コーヒーカップは空っぽで
スマートフォンの電池は切れてる
キッチンからは雫のリズムが
カーテンの隙間には夜の闇

ため息ひとつ吐けない身体は
丑三つ時に息も絶え絶えで
涙も涸れて冷えきった頭
イヤになるほど意識は冴えてる

ああ 消えたいほどに眠れたならば
もっともっと私の言葉が死んでいくのならば

きっと報われることもなくまっさらになれるのに


くるくる回る時計は無慈悲で
テレビの明かりは暗闇のよう
白い花は汚れて朽ち果てて
月明りは雲に隠れたまま

冷えた身体は骨をきしませて
刻一刻と生を数えてる
舌の上には呑みこめずにいた
味の抜けた言葉が残ってる

ああ これほどまでに投げだしたのに
ずっとこのままどこへも落ちずにさまようのなら

きっと繋がれたまま赤く染めあげられるのだろう


心臓の音は空っぽで
薬の期限はもう切れている
雫の跡はまだ残ったまま
まぶたの隙間には夜の闇

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい
  • オリジナルライセンス

雫の跡

曲調はスローなものをイメージして書きました。
ボーカルの性別等は想定せずに書きましたが、強いて言うなら女性です。

閲覧数:308

投稿日:2020/04/25 06:01:09

文字数:396文字

カテゴリ:歌詞

クリップボードにコピーしました