
人を愛することができたから

いつかこうなりたいと私もなれるかな と
後ろに立ってた貴方は
「なれるよ」と綺麗な笑顔で
何度も 何度も 私を 刺した
この瞬間

消えたくない 忘れたくない
焼きついて この瞳に
貴方の声も なにもかも 全部全部全部…
忘れたくないんだよ ねえ
貴方の脳に 刻ませてよ
私のことを 想いも感情も
それが愛情 そんな異常 これが日常
そんな貴方は 顔を歪ませて

開けたカーテン 見える景色は
酷く眩しくて 手を伸ばして
時計の針 木漏れ日 春夏秋冬
酸素吸って 二酸化炭素吐いて
そうやって生きていきたいんだ

死んでたなんて 知りたくない
私は私 ここにいること
忘れないで 全部全部全部……
貴方が神だったことも ねえ
忘れたくない 私のことも
生きたいよ お願いだよ
それが願い こんな非情 明るくなって
闇におちた

今日も空に手を伸ばす
真っ暗な 真っ暗な 闇に
気づけば後ろに 貴方が立っていた