長い手紙を書いていたのに
支度も無しに会いに行きたくなった
連絡は直前に一度だけ
相手の迷惑も顧みず
まるで昨日の続きみたいに喋った
アルバムをひとまとめでひと晩
何事も無く家路について
次の手紙を書こうとしている
思いやりで付けた花の色は
いつか私に罰を与えるだろうか
慰めで奏でた星の名前は
遠い記憶で輝くだろうか
誰かの悲しい色を少しずつもらって
ちりばめた大地に咲き誇ろう
早口言葉が苦手だった頃に
どうしようもない歌に紛れ込ませた
誰も意味を認めない
それが一番楽になる
それが明日の糸口みたいに思った
地球をひとまわしで一年
オオゴトになる前に嘘付いて
君の背中押したくなってる
はにかんだ空が染めた夕暮れは
いつか私に仕返しするのかな
忌まわしい過去を飾り付けて
知らないフリで灯せるのかな
このまま愛しい色が少しずつ潰えて
音のない光に引き裂かれよう
破かれた写真の落ちる音も
気付かれず不安の生まれる声も
どこからともなく来て消える
あなたはどちらから?
それではごきげんよう
遠回しで囁いた
ありふれた愛の言葉を
君に届く前に殺した
それなのに何故笑うの?
知らないのは私だけなのに
「同じだよ」って一言に腹が立つ
そんな事つぶやける勇気は
手のひらにないの知ってる
苛立った世界を撫で回して
王様は泣きながらどこかへ消えた
足元に転がった王冠が
私を見て寂しげに歌う
いつも今しか生きることができない
運命を振りかざして一生分
役割を失う想いも文字も
在りもしない痛みを探してる
明け方を装う東の冷たい風は
なんで私に優しいのかな
擦り切れた唇でキスも出来ない
忘れてあげるからもう見ないで
哀れな苦しい色を少しずつ集めて
時を知らせずにいたらサイワイ
追いつかれちゃった
追い越しちゃった
急いでください
あなたが最後ですよ
もう疲れちゃった
過ぎ越しちゃった
急いでください
あなたで終わりですよ
申し遅れました
何を隠そうワタクシ
思いやりで付けた花の色は
いつか私に罰を与えるだろうか
慰めで奏でた星の名前は
遠い記憶で輝くだろうか
誰かの悲しい色を少しずつもらって
このまま愛しい色が少しずつ潰えて
哀れな苦しい色を少しずつ集めて
見えすぎた色は幸せを削る
年老いた光は時の音を砕く
おやおやどこへお行きでしょうか?
本当に楽しいのはここからですのに
そして長い手紙を渡された
そして
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