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炎天直下坂道の上の、滲んだ僕ら。
夏の温度がまだ残る、あの日はとても、暑かった。
「構わないでよ、どっかヘ行ってくれ!」
ひたすらついてくる君の手を払う。
それでもまた、『行かないよ』って言いながら、君は手を掴んでくれた。
「五月蠅いな!」
それなのに、少し意地になって君をつっぱねて。
君の少し前を...ロスタイムメモリー【自己解釈】
友愛@in不可
炎天下のとある日のこと。
ひとりの少年が呟いた。
「――どうかいっそ、連れてってくれよ」
≪ロスタイムメモリー 4【自己解釈】≫
シンタローはコノハによく似た黒い人間――黒羽と対峙していた。
「……どうした?」
黒羽に訊ねるも、彼は答えない。
黒羽は頭を抱えて、うずくまった。
そして。
...ロスタイムメモリー 4【自己解釈】
aurora
メカクシ団という団体がある。
ニジオタコミュショーヒキニートでも問題無い、なんとも訳の分からない団体である。
構成人数はおよそ十名と小さな団体である。活動内容は、『悪』。
如月伸太郎にとって、その団体は小さな幸福と思えた。
「……もし、夏が夢を見せるとするなら」
伸太郎は誰にも聞こえない呟...ロスタイムメモリー 3【自己解釈】
aurora
ある炎天下の日のこと、僕らは歩いていた。
まだ、とても暑く夏の温度が目に残っていた。
「ねえシンタロー、明日土曜日じゃない? どっかにいかない?」
「構わないでよ、何処かに行ってくれ」
僕は、あまりにも君が構ってくるから、君の手を払った。
「行かないよ」
そう言って君は、僕の手をつかみ返した...ロスタイムメモリー 2【自己解釈】
aurora
八月十五日。
夏の暑さはこれから本番を迎える、とインターネットの天気予報は伝えていた。
「……外に出なきゃいけないな」
今日もいつものように如月伸太朗という人間は呟いてパソコンの画面を眺めていた。
「ご主人、つまらなくないですか? こう毎日とパソコン……。飽きないんですか?」
「パソコンに居る...ロスタイムメモリー【自己解釈】
aurora