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浮かんで、出逢ったのは今までの思い出。
それはさながらエンドロールのようだった。
いや、正確には走馬灯でも言えば良いのかな? 分からないけれど。いずれにせよ、その幕の切れてしまった白昼夢は、わたしの悲しさをただただ暈かしていった。いいや、悲しさだけじゃあない。それ以外の感情だって。そうだ。
...【自己解釈】アディショナルメモリー 後編
aurora
――――友達なんかに、なりたくなかった。
≪アディショナルメモリー 前編【自己解釈】≫
あいつから残されたメッセージは、たった一言だけだった。
「――ごめんね、か」
俺は、呟く。
その残されたメッセージを。
そのメッセージを呟いたところで、あいつが返ってくるはずがない。
もし、『また明日...【自己解釈】アディショナルメモリー 前編
aurora
梅雨も明けて暫く経つと思うのは晴天がもう一週間近くも続いた時である。確かに、そういうときならば嫌でも「あぁ、夏だな」と思うことだろう。
空にエベレストの如く聳える入道雲を見て、青年は絵を描いていた。
青年はここ暫くの記憶がなかった。もっと言うならば、『二年前の八月から』記憶が飛んでいた。それ以...【二次創作】サマータイムレコード【前編】
aurora
注ぐ太陽浴びて楽しげにはしゃぐ生徒(ひと)の横を
睨みながらに横切っていく 束縛明けの朝で
腹が立って憮然な私の目を避けた人の先に「よぉ 早う!」って言って伸びをする
寝グセ立ってる望月巡査(あの人)が待ってた
気がついたら目が合うような 淡い恋?なんて絶対にあり得ない
だけどなんでかな 顔を見れな...斜暉色イエスタデイ<夕景イエスタデイ替え歌>
音色
Wow 行き先はどうしよう ちょっと制服じゃまずいかな
あぁ 何もかも放り出しちゃった午後
Wow 背伸びしたヒールじゃ ちょっと踏み出しにくいから さぁ
資料館にやっと到着 バレないように行こう
誰もいない小部屋を見つけて あぁなんだかドキドキしちゃいそうだ
急にネズミ登場 うっかり声出し すぐさ...佐久間アテンション<如月アテンション替え歌>
音色
「もうどうやったって無駄かもね」泣きそうな顔見ていた「諦めないでよ」みたいな言葉じゃ全然足りない!
「そしたらもっと元気を出さなきゃ きっと変われるよ!」って 君と試行錯誤する作戦会議
クレームにブルーになる君のことやっぱ正直心配だ 瞳が潤んでいく「泣き虫な僕にはダメだよきっと……」
だけど信じる君...オツキミスガシオリサイタル<オツキミリサイタル替え歌>
音色
「夢の消えた毎日を繰り返していたって意味など無いよ」と素晴らしいこと言うね
君もそう「これで正解」なんて指では言うけど 口では何も言えないのにね
顔も声も無い人と繋がっている何かを感じてる それは絶対相思相愛じゃないでしょ
そうやって今日もまた閉館時間きたけど 君は生きたようなフリをして して そし...化造エネミー<人造エネミー替え歌>
音色
とある田舎での記憶の無い不気味な村で 森にいる
病気になりそうなほど怪しげな場所だけれど 佐久間ちゃん(あの子)がいないから探していた
「坊や こちらにおいで」
笑み浮かべながら ことりおばけ(あなた)はふてぶてしく呟いた
「さぁ約束を守れ」
迫る危機に飛び込んでしまったのは あの約束をした男の子
...アザガワデイズ<カゲロウデイズ替え歌>
音色
「ねぇ怖い」って泣いてる僕に絵本を読んでた 雨音がノックしていて
「明日も読もうね」ってまた君と約束をして 僕は館を後にした
「森にいきたいよ」と言う それを許せないのは嫌いだからじゃないなんて
都合のいいことだね胸が苦しくなってく「ごめんね」繰り返してた
廻り始めたセカイのこと君にとても話したくな...夜光石レイン<群青レイン替え歌>
音色
目まぐるしくもないそんな毎日を漂うように何度も席に座って
「ねぇどうすればいいの?」あの日止まった無機質な家の風景が何かを言った
電車の中で「此処は何処だろう」記憶の無い写真を握りしめて
館の中ではやけに静かな優しい顔した君が立っていた
窓の外 求めないのはデジャヴや既視感が怖いから
「森の中 入ら...碧光色アンサー<透明アンサー替え歌>
音色
「いじめないでよ」って泣いてばかり震えちゃうのも仕方ないのです
孤独を敏感に恐れてる少年の僕を「勇気」は嫌った
対して僕を守ってる 君に理解を求めてさ 自分勝手に泣き出してさ「君は僕をいじめないよね」って言って
「友達になろう」「僕ら2人だけでさ。まだ遊んでいたいよな」そんな僕に悲劇が待ってた
聞こ...無口少年ブレイブ<少年ブレイブ替え歌>
音色
瀬戸幸助(セト)は、臆病なこどもだった。
いつも自分を閉ざし、相手の目を見て喋ることすらできない。当然、友達はどんどんセトから離れていき、さらにはいじめにもつながっていった。
なのに、なんでセトは、明るく爽やかな好青年へと成長していったのだろう?
これは、そんなセトの「不思議」な物語ーーー
ある夏の...少年ブレイヴ Ⅰ
にゃはこ←
「カノさんってさ…悪いけどあんまり正直者には見えないよね」
メカクシ団のアジト。
ある程度エアコンの効いた室内には、向かい合うように置かれた二つのソファ。
そのうちの1つに座っているモモは、低い声で小さく言った。
――その言葉を聞き、向かいに座るモモの兄・シンタローは、神妙な顔つきで深く頷いた。
「...【小説化】夜咄ディセイブ【解釈】
歌南
「夢のない毎日を続けてたって、無意味なだけだ。」
ご主人は、いつだったかそう言いましたね。
求めるものも目的もない人生ほど、つまらないものはない――。
成程、ご主人の言うことは正論でしょう。
でも、非現実に現実逃避するその姿は、前言に相応しくない。
何か、受け入れ難い現実から目を逸らしているような…...人造エネミー
licol
「っていうことがあったんですよーっっ///」
昼下がり。
午後の暖かい光が入るメカクシ団アジトに、女子高生のようなテンションで話し続ける中1男子がいた。
「いやぁ、前からそうなんじゃないかとは思ってたんですがドンピシャでしたね!!」
それをあきれ顔で見るヒキニートと……
……
……
...トッポを買いに行くまで
モノクロメロディー。
テスト期間を終え、クロはほとんど毎日アジトに来るようになっていた。
そんなある日のこと。
買い物から帰ったキドとおかえりーと迎えたカノの話。
「おかえりー」
「あぁ、帰った」
ムスぅっとキドを見上げるカノ。
「…な、なんだ」
居心地悪そうにキドが聞く。
「あのねぇ、今のは『うんった...クロくんが思春期爆走なうです
モノクロメロディー。
「よし、頑張ろう!!」
「今日っすよね?クロが初デートすんの」
「あー、確かそうだな」
「うまくいってるかな?」
「なんでお前楽しそうなんだよ」
「こういうのは見てんのが1番楽しいんだよ☆」
「でも別にデートっていうよりちょっと女子と一緒に外歩くだけじゃないっすか」
「そういや...クロくんの初デート作戦<後編>
モノクロメロディー。
「えっ……なんでみんな黙っちゃったんですか?」
「なんで?セト」
「えっ、オ、オレにふるんすか?え、あ、いやそれは――……っね!!アレっすよね!?シンタローさん!!」
「お前っ!!」
「シンタローさん?…えっ、ま、まさかここにいる人みんな経験ゼ」「ち、違うぞ!?」
あわててシンタローがか...クロくんの初デート作戦<中編>
モノクロメロディー。
「デートって何するんですか?」
突然クロが言い出した。
「「「「「え?」」」」」
「急にどうしたの?クロくん」
「誘われたんっすか?」
「い、今って中1からデートとか行くもんなのか…?」
「いやぁなんか学校の友達とかみんなあちこち行ってて…この間のバレンタインで色気づいちゃったみたいで...クロくんの初デート作戦<前編>
モノクロメロディー。
「うーん…」
「どうしたんですか?キドさん」
「いや、最近みんながアジトによく泊まるせいか買いだめておいた食料が無くなっていてな」
「じゃあ買いに行きましょうよ!!あそこのデパートやっとオープンしましたし」
「そうだな…行くか」
「うわぁーい、デパートで買い物ー!!」
「はしゃぎすぎじ...今日もキドさんはご機嫌です
モノクロメロディー。
「自分にそんなカンジの能力があるのは両親から聞いて知ってました。現に生まれた瞬間から目を合わせたお医者さん片っ端から目が見えなくなったらしいですから」
「能力が奪えるっていうのは?」
「昔…目を合わせると寿命を縮めるだか奪っちゃう子がいて、その子に『とってくれ』って頼まれて取ったことがあるんで...『目を潰す』話~クロ入団編~
モノクロメロディー。
ボク――――七瀬黒は変な超能力みたいなモノをもっていた。
物心ついたときには母親の視力が失われていた。
「ママはどうして目が見えないの?」
「それは…黒と目を合わせちゃったからなんだ」
ある日父親に聞いたことがあった。
「ボク?」
「うん、黒の目はね、他の人と合わせるとその人の目が見え...ボクが≪生まれた≫日
モノクロメロディー。
「ここかぁ…」
メカクシ団アジトの前に男の子が1人。
『すみませーん!!』
「「「「「「「「「?」」」」」」」」」
リビングにいた全員が一斉にドアの方を向く。始めに口を開いたのはキドだ。
「誰だ?」
カノが続く。
「お客さんじゃない?」
そしてモモ。...『目を潰す』話
モノクロメロディー。
私の名前はエネ。
本当は榎本貴音。
「え」のもとたか「ね」だから、エネ。
そして、私は電子世界に生きている。
この電子世界を駆け巡って、何年くらい経ったんだろう。
良くは覚えていないが、だいぶ長い間・・・だろうな。
あの頃。
あの風景。
あの言葉。
「貴音」...あと少し待って
林檎
俺は、手を合わせてこちらを見つめてくる妹、如月モモを凝視した。
「お兄ちゃん・・・お願い・・・!!」
そう、何でこんなことになったかと言うと・・・。
―馬鹿―
いつもは、ウザイくらいにうるさいメカクシ団の連中が、今日は任務で居なかった。
俺は何の能力もないため、アジトにて待機。
だが・・・
なぜか、...馬鹿
林檎
青い空
白い雲
流れる風
今日は、とてもいい天気だ。
メカクシ団のアジトには、カノとキドしか居なかった。
―精一杯の愛を伝えて―
「ねぇ、キド」
「何だ」
「暇なんだけど」
「そんなの、とっくに知ってる」...精一杯の愛を伝えて
林檎
「ご主人~! まだ寝ないんですか~?」
エネはシンタローのパソコンに入るAIだ。
いつも、彼にちょっかいを出している、迷惑なAI。
「……なあ、エネ」
「どうしました、ご主人?」
「なんでお前まだその姿のままなんだ? あのとき研究者たちに頼めば身体を取り戻すことだって出来ただろ」
「そーなんです...【シンエネ】目がない話
aurora
「……キド」
カノは隣で眠っているキドを見て、微笑んでいた。
あれから――一年が過ぎた。
何があったんだ、と一言では語りきれない程の出来事が起きた。
そして、今安寧の時を過ごしている。
「――キド」
眠っている彼女の顔は今、お世辞でもなく、綺麗だ。
「……」
まだ彼女は眠っている。連日の...【カノキド】目を凝らして見つめる話
aurora
非現実を愛してるって言っていた君。
でもきっと、気付いていたんだよね?
―――あれは、最善策じゃなかった。
【目を覚ます話&目を疑う話】
ただ、君を見つめることしかできない私は、ただのプログラム。
―――嗚呼、思い出すなぁ。
私は以前、別の場所にいた。
そこは、"今の私"が作られた場所。
…というの...カゲロウプロジェクト Ⅲ
友愛@in不可
ツマラナイ世界を変えるために、僕は、"つまらないセカイ"を生み出した―…
【*****】
「シンタロー?ご飯、置いとくからね?」
遠くから…いや、正確には扉の向こうから、母親の声が聞こえた。
時計は8時を指しているから、朝食だろう。
…当たり前だが、僕は返事をしなかった。
『ご主人様、先に食べちゃわ...カゲロウプロジェクト Ⅱ
友愛@in不可