タグ「曲募集」のついた投稿作品一覧(194)
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『8528』(箱庭)
森の奥の小さな家 ひっそりと暮らす狼が居た
独りきりでずっと
臆病すぎて優しすぎる キミは周りにこう呼ばれていた
“弱虫影虫”
通い慣れた道を進む 今日はどんな冒険をしようか
望遠鏡(レンズ)の向こうは
堂々として傷だらけの天道虫が地図と睨み合って
何かを呟いた
「らしくない」...『8528』
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『月を纏う少年』
道を選ぶ そんな当たり前なこと
解っていても悩んでしまう 間違えたくなくて
意地っ張りですぐ挫ける君だけど
ふてくされたその丸い頬が僕は好きなんだよ
地図の準備はもう出来たのかい?
忘れ物は何もないはず
皆が寝てる隙に行こう
はぐれない様に鈴を持って
纏うのはビロードに描く未来(あ...『月を纏う少年』
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『ドレサージュ』(調教)
傷付きたいと押し込む衝動を
身体中に縛り付けて
哭く君の声を もっと
聴いていたくて ずっと僕は
その目に刷り込ませた
ひと息を与えた下僕は悲しそうに
物足りないと手を挙げて
連ねた間違いを無限地獄へ 今
そっと優しく突き放す...『ドレサージュ』
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『track 1』
お気に入りのCDを流しながら
次はどんな風にメロディを重ねようか
メトロノームはリズミカル 数える鼓動
揺らいだ
荒れ模様の空は今の僕の様
虚ろげな目で遠く眺めた向こうは
映りこんだ景色から彩りが消えていって
思い出せない昨日ととてもよく似ていた
未完成だったあの頃の絵は...『track 1』
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『歪で奇妙な優しい物語』
その声を辿れ
立ち止まらずに無茶をして
取り返せなかった後悔に
奮い立たせて誤魔化しても
燻るこの気持ちは何?
切り刻んで人を傷つけ
見出した心の在処を
通り過ぎていく街中で
ふと流れ着いた幻想に...『歪で奇妙な優しい物語』
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『ラプス』
【(行動意図から逸脱した行為)行為の意図は正しいが、実行段階で意図と異なる行為を実行してしまうエラー】
【実行時に用いる記憶の誤りに起因】
good-luck 1つ 蹴り飛ばして
他人任せな一途さで
意地っ張り 天の邪鬼
ワザと振る正解(こたえ)も
見えないキミの心
ギリギリまで気付かれ...『ラプス』
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『首領と真音の方程式』(ドンとマインの方程式)
傷口から溢れる痛みが
愉しいんだ
「受け? 攻め?」ならカンタンなハナシ
聞くだけムダさ
ワクワクする誹謗と中傷
愉しいんだ
次はどんな暴言(ゴホウビ)あげよう
意味などナイさ
てんテコ x テンてこ = 切り斬り毎々...『首領と真音の方程式』
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『メープルシロップ』
誰かがこう言った「意味なんて無い」と
ベタ惚れたその理由 1つ
一重二重 乱れ咲いた
照れ隠しを 今 暴き出そう
プラマイゼロで行こうとはしゃぐ
書き綴る計画は
爪がどうも甘すぎちゃって
行き当たりばったりだ
ジョニーはそっと抜け出して...『メープルシロップ』
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『交感レター』
今にも溢れそうな静閑な夜空降ってきた
急ぐ足 猫と輪舞(ロンド) 明日(あす)は晴れるらしい
左右どちら側 軸をずらして覗いてみた
はやる胸 次はどんな光景が望めるだろう
とても小さな手で目の前に差し出された
そっと触れる光 始めから知っていたんだ
眩(まばゆ)い世界 映りこんだ絶望...『交感レター』
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『トリオリズム』
睨まれたままのステージで
与えられた拍手は
染み入ることのない希望と
向かい合った
自信消失 三つ巴の野次の飛ばし合い
次はどうしたいの?
その場限りなんだ
(one + two ≠ one × two)
もう嫌だ 喚き散らしてった...『トリオリズム』
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『ミスディレクション』
役者(キャスト)は舞台へー
擦れ違った時に感じたその糸に
重ね合った時間(とき)が狂い出す
あちらこちらどちらと彷徨う思考回路
跳ねる鼓動の音に導かれて
背中越し キミ合わせ どう出る?
呼吸からサインした展開
挑む役者(キャスト)を舞台へ 言葉は要らない
走り出すステップで...『ミスディレクション』
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『黎明に咲く宴』
意識失くす暇無く昨夜も熱上げて
御簾越しに切り裂いた戯言すらも愛しき
銘を打ち砕けど御璽欲しさに
小手先の度胸を晒し暴挙の澱へと
袖振り合うのも他人事 擦り合うのは横着逢瀬
(開闢の刻へ)
淫ら妄り咲き綻んだ 切なさ刹那に消えて
(舞台の外へと)
虚勢を捨て切れずに溺れていく...『黎明に咲く宴』
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『バレバレンタイン』
告白されたがりの少年は悩む
呟いた言葉は「何が違うんだ?」
一生懸命なってジタバタしても
結果は眼に見えてんだ それでもいーだろ
(one more chance...)
自意識過剰リズム カタルシス騙る 集る期待に
どどんどんでん返し ラッタッタッ
変わるがわるまわる世界に
...『バレバレンタイン』
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『calling』
紐が切れバラバラに
転がっていくビー玉 月の路へ
足繁く通う声 遠く消えていく
あの日の約束
いつの間にかそう途絶えていた糸には
置き去られた愛が残って
何とはなしに弾(はじ)く指先に感じた
それが何か僕は解らずに
想いの形を花にしたのなら...『calling』
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『テレフォンボックス』
(リンリンリンリン・ジリリリリリン)
(ジリリリリリ・ジリリリリリ)
(ジリリリリリ・リン)
使い切りのデートは簡単
500円あれば足りること
割り切りたい やり切りたい
そんな適当な遊び方
あぶく銭で大判振る舞い
幾ら注ぎ込めば終わること?...『テレフォンボックス』
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『深海桜』
ゴメンネ
だから僕は…
覚束無い現実に迷い込んだ
誰も彼も所詮最後は独りきり
頼れるものなど何もない
陽炎 逃げ水 蜃気楼
挙げ出せばキリがないけど
残像 幻想 夢うつつ
春に咲く冬に似ていた...『深海桜』
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『回遊金魚』
嘆かわしいな つまらないな
しおらしさを演じてみて
可愛らしいね ありきたりね
お愛想に踊らされてた
少しは愛嬌とかなんて比べないで欲しいの
“愛しています“
そんな言葉で片付ける日常に何を願おう
取り柄が一途
何かで変わる永遠に気を回す器量はないわ...『回遊金魚』
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『カクテイシンコク』
諸手を広げて降参しよう
右も左もワカラナイ
断罪 段階 バッサリ切ってウヤムヤに
コピペで誤魔化せたらいいのになぁ
そんなの無理じゃん? ワカってらぃ
こんがらがって奈落オチ
こんな人生イヤイヤすぎるよ
司法解剖に回しましょう
開いた そこには 何がある?...『カクテイシンコク』
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『Spur ~優しさの作り方~』
スプーンで掬い上げた様な
滑らかな心地に横たわる
深々と降り積もった雲と
とてもよく似たそのキャンバスに
誰が付けたのだろう
優しい瑕(きず)を
なぞりながら
辿りながら
僕らはいつしか旅に出ていた...『Spur ~優しさの作り方~』
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『Anastasia』(or アナスタシアの花)
わざと傷付け
君の気持ち、枯らした
これでいいんだと
喘ぎながらただ願う
心に誓いたてた
止め処無く生まれる種
泡(あぶく)に似たこの
未練を忘れられたら
囁く花の夢の中へ...『Anastasia』
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『送り灯』(おくりび)
彼岸に咲いた愛(めぐ)し華に
添えようとした己(おの)が命
誘(いざな)う様に霞めた声
振り向けばそこはー…
一頻(ひとしき)りの雨の後で流れてゆくは
狂い散る歳月の覚束無い日々
昂(たかぶ)る願いも虚しく空に閉ざされ
年に一度の逢瀬さえ叶わぬ夢
凝(こご)る視界に刺した刃(...『送り灯』
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『Jelly fish』
逃げるのが上手 君は誰?
きっと捉えどころがないのでしょう
こんな月が綺麗な夜は
どうぞ手を取り踊りましょう
流れ流されては行く宛も無い旅
ここで終わりにしてください
透明なキミの真実は
多分とてもミステリー
もっと知りたい もっと...『Jelly fish』
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『耳鳴りエゴイスト』
人生は常にオーディエンスだ
がなるように鳴り響く自己満足
全てを犠牲に出来る様な覚悟もないまま
退屈を如何にディスカッションへ
妄想した未来から引きずり出す
何かを信じて進む様な希望も持たずに
唸り続ける後悔が
僕らが信じた青春で
重ね合わせた間違いは...『耳鳴りエゴイスト』
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『神はただそこにいる』
叡智を簒奪し利害を寄越せ
とんだ迷惑好意だね
溺れる者でも嘘は吐く
一生懸命働いても空では月が笑ってて
手元でゆらゆら嗤い出す灯りが負けじと盛るんだ
情け無用の文句で並べて
太陽を裏切れば解るだろうか
単純明快な祈りを誰に向ける?
腕を奮って愛を蒔く獣が...『神はただそこにいる』
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『ライナーノーツ』
砂糖漬けのオレンジ一つ
ブランデーに浸しながら
染み渡る現実で身体は温もり
浮かぶ彩りに気付けば目の前はー
迸る想いが、ほら
なぞる様に指から溢(こぼ)れて
新調したノート、いつしか行き場を失くした
今までで満ちていた
林檎入りのマフィン齧り...『ライナーノーツ』
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『管制塔から見た世界』
間違った見識に映えるジオラマ
選別された意識をよそに
現実は当たり前に流れていく
ハロー トン・ツー ハロー ハロー
今日も世界はおざなりですか?
遠くでチカチカ瞬(まばた)いた光
導くのならば投げ出してもいいよ
惜しいものは命ではなくこの激情
身体は躍る...『管制塔から見た世界』
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『BLUE HEAVEN』
置き去りの価値観を君の中に追い付かせて
分かち合いたい 願うのは罪?
from 僕 返事(イエス)ならこの手を繋いでくれたら
それだけでいい 確かに重なる
惹かれ合った影は一つの空みたいにさ
交じる 染まる そして…
パラパラとめくる本の挿絵から出てきたような
美しい偽り...『BLUE HEAVEN』
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『燦然浮遊』
倒れる骸を踏みしだいて
砕いた頭蓋が誘(おび)き出すパノラマ
常套句でしめくくられた意識
冴えない微睡み 覚めやらぬ幻想
混ざり合って有耶無耶にした合図から
青と白で敷きつめる花道を
誰の手を取り進もうか
喘いだ本音で突き落とすフェイクと
当たり前の深層心理の裏...『燦然浮遊』
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『暮時茜色』(くれどきあかねいろ)
その横顔が染まる時
何を考えてるのかが気になって
一瞬が永遠に思えるくらい
君に見蕩れたんだ
憧れだけで終わればよかった
そんな愚かな想いの行先は
死にきれないまま 浮ついたままで
諭しきれない恋が 今
悲鳴をあげた...『暮時茜色』
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『朱色慕情』(あけいろぼじょう)
嫌っていたのはー…
空廻る夕暮れの下で演じていた
見透かす様なその瞳に
映ることがただただ怖くて
どうせ届くはずもないと 遠くから
見てるだけで終わればよかった
その手に触れてしまったらもう
引き返すって選択肢(こたえ)が失くなったんだ
君を厭おう...『朱色慕情』