その昔。
 人と鬼とが交わることのない世。
 人は鬼を崇め、恐れ、殺す。
 報われも救われもしない輪廻。
「そっちへ逃げたぞ!」
「先回りしろ!」
 暗い夜の山の中。
 響き渡る叫ぶ声と、道を照らすたいまつ。
 村人たちが追っているのは、ひとりの女。
 それと、ひとりの――鬼、であった。

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1.惑世

鬼と人――それは、相違えぬ――

閲覧数:108

投稿日:2011/02/19 15:24:54

文字数:147文字

カテゴリ:小説

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