オレが部屋に入ると、グミ姉はオレのベッドのハシゴに上がって、何か見ていた。
「グミ姉、何してんの?」
「レンくん!!あ、あのね違うのッ!これはね、え~と…わわッ!」
グミ姉がそう言ってると、ハシゴから足を踏み外した。
「あっ!グミ姉ッ!」
オレはとっさに走り、グミ姉の下敷きになった。
「…?」
「グミ姉大丈夫?」「あッ!れ、レンくんゴメンッ!」
オレが声をかけるとグミ姉はあやまった。
「オレは大丈夫だよ。グミ姉ケガない?」
「わ、私も大丈夫…ありがとう」
ふぅ、よかった。グミ姉にケガなくて。安心したところで、ジュースを渡した。
さっきのことで、グミ姉はテンションが下がっていたが、ジュースでまた、上がり始めた。喜んでくれてよかった。
「あ~、ジュース美味しい!」
「…あの~グミ姉、今飲んだやつ…オレのだったんだけど」
グミ姉は間違えて、オレのジュースを飲んでいた。これって、間接キスだよな?
「!!ウソッ!ご、ごめんなさい!」
グミ姉めっちゃ焦ってるwそんなグミ姉が可愛い。オレの何かがプチと切れた。
ドサッ
「…?れ、レンく…」
オレはグミ姉を押し倒し、キスをした。
「ん…!れ、レ…ンく…ん…ふぅ」
そんなグミ姉を見て、オレはもっと深く口づけた。間接キスしたんだから、普通の口づけだってしてもいいだろう!
オレの暴走は止まらない。
「…はぁ、もう我慢できねぇ」
「はぁ…はぁ」
ん?オレ何言ってんだ?自分で何を言うのか理解していない。
「グミ姉オレ、グミ姉のこと…」
ちょちょちょ!いきなり告るのか?オレ!?まだ心の準備が!
「好き」という言葉が出そうになったとき―
ドタドタ、ガチャ!
勢いよく、ドアが開いた。
「グミ姉ごめんねぇ!ちょっと用事が…」
リンだ。
ヤバい!見られた!リンのことだから、絶対みんなに言いふらすぞ!
さすがにオレも焦った。グミ姉も、顔が真っ赤だ。
「…お、お邪魔しました~!」
「あッ!待って!リンちゃん!」
リンは勢いよく駆けていった。
…明日は大変だな。グミ姉ごめんね…。
次の日。
予想通り、みんなから質問の嵐だ。
「レン、お前もそういう年頃か~」
「わっ!兄貴!」
いきなり兄貴が声をかけるのでオレは跳び跳ねた。
「おいおい、そんなにビビるか?それにしても、よくやったな」
「はぁ?何がだし!」
「またまた~とぼけちゃって。ほんとは嬉しいくせに」
「うるせッ!」
リンのヤツ、許さね~!
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