タグ「空」のついた投稿作品一覧(15)
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窓から見えた景色
そこから風が吹いて
髪を揺らした
それがとても心地よかったから
ここにしようと決めたんだ
些細な言い訳をして
繰り返して
いつしか嘘になってゆく
誰も気づかなければいい
ここにいることも...窓の世界
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何気ない空を見上げ
光る花がただ一つ
どうでもいい願い事なんて
そこにはないように
時が止まったかのように
静まり返る世界で
魔法がかかったそんな
特別な夜だから
まるで僕と君だけの世界のように
指さす「キレイね」と空に映し出される大きな花...9月
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春の匂いが
僕らを急かす
今だと
思いを秘めて
息を吸った
流れる音に耳をすませ
合図をしたら
1.2の3で
踏み出そ
思い描いたような春になって...春
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近くて遠いそんな距離だ
手を伸ばせば互いに届く気がしてた
水平線なんて初めからなかったように
こんなにすぐそばにいる
朝昼夜いつでも
写し出す
君は僕で僕は君だ
溶け合って
恋しいな
あの輝きが...海を翔ける
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浮かぶ僕らこの世界に
どこに行き着く訳もなく
ただ彷徨い身を任せながら佇んでいる
戸惑うこともないままに
溺れるように沈んでいく
ほんのわずかに光ったそれをつかんでみたくなった
手を伸ばし息をした
キラキラ光った目が眩しかった
この広い空
まだどこまでもつづいていく...空を游ぐ
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パチンと弾けた
僕の周りで
半透明な泡のなか
君と目があった気がして
このまま遠くにどこまでも行けたら
そんな思いを込めて吹く
風にのって君の元へ
大丈夫大丈夫ふわふわ浮かんで
空に舞って
大丈夫大丈夫光線のように...シャボン
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セミの声がした一瞬で
引き込まれていた夏の世界
ああ、何度でも聴いていたいと思うんだキミの声は
駅のホームから
見上げた空は白く
木々は揺らめいて見えて
麦わら帽子が通り過ぎた
その瞳は青すぎる空色で
どこまでも広く写った
このまま連れていってほしいと思うほどに...セミの声
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弾けとんだ一瞬
魔法みたいな世界に惹き込まれていた
自由に泳いでいるクジラは今日も
楽しそうに笑っている
その刹那僕は
胸が高鳴った空と海が交わるように
両手を伸ばして触れられそうだと
錯覚を起こしてしまいそうな程
まるで万華鏡のように
光に照らされながら...アクアリウム
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空が呼んだ月明かり
街は姿を隠して
このまま誰にも気づかれないように
星が煌めき始める
点と点を繋ぐように
僕は一人で此処で待っていたんだ
あぁ、望遠鏡から覗く
あぁ、夢に見たような世界
あぁ、もうすぐ会える
あぁ、君を探して...七月
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流れる雲と澄んだ青空
きみの横顔通り過ぎる風
今この瞬間かけがえのない日常
その全てがぼくを突き動かしていくんだ
飛び立つ鳥のように
どこまでも自由な君を追いかけていた
空は果てしなく続いていて
止まらないこの鼓動のように
そばにいて駆け出すこの衝動
止めないで明日もきっと笑って...ソラ
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透き通った夏が眩しかった
入道雲眺めてた
泡になって消えた
君と目があった眩しかった
風が揺らした長い髪が
空へと舞っていく
あの頃の僕らはきっと
夢を見ていた
終わることのない
醒めない夢を...8月
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暗くなったこの星に
小さな光が差し込んで
大きな瞳がこの世界を覗いてみてる
そんなこと知らない僕は
ただキレイだと思いながら
君を思い出してはすぐに消えていった
忘れたい忘れられない
ずっとずっと
出会えたのは奇跡なら別れは何になるの
これが運命というものならば...星の話
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白い雲が流れて
風が髪をなびいてく
青に染まる景色は
見慣れていたものと少し違って
いつか、あの空へ飛び立とう
いつか、きみとふたり飛び立てる
あの場所へ、懐かしい思い出が
あの場所に、よみがえるように
きみとみつけたあの日の空へ
辿り着けるのなら僕は...それだけ
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寒いこの季節が顔をだした
白くなる吐息赤く染まる頬
マフラー越しに聴こえる君の声
すべてが愛しく感じた
君はいう
寒いのは少し苦手ででも夏よりは好きだったりするの
僕もね
同んなじかな、でも君と過ごせるならどの季節だって好きさ
ゆらゆら舞い降りてきたのは
冷たい結晶君の涙と同じ暖かさだ...雪
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浅い眠りから覚めた
雨の匂いがした
傘を差しながら歩く
君を待っていたんだ
君から僕に伝う言葉、態度、温度、表情
その全部愛おしく感じるのに
何故だか悲しくなって
心がしめつけられた
君の言葉すべて
受け止められないから...とある雨の日