【イメージ課題小説】 夏至は6月中にある。 【マスカイ】

「マスター、この二字熟語はどう読むんですか? ・・・なついた?」
「んー、どれどれ・・・って、これは、げしって読むよ。なついた・・・あはははは!!」
私は『夏至』という確かに二字熟語の漢字の読み方を、カイトに教えてあげた。・・・それにしても、なついたって、可愛い間違えだなぁww
「・・・マスター、どんなに笑わなくてもいいじゃないですか?」
笑い転げる私に、カイトは少し拗ねたように呟く。
「ああ、そうだね。ごめんごめん。カイトの読み方は、あながち間違ってないよ」
「・・・そうなんですか?」
「だって、夏至は、夏に至るってことで、一年で昼が最も長い日なんだよ。この夏に至るを略した、なついたっていうこと」
「おお」
私も言葉に、カイトは感嘆しつつ目を丸くさせる。
「カイト、そんなことも分からないで言ってたの?」
「・・・すいません」
苦笑いで返事するカイト。
「もう、カイトは年下属性なんだから」
「え?」
「なんでもないよ、カイト」
きょとんとするカイトに、私は笑いかけたのだった。


【イメージ課題小説】 小説を熟読する。 【マスカイ】

「・・・この文って、なんか疑問抱くんですけど」
「小説を熟読する。って文が?」
「小説は熟しません」
「は?」
特別真面目なカイトの断言言葉に、思わず首をひねる。
「小説は、読み返せますが、熟れることはないです」
「・・・・・・」
「そう思いますよね? マスター」
呆れて何も言えないぐらい萌えている私の顔を、のぞきこむカイト。
「・・・・・・・・・・カイトらしい発想乙」
「乙、ですか。・・・何がですか?」
「あ、こっちの話。はっはっは、カイトは可愛いなぁ」
「ちなみに、それ、キャラクターレパートリー何番くらいですか?」
「243番、子どもに萌える親(初級編)」
「初級編w」
「このキャラクターレパートリーはね、あの牛娘ちゃんと共有してるんだよー」
「地域密着型じゃなくて、空想共有型ですねw」
「そうだねぇ・・・ところでさ、カイト」
「何ですか?」
「何でそんなに嬉しそうなの?」
「何でって・・・」
カイトは少し考えてから、
「分かりー、ません」
「むむぅ、ふざけてるのか、真面目にしてるのか、いい加減にしなさい君?」
「それは、何番ですか?」
「102番、なれなれしい女教師(注意編)」
「へぇ、・・・・あははははは!!」
「ちょ、何で笑うのカイト! ひどーいよー、ま、いいけどさぁ」
「それは、あはは、何番ですか?」
「71番、適当に生きる人(日常編)」
「あははははははははははははははっ!!」
またもや私がビシッと言うと、カイトは大爆笑。
「・・・まぁ、カイトに笑われてるから、・・・しょうがないなぁ、怒らないであげるよ」
私は一言そう言って、大爆笑するカイトを眺めていたのだった。

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

イメージ課題小説の詰め合わせ 【2つ】

こんにちは、もごもご犬です、こんばんは!
本日3個目は、ずいぶんと前に書いていたマスカイです!
これ、投稿してたかなーっと思ってましたが、バックアップもどこにも無かったので、投稿しました!><

次回の作品も、お楽しみに!^^

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投稿日:2010/10/03 15:14:01

文字数:1,206文字

カテゴリ:小説

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