長方形に切り取った窓
外には僕がいる
セピア色の空 古臭い風に
吹かれて立っている


何年間も通った道路で
カエルが死んでいる
捨てられたテスト 誰かの笑い声
君が待っている
交差点の中 黒を跨いだ
子猫が鳴いている
気付けば足はいつかの思い出を
探し歩いている

Ah どこにも無いよ
あの優しい光は
Ah 極彩色の
現実には似合わない

歩いてきた道の途中で
僕のことを忘れてきて来てしまったよ
そして それにずっと気付かぬうちに
道端でひっそりと腐っていく
彷徨っている
飛ばしあった紙飛行機とか
貶しあったあの時間割とか
ずっとそのまんまだよ


何年間も通った所の
ガラスが割れている
捨てられた夢と 誰かの怒鳴り声
君が泣いている
グラウンドの中 白をなぞった
明かりがついている
気付けば空は藍色になって
探せなくなってる

Ah どこにも無くて
あの優しい瞳は
Ah 極彩色の
現実に潰されて

選んできた道の途中で
僕のことを置いてきてしまったよ
そして それにずっと気付かぬうちに
道端でひっそりと腐っていく
探している
喜びあったあの歓声とか
語りあったあの屋上とか
ずっとそのまんまだよ


二丁目の床屋の裏の駄菓子屋は
既に潰れている
僕等しか知らない筈の秘密基地に
家が建ってる
極彩色に塗り潰された
いつかの色を探してるのになんで
あの日ビリビリに破いた
ラブレターがここにあるんだ

歩んできた道の途中で
僕のことを忘れてきてしまったよ
そして それにずっと気付かぬうちに
道端で延々と腐っている
彷徨っている
笑いあったあの夏の日だとか
贈りあったあのさようならとかに
手を伸ばしてるんだよ
…ゾンビみたいにさ


長方形に切り取った窓
外には僕がいる
セピア色の空 古臭い風に
吹かれて止まってる

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • 作者の氏名を表示して下さい

セピアゾンビ

ずっとずっと止まってるんだよ

お久しぶりでもないです。
人生で一度くらいは駄菓子屋に行ってみたいです。

閲覧数:39

投稿日:2019/09/08 21:43:12

文字数:767文字

カテゴリ:歌詞

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