綿飴甘奈の投稿作品一覧

A
電気信号黄色に
点滅 立ち止まって
私を見つけてくれた
あなたがいた
B
何万の恋と何千の涙
何億のドラマ
歌わせてくれた
三角矢印 あなたの力で...

ぬいぐるみに語りかけた
今日からお家に帰れるの
パパの車も久しぶりと
神様に感謝したのに
どうしてか病室に
光は届かないの
ひそひそと話し声が
木霊した「可哀想」
ゆるやかに落ちる夢の中
白いカラスに心預けて...

宵闇を切り裂いた叫びが
鼓膜に走る
閉じた瞼の奥で燃える紅い炎
記憶は薄れゆく
大切なものたちは根こそぎ奪われた
それが宿めだと分かっていたけれど
また夜が始まって私は
孤独に耽る
封じた心の奥で微笑む誰かを
思い出せぬままで...

向き合えないのかな
言葉選んで
踏み込めないままで
行き場のない歌が
この教室に流れてるんだ
本当に独りなら
ここにいない
全員で開くテキストのページ
誰もが誰かの師になれる
向き合う覚悟で...

分厚い本たちで塔を作れば
傷付くことはないだろう
過ちなんて彼らの片隅で
過去になる
真っ白な朝にミルク注いだ
殺風景なこの部屋
借り物だから傷付けられなくて
楽だった
曇り空 きれい
そっと呟いてた...

もう一人私がいるのは内緒だよ
真夜中のお茶会　夢見る国のアリス
実態は反省会　今日はちょっとダメな日で
大好きなマカロンに癒し求めた
小さな声で口ずさむ
紅茶で背伸びしたんだ
理想の扉は
ほらほらそこだよ
夢のようなお味に
心はふわふわり...

ああ、帰ったの？
彼ならここにいないわ
永遠に 私のものに したかった
月が差す部屋
きっと罪と罰は双子
私の生んだ 罪には罰を
そして私には
あなた あなたを
光亡き部屋
もう あなたとの繋がり...

肩が触れる終電車
制御装置壊れたような
胸がやけに高鳴って
誰の夢を見てるのベイビー
欲しいなんて言えなかった
ハート型の真っ赤な風船
知らん顔でうつむいた
好きな人にあげればいいよ
また朝がきて　回る世界で
心の音は聞こえているの？...

ああ　あの女（ひと）のように眠らせて
ああ　血が凍るほどに美しく
ああ　地下牢に開く赤い薔薇
ああ　この夜は二度とないのです
立ち込める甘い記憶
絶望に焼かれるまで
今宵泣き叫ぶパンドラを
赤で染めて　打ち砕け
そして聖母のような微笑みを
貼り付けたら　新しい世界へ...

開放されてやっと歩き出す
理不尽すぎて胃が重いな
こんなみじめな気持ち、いつぶり
もはや顔すら見たくないな
帰る場所があるから
涙堪えてきた
あなたが待っているから
今日も私でいた
何も聞かないで
一緒に眠ろう...

ナゼ ナゼ 生キルノ 夜通シ
吸ッテ 吐イテ 無慈悲ナ給餌
脳裏過った鋭さで
裂いたスカート靡かせて
どうしてどうして逃げるの
銀のツインテ掴めない
1 2 3 待ち焦れた
1 2 3 始まりへと
1 2 3 身を任せて
1 2 3 微笑み返す...

不幸の種は実らない
冬の訪れ
張り裂けたその小さな胸は
日毎日毎に張り詰めた
蜘蛛糸の先を見据えるわ
意志を無くして渡れるか
永遠に続く道
溢れる涙零れる悲しみに
終わりは無く
雹のように降り注ぎ...

A
優しくしてよ 今日だけだよ
兎が強請るのはキスの続き
唇に溶けたメロディー
その場限りのね
口癖はそう「ねぇ好きだよ」
昔から言うでしょ 嘘も方便
誠実なあなただから
解らないかもね
A...

自分と向き合うことに
疲れてしまった
不自然なこの口角
戻らない 戻らない
夜になったら
また酔えるよ
ブルーライトに
捲かれて 私は 落ちていく
下らないね しょうもないね
馬鹿みたいだね？...

１．
どうして私のことを
フルネームで呼ぶの？
理由なんて分かりきってたけど
知り合い以上
友達未満のあなたに
なぜか特別を感じてしまった
偶然同じ道だね
腐れ縁だけど嫌がらないで
あなたは　嫌われてから...

またひとつ　涙は
色あせていくのね
抜け落ちた記憶の　
雨音に抱かれた夜を
探してる
気高き人　その胸には
高潔極まる真紅の薔薇
あなたの名を　唱える度
この身は歪に歪んでいったの
愛した音は　ああ...

１Ａ
長い階段を上っていくような
終わりの見えない 夢にうなされてた
１Ｂ
手を伸ばして
確かめた時間は 凍り付いて
嘘ばかりが
私の耳元で 咲き続ける
２Ａ
腕に巻き付いた 赤いリボンはなぜ...

[Ｉ]
ずっと忘れないよ
あの日のshiny　
[１A]
白いトランクは軽くて
蓋を開けてみれば空っぽ
君は　身軽だと捉えたよね
どんな不安だって　溶かしてくれた
[１B]
戻れる場所があれば...

Aメロ
少し離れて歩く
ため息　白く染め上げて
浮き彫りにされるまで
見えないフリをしていたんだ
Bメロ
電話はキライ、メールは面倒
冷めてる私に次は何を求めて
勝手に幻滅して
あなたの「好き」が私のそれを...

栞の先まで見透かすように　あなたは
いちばんほしい言葉をくれた
小さな声さえ拾ってくれたね
あなたとの時間を何より愛していた
瞳を閉じて暮れゆく世界
今だけこうして　振り子に揺られたいの
要らなくなった栞を抱いて
あなたの為に針を戻した
昏がり迎えて　暖炉に揺れる炎は
いつものように踊っているのに...

A
息を殺していた　悪を恐れていた
蝶の番は無残に引き裂かれて　迫る影を許した
B1
一人では門を開けない
だけど二人では門を潜れない
さあ、死神の前に十字の誓いを

S1
soul mate,誰より強く　惹かれる魂が叫ぶから...

誰かの見ていた夢が
今の私に宿って
返り咲こうとしている
一片の薄紅
ああなんて健気な花と
人事のように呟いた
ねえ どうして泣いているの
誰かの為に
心許す限りその涙はとめどなく
君のもとへと移ろいたがる...

Ａ
それでも僕らは 歩き続けよう
道無き大地の 記憶を頼りに
それでも僕らは 歌い続けよう
湖の底に沈んだ 楽園の歌を
Ｂ
少年は獣の皮を纏い
楽園を探す旅に出た
息絶えた屍は
命の分だけ軽かった...

Ａ
この焦がれを知っている
遠ざかるだけの背中に 向けた気持ち
この痛みを知っている
伸ばした腕に突き刺さる 醒めた視線
この景色を知っている
踏み荒らされた箱庭の 勿忘草
私だけが知っている
湧き出す夢の後先と 褪せた想い
Ｂ...

Ｓ
透きとおるアクアマリンに揺らめく鳥の影
追いかけて 碧の向こうへ今なら飛べるだろう
Ａ
空に焦がれた彼(か)の歌姫は 海の深みに沈んだ
触れて壊れて溶けだす碧は まるで夢のよう
Ｂ
幸福守る宝石が湛(たた)えるのは海か空か
分からない ただ今は透明な翼で・・・
Ｓ...

私はここにいるよ 名前を呼んでみてよ
いつまでこんな場所で 息殺して・・・
心の深淵を満たす愛が知りたいの
耳障りな産声上げる前に
まだ生まれたくないの　The love 満たされず終い
夢見る余地はあるの？　The world 世界は広いの？
生(セイ)でも冥(メイ)でもない 果てしない暗闇に
小...

家路につく子供たち 茜に手を染めて
恐れることなど知らず また明日と笑う
遠い日々を懐かしむ夕涼み
ぬるい風に心から攫われる
耳に残る祭囃子 君と僕を連れて
神隠しとも謳われた 悠幻の戯れを
ひどく痛く思い出す
幼き日に駆け抜けた あの小道を抜けて
出やるものよ亡き者よ 僕を帰してくれ
時を越えて繋...

１．
目が合った瞬間の 微かなときめきが
永遠になればいい 叶わない夢をみた
物憂げな表情に 胸が締め付けられる
きっと私も君と 同じような顔をしてる
描いた理想に色をのせてみようか
君に舞い落ちる花びらに したためた恋文が
その心に旋風(つむじかぜ)を起こす
小指と小指で語り合う未来図に
重なるは...