ブクマつながり
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アイツは時々、デロデロなくらい甘いときがある。
そう、まるで、ふつうのバニラのアイスを三乗くらい濃縮させて、ドロドロになるまでかき回したシェイクみたいに。
その中で日頃、ドロドロになるまで甘やかされている私は、
時々アイツに愛されすぎて、そのうち溶けてなくなってしまうんじゃないかと思うときさえある。...[小説]致死量の愛を捧げないでください。[カイメイ]
奈月
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何か特別なことがあったわけでもない。
何となく、目についたから。本当にそれだけ。
小さな白い箱を手に、メイコは自室に帰った。
箱からは微かにクリームとバターの柔らかな香りがもれている。
帰りしなに、ふと目に入ったケーキ店。
色とりどりの小さなケーキたちがショーケースに並んでいた。
元々、甘いものはそ...ケーキケーキケーキ(カイメイ小説)
蓮本
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※めーちゃんがカイトで暇つぶししたいようです。
「カイトー」
「なーにー?」
「カイトくーん」
「その呼び方、懐かしいね。」
「バカイトー」
「え…罵倒?」
「弟君ー」
「……弟って…俺ら年齢設定ないのに…」
「青いヘンターイ」...【初代ボカロ】元・天然系正統派アイドル【長女愛】
百合
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休日、昼下がり、快晴。
それからソファにコーヒー。
なんて完璧な時間。
カイトはだらしなくソファにもたれながらプレーヤーの電源を切った。
サイドテーブルに詰まれたCDと歌詞カードの山は
少しの間だけ見ないフリをすることに決めたのだ。
首にかけたヘッドホンを外して窓を開ける。
熱のこもった部屋に冷たい...コーヒーホリディ(カイメイ小説)
蓮本
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覚えているのは、静かに続くノイズ音。
多くの音を知った今ならわかる。
あれは雨の音に、似ていた。
今日は散々だった。
依頼された仕事のために朝早くからスタジオ入りしたが
技術者の準備不足で作業が進まず、いつまでたってもマイクの前に立てなかった。
結局レコーティングは次回に持ち越し。
歌い手であるメイ...雨音(カイメイ小説)
蓮本
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Halloween Night!
Halloween Night!
今宵はハロウィーン
Trick or treat !
精霊や魔女がやってくるぞ!
身を守れ人間どもよ!
魔界の扉は開け放たれた!
さあ舞い上がれ同士達よ!
人間どもに恐怖を!叫びを!
その声を、しっかりと食すが良い!...【カイメイ】Blue+Red×Halloween
イソギン
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こんな片想い、もう何年目?
一緒に過ごした時間も、とてもとても幸せで。
けど、伝えられない想いの分、切なくて切なくて。
だから、君に届け、僕のコイウタ。
コイウタ
「はい、めーちゃん」
懸命に、笑顔で。
後ろ手に隠していたものを渡した。
最初驚いていた彼女は、訳が判らないと言うような顔をした後、最終...*小説*カイメイ*コイウタ*
羽鳥麻衣
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いつの間にか迷い込んだ 動く者のない森
静寂と冷たい碧に彩られた世界は
時が止まったかのよう
かすかに零れる光の欠片を捕まえて
そっと耳を澄ませば 聞こえる 命の声
木々たちの願いは 寒空を満たし
この手で掬えないのなら
あぁ 僕の鼓動まで消し去ってよ
「どこまでも…」...水晶の森
電柱星人
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A
窓際の猫が
「幻覚(ユメ)だった」と嗤うの
わたしは鈍色の
真似事を繰り返すだけ
A'
きっと明日には
この雨もあがるでしょう
東から西へと
日は昇り沈むの...カレンデュラ
電子雨
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<少年Aの証言>
人が生まれ変わるとして
僕は今まで何回くらい死んだのかな?
そもそも僕は僕で居続けられたのかな?
ある時は貧しい国で生まれ幼いまま死んだり、
ある時は激しい戦争の最中で志半ばで死んだり、
顔や性格や時代や生まれ育った国だとか、様々な違いはあるだろうけど。
どれだけ愛し合ったのかな?...美しき代謝 -ショートストーリー-
AsakiNo9 【0-9】
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「コンチータ様、そろそろお暇を頂いてもいいでしょうか」
うだつの上がらないウチのコックが満面の笑みでそう言ってきたのは、紫の茄子とピンクのタコのオードブルを食べ終わったときだった。
私は馬鹿なことをのたまったその男に冷めた目をくれてやる。
「カイト、あんたはたった今、自分が何を言ったのか、ちゃんと分...[小説]コンチータ様とコックの最後の晩餐[カイメイ]
奈月
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[一]
葬送の列を、ぼんやりと眺めていた。
ある人は涙を流し、ある人は唇を噛み締め、ある人は抜け殻のような表情で。
淡い月の光に照らされながら、白い棺を抱えた人たちがゆっくりを歩いていく。
「…黄泉国(よもつくに)まで、彼らを導いておくれ」
ざぁ、と風が吹く。
大振りの枝に腰掛けたまま指先を動かすと...【カイメイ】黄泉桜
キョン子