タグ「初音ミク」のついた投稿作品一覧(10)
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「では皆さんグラスを持って~……メリークリスマス!」
ミクの一言で、ミクの家に集まった八人は一斉に乾杯した。
そしてシャンパンの入ったグラスを傾ける。
未成年が八人中四人もいるというのは秘密だ。
「うん、やっぱり、クリスマスイヴよりクリスマスだよね! お祝いは」
「ね。何でイヴにみんな盛り上がるんだ...Merry Christmas!
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「ここ、か……」
山奥のうっそうとした場所。
グミが手入れしていた庭は、今は草が生え放題で、家にいっそう怪しげな雰囲気を加えていた。
「……入れるのかな」
茨の森。
そう呼べるほど、棘だらけのツタがそこら中に絡み、人の立ち入りを阻む。
「でも、行かなきゃ」
きっと、ここの中にいる。
レンには不思議と...Sleeping beauty 後編
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以前話した、現代のおとぎ話のことを覚えているだろうか。
そう、現代版白雪姫のことだ。
では、あれにはまだ続きがあったことを、知っているだろうか。
おそらく、知らないだろう。
『おとぎ話は、永遠に終わらない』
この言葉の通りに。
時は12月。
メイコのファンである、双子のリンとレンという少年少女を覚え...Sleeping beauty 前編
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「じゃあカイト君、メイコちゃん、ルカちゃん、がくぽ君。この子達をよろしくね」
「「「「はい」」」」
四人は小さく頷いた。
まだ小学生の四人は、にこにことのんきに笑っていた。
そう、これも今の八人が、子供の頃の話。
ミクが劇をやりたいと言った、あの時から一週間経つか経たないかぐらいの頃。
「ねーねー、...電車に乗ろう!
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「「ただいまー」」
ルカとグミが帰ってきたとき。
目の前には、ワインの真っ赤なシミが広がっていた。
「血!?」
「事件!?」
「「大変だー!」」
グミとルカは、一目散に逃げ出した。
救急車を呼ぶことも、警察を呼ぶことも忘れていた。
「んーそろそろかな~……」
カイトは時計を見上げた。...Snow White 後編
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これから始まるのは、現代に生きる人達の物語。
その連続事件のあまりの特異性に、メディアでは「現代のおとぎ話」と呼ばれる。
そのうちのたったの一つが、これだ。
時は20XX年。
あるところに、緑色の長い綺麗な髪と透き通るような白い肌を持つ少女がいた。
彼女はとにかく歌が好きで、いつも歌を歌っていた。
...Snow White 前編
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「Trick or Treat! お菓子くれなきゃいたずらしちゃうぞ!」
グミは、呆然と目の前の人を見つめた。
ミク、リン、メイコ、ルカ。
そしてミクは手に何かを持っている。
「……は?」
「っていうのを、一緒にやって欲しいの!」
メイコとルカはあきれたため息をついた。
「ごめんね……私たちまで引っ...Trick or Treat!
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『確か、何かの物語で、「ワイシャツ1キロ ブレザー5キロ プリーツスカート10キロ」という台詞があった気がする。
僕も同じだ。
制服が重いか』
そこまで書いたときに気配を感じて、私は後ろを振り返った。
……やっぱり。
「へぇ、僕っ娘?」
「……男の子っ!」
にかっ、っていう効果音が合いそうな笑みをひ...制服の重さは?
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「うぃーす!お前らなんか静かだなぁ、今日。どした?」
いきなり扉を開けて入ってきたのは、がくぽ。
すでに中にいたミク、リン、レン、メイコ、カイト、ルカ、グミの7人は固まった。
「がっくん……がっくんの方こそ今日どうした……?」
不審そうにカイトががくぽを見る。
それもそのはず。がくぽは本来朝が弱く、...中二病
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これは、リンとレンがまだ小学生になったばかりの頃の話。ミクは小学三年生、グミは四年生、ルカは中学一年生、カイトとがくぽとメイコは高校一年生だった。
でもその出来事は充分印象的で、それから8年経った今でもよく昔話として話題にのぼる。
「ねーねー、劇やってみたい!」
みんなが集まって遊んでいるなか、ミク...劇、やらない??