レンズが一枚外れたような
不意にずれた12時どき
まだ寝てんのか起きてるんだか
ムニャムニャっていた昼の事
枕に足向けゆうらんぶらり
行ったり来たりのうつらの中で
春を忘れた眠りの森が
黙って彼女を待っていた
ぽつねんぽつり、ぽつぽつり
九官鳥した姿で降りた
茨の寝床ぬくいのね
真似っこよろしくイモ虫みたく
ごろごろだるんとよろしくな
地べたに寝転びゆうらんぶらり
まったりのたりのうやむやの中
眠りそこねた彼女の居場所
鳴いて騙して守ってあげましょ
ぽつねんぽつり、ぽつぽつり
今日も昨日とてうつらの中で
声真似ばかり繰り返し
黒い羽根ごとよしなしごとを
くるんで丸め大事に抱え
ぽつねんぽつり、ぽつぽつり
ぽつねんぽつり、ぽつぽつ、
例えばもしもここに居るのが
夏を仰いだあの鳥ならさ
声作ることなんかなくても
彼女を守ってやれたのかしら
例えばもしもペリカンならさ
茨に眠る彼女であっても
うつら夢見たプレゼントごと
朝を迎えてやれたのかしら
ぽつねんぽつり、ぽつぽつり
ぽつねんぽつり、ぽつぽつり
ぽつねんぽつり、ぽつぽつぽつ
ぽつねんぽつり、ぽつぽつり
ぽつねんぽつり
コメント0
関連動画0
ブクマつながり
もっと見る浮き沈む夜
青い爪の音
やるせなさばかりが慰める
美しの君
絵画の姿
はしばみ色の紙に傷
開けて、開けて、駆け下りた戸を
いくつ、いくつ、くり返し
どこへ、どこへ、続くのか
私の足は知らないの...テレイドスコープ(遠華鏡)
一色
下卑たプラズマ発するあいつら
下駄を預けて胡座をかいてら
ゆるいお腹でお薬溶かして
溜まった毒を撒き散らす
「どうどう落ち着け」是々馬うま
「仕方ないだろあんたはクズだ」
そういうあんたは塵にもならない
右腕気取りが殴られた
Ah_...Aah_...
喚き討論染みてる罵声をかまして...人間不振の求愛法
一色
道行くケモノ のけ者だもの
いらないモノの 残り物なの
惨めなケモノ 真夜中だもの
知らんぷりした 女のケモノ
手を取り合って Bye-bye・lullaby
振り向きあって 目を閉じちゃって
冷めた唇 温めあって
互いの隙間に乗っかって
青い項にkissをする
道行くケモノ 軒並みだもの...シタタカダモノ
一色
なんかの本で 読んだんだ
ぼくらは星が 元来だ
ランダム点で 転がって
こんがらがって こんなんだ
すごい やばい 奇跡 なのに
深夜にぽんと 考えた
確率論の 展開だ
プレミア物の 当選が
どうなってって こうなった?
えらく ひどい 女神 がいる...ブンザイ
らいらい
喉を傷めた曇りの日
音無い声大人しくも
呻き疲れ翳りの陽
映り込んだ窓に自分
何気ない日常はいつでも
無味乾燥、時に甘く
液晶越しの他人事も
ひと瞬き、刹那苦く
知らず突き飛ばした子どものように
不意に知る喉の痛み...はらりらら
一色
幸せな香り癒えない傷をなでる
手作りのパイはしつこ過ぎるくらい甘い
ゆらり揺れ動く
カメラに残った君は
まだ私と速度が違うの
バス停に咲いてた杏は恋色
体中僕らは塗りつぶされちゃう
懐かしい日々にピントを合わせながら
夕焼けの雲を遠目にのぞいたりしてた
きっと最後まで...アプリコット
來佳
クリップボードにコピーしました
ご意見・ご感想