ziuの投稿作品一覧
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花ばかりが咲いて
ひとつずつ手折った
ここで待っていた
4月に彷徨って
飽きそうな夜は儘
蓋をして閉じ込めて
ねじで巻いた靴が
どこかまで連れて
きみの手をとって
夜には歌って...giraffa
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知らないことが一つ
増えるたびに笑った
傷だらけの足は
今もまだ痛むけど
どれくらいきみを呼んで
いくつもの恋を知って
小さな手が離れて
ああまた髪が伸びた
言いたいことだって
知りたいことだって...Squirrel
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星が落ちて
滲んだなら
ため息をついて
朝を待つの
あの匂いが
目深に残った
いつまでも今日を
忘れないで
きいろいスカート
ゆらして歩いた...リネンのスカート
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週末泳ぐさかな
どうにか手を伸ばしても
すり抜けて世迷い事
キスの一つも降りやしない
どこかで蝉が鳴いた
ここでは打ち上げ花火
振り向けばからりころり
撃ち抜いた音がする
例えば彼がゆらり揺れて
踏切の合図でするり...syuu
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あの夏の日
日差しに隠した
瞬きひとつも
言えやしないの
目を逸らしても
ぼやけて見えた
やさしいことだけ
忘れられない
暗いくらい
泣かないで...ヘリアンタス
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オレンジを手に取って
曖昧にうたを歌って
そうして飽いた両手で
だれかと手を繋いだ
いつかあなたが泣いた日のこと
あの子のスカートが揺れてくるり
花言葉を詰め込んで
針が回れば恋がしたいの
花時計を指で止めて
それでも花びらは落ちてしまうから...花時計
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白い花びらを散らして
そうして伸びた爪を
恋と呼ぶらしいの
あの夜は眩暈ばかり
静寂に弾丸
口づけを浚うだけで
あの花が咲いたら
きっとお別れをして
どうしようもない熱を
すこしずつ下げるから...Feverfew
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海月が揺れる午後 未だ暮れる青が
くすんでくすんでもう見えないの
鳴り響くサイレンはきっと
あの夜のことを切り取った
どうか朝靄で誤魔化して
撃ち抜いた心臓を噎いで
ずっと待ってる
きみは夏風に拐われて
ゆらり揺れる木漏れ日の縁
きみが見えないから手を振った...ランプライトの焦燥
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細いリボンで
巻きすぎた両手は
いまさら解けないな
このまま手を引いて
さようならさようなら
口づけで誤魔化した
あの夜がひとつだけ
星になって消えない
ラブソングが青ざめて
そうやって知った気がして...藍白
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まぼろしで飾った
スカートを揺らして
ゆらり昼下がり
町外れのロマンス
目の前で零れた
花の名を教えて
止めた足音に
ときめきを乗せてみたから
からり落ちていくの
ゆるり夢を見たい...春天
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草臥れた熱
萎びれた睫毛で
囲う硝子玉に
あなたが映る
恋は盲目
見えない分だけ
好きだというの
何処にいたって何してたって
秘めやかで密やかでどうしようもない
ここに至ってどうしたのって...藤
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目眩に夕暮れ
憂鬱が落ちて
笑う風景画が
切ないだけ
水溜りに花びらを一つ
浮かべて歩いた春の午後のこと
君はやさしい、優しい人
だから泣かないで泣かないでいて
君はやさしい、優しい人
困った顔ばかり増えていくの...ローズドーレの告白
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夜に俯いていたの
流れる星を教えて
ゆらり揺れたら
あなたの溜息
やさしく笑うから
声を枯らしてみたけど
すこしも届かないようで
遠く、瞬く
夜更けに溺れて
泣いていたいのまだ...ペルセウス
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murmur星が降る永い夜に
murmur君が降る
眠れないまま
僕のわがまま
星を数えて青になる
流星
星を数えて星になる
君になる
泳いで
星を数えて青になる...murmurs.
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かわいい手をしていた
朝を覚えていて
パステルに飛んだ傷が
すこし傷んだようで
胸が苦しいのも
夜が優しいのも
ぜんぶきっとそうだ
甘い甘い花のせい
ミシェル、ミシェル
春になりました...ミシェル
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内緒話で埋めた夜を
一人でひとりで思い出した
檸檬味のビー玉が揺れて
さよなら春色のワンピース
誤魔化した花束は
綺麗なまま眠った
許さないで構わないで
あなたが触れたら
泡立つキャンディ
夏がくれば忘れるから...チェリーブロッサム
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花びらを抱えた
花瓶を飲み干した
月並みに泣いては
ゆらりゆらりいつも通り
ヒールが曖昧にぐらついていた
いつかの雨を探したようで
内緒にしていてと嘘をついた
置き去りは蕾だけ
塗り替えた爪に気付かないで
怖がりなことを暗がりで知るの...vase.
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額縁で飾った
笑った顔を見てた
流れ星はふたつ
願い事はみっつ
花びらのスカートで
ゆらゆらと星を呼んだ
指先を傷つけて
月明かりが滲むだけ
あなたが待っている
一等星を目指して...eri.
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花占いをしていた
指先が少ししびれて
不揃いなまじないで
無口に僕を笑った
見つめたのは3秒
きっとそれで穴が開いた
塞ぐための感傷を
煮詰めてはマーマレード
振り向いてマリー
このまま君になれたら...マリーゴールドの祈祷
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やさしいあなたを
やさしいまま覚えて
泣いてしまう夜を
恋と呼んだなら
オリオンに焦がれて
白々と星はわらう
いい子だからと離した
この手が寂しくて
いつだっていつまでも
あなたで傷ついていたい...天文学
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あの子に会いに行く
きみの装いが
花になるみたい
愛しくて目で追った
首元をリボン結び
息苦しくなるの
スノードームに浮かれて
見つめれば溶けた恋が
透けて見えるようで
ハッピーエンドは切り捨て...つらら
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硝子のなかで見つけた
やさしい色のくらげと
溺れたがった蝶々が
ドライフラワーみたい
これから引き離される
恋人のように名前を
呼んでくれればいいの
そして夜に泣いてくれ
ロジーリリー 裸足で
透き通るほど美しいまま...ロジーリリー
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目の前で落ちた
君の目を見てた
ぐらぐらと迷う恋が
さよならを知っただけ
ポケットに入るくらいの
細やかな思い出だけど
大事にしていたかった
そう言って笑って
余り物を並べて
透明なカップを眺めた...ミントに困惑
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目が眩むようで
カーテンを閉めたのに
くらりくらり落ちて
瞬きを繰り返す
白い指がぎゅっと
水に触れるたびに
はなが落ちてしまって
声が揺れてそれで
さよならはいつも
手を引かれたまま...はなのしずく
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誰かが笑う夜の
星を全て数えて泣いていたい
あなたが眠る前に
僕は星になってしまうけど
気にしないで
きらきら輝いていたんだ
窓辺から逃げ出して空に落ちた
手の届かないものばかりで
時間はほら随分かかったけど
もう少しあと少し声を嗄らして...渡り星
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こつりと靴を鳴らして
赤いルージュを隠して
鏡の中で覗いていたの
女の子にはなれない
溶けない夜を教えて
きらめく星が苦しい
りるら、りるら
ひとつだけ
お星さまに唱えるの
りるら、りるら...りるら。
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きれいにきれいに
切り揃えた
爪も今では
透けてしまって
仕方ないや
仕方ないな
花が薫るくらい
散らばったから
目も合わせないで
笑うきみが...花と幽霊
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意地悪な空が滲んで
きみが見えなくなって
眠る気にもなれなくて
乾いた音で揺れる風鈴
夏を覚えていたいようで
瞼にうつして切り取ってた
好きと嫌いとその間で
揺れて揺れて浮かんでいたの
掴めたものはなんにもなくて
触れて触れて消えていった...夏の輪郭
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水玉が濁って
目も合わせられないの
曲がり角はあの日
揺れて揺れてしまったから
手を伸ばして
声を上げて
届かないのなら
泣いてどうぞ
白透明、白桃の味は
苦い苦い苦いだけで...白透明
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ぷかぷか浮かんだ
お月さまを探して
ゆらゆら落っこちた
星の名を呼んだ
あなたが飲み干した
炭酸が揺れただけ
夜に酔いしれたら
どうか悪い人でいて
クリームソーダは宇宙色
溶けだして巡る夕焼け...クリームソーダは宇宙色