タグ「巡音ルカ」のついた投稿作品一覧(24)
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自転車こいで ひたすら走る
初めて出会う街 目指して―――・・・
「行って来まぁす」
玄関を出て、直ぐに自転車を車の脇から引っ張り出す。自転車を引き、片手で門扉を開け、自転車に跨る。前籠にスクールバッグを乗せるとミクはペダルを漕ぐ足に力を入れた。
夏も終わりかけの、少しだけ涼しくなった朝。季...【自己解釈】 R-18 【原曲イメージ崩壊注意】
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ハァ、と息を吐けば白く見える様な、凍てつく夜の小道を男女の二人組が手を取り合って歩いていた。女の方は首元と袖元に白いファーのついている赤いロングコートを着ていた。その彼女の、彼と手を繋いでいない方の手には、雪で作られたうさぎを大事そうに持っていた。南天の実と葉でちゃんと耳と目がつけられている。
...【自己解釈】 ゆきうさぎ 【原曲イメージ崩壊注意】
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Baby kiss me again
ねえねえ、キミは想像した事、あるのかな? 例えば、地球が明日無くなっちゃうとか、私が今日、死んじゃう、何て事。
・・・バカね、本当に死んじゃう訳じゃなくて、もし、よ。もし。「if」 例え話。
そしたらキスだって此れっきりになっちゃうかも知れないでしょ? ...【自己解釈】 one more kiss 【原曲イメージ崩壊注意】
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チャラリ、と綾の胸元で首飾りが揺れた。銀の楕円形の薄い板が、中央に一つ、そしてその一つを護る様に一回り小さい板が一つずつ、綾の着ているワイシャツの上でチャラリと揺れた。
因みに今、綾は何時もの薄茶色のローブを羽織っていない。綾曰く「だって暑いんだもん!」との事らしい。まあ、気持は解らなくもない。...思い出したい、思い出せない ~鎌を持てない死神の話 番外編 7~
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モゾリ、と布団の中で寝返りを打って、むにゃむにゃと訳の分からない寝言を呟く。そして、は、と気付いてリンは目を覚ます。
ムクリ、と起き上がり、ファアア、と大きな欠伸をする。そして、起き立ての頭で思考を巡らせる。と、その思考が完全に覚醒する前に、下の方から「んん・・・」と言う声が聞こえた。そしてその...嫉妬 ~天使の迷い子 番外編~
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それから、数日が経ってもリンが天界に帰れる方法は見つからなかった。
「やっぱり無いのかねぇ・・・。でも天界にあるのにこっちには無い、なんて可笑しい話だよなぁ・・・」
「そうですね・・・」
リンはそう応えて表情を曇らせた。帰れない事は確かに不安だ。けれど、レンは自分の時間を削ってまで(正確には学校...天使の迷い子 2
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「♪~♪♪~♪」
泉の近く、其処で綺麗な歌声が奏でられていた。歌っている本人―少女は木に腰掛け、目を閉じ言葉を紡ぎ出す。サワ、と風が吹けばその歌っている少女の柔らかな金髪をフワリと宙に踊らせる。金色の髪に白で統一された服、そしてその背中からは穢れを知らぬ様な、純白の翼が生えていた。
「♪~♪~♪♪...天使の迷い子
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「あの・・・マスター・・・」
コンコン、と言う遠慮がちなノックの後、キィ、とレンは蒼の部屋の扉を開ける。「んぁ?」と言う返事をして、蒼がクルリと振り向いた。その隣では不思議そうな顔をしたルカが楽譜を握り締めていた。
「ん? どしたの、レン。急用?」
「はぁ・・・急用っちゃ、急用ですけど・・・」
...人生の宿題
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私的ボカロ設定 その二
蒼 14、5位
取り合えず私設定内のボカロマスター。陰陽家の血が流れているので物の怪退治等が出来る。式神は姿を変える事も出来るが基本は初音ミクの亜種、『亞北ネル』の格好になっている。波長が合うらしい。ボカロに新しい曲を作った場合は、そのボカロの声を自ら発し、歌う。(例え...私的ボカロ設定 その二
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そして数時間後、二人は学校を周り終えた。一応、立ち入り禁止の所には入っていない。・・・まぁ、リンが入ろうとしたのをレンが止めると言う事ならあったが。
「ん・・・まぁ、こんな感じかな?後は学校生活送ってりゃ分かってくるだろうし」
「そだね。・・・つーか今何時間目?」
「? え・・・と」
リンに唐突に聞...再会 5
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「憐様・・・。貴方は綾様をどの様にお思いなのですか?」
少し苛立った様に桃色の髪の女性――劉華は目の前にいる黒ずくめの少年―憐に言った。憐は蒼色の目を、一瞬劉華にやった後、フイ、と目を逸らし、そして、
「彼女は――― 俺の想ったリンじゃ、 無い――――」
独り言の様に、呟いた。劉華はその返事に目...違わない、違う ~鎌を持てない死神の話 番外編 3~
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「綾様?」
「劉華さん」
あの方と同じ、金髪蒼目の方、綾様は私の声に気付いてこちらを向いた。
「劉華、で結構ですよ。私は鎌なのですから」
私が言うと綾様は首を振って「そんな事出来ませんよ!」と言う。
「それに、私が死神になったのは劉華さんに狩られたからで・・・」
ふ、と顔を和らげて彼女は言った。 あ...覚えてる、覚えてない ~鎌を持てない死神の話 番外編 2~
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桃の花片 一片ひらり
桜の花片 一片ひらり
桃色の花片、一片舞うごとに
私の心 一つずつ剥がれていく
さよなら、さよなら・・・
分かっていた この恋が
叶わぬ事位
だって貴方はあの子が好きで
あの子も貴方が好きだから
私の入る隙間すら...桃の花片 一片ひらり
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こんにちは。VOCALOIDマスターの蒼です。私のパソコンの中にはメイコ、カイト、初音ミク、鏡音リン・レン(CV02、Act2、どちらも)、巡音ルカ、の合計七人(?)のボカロ達がいます。けど、これは私が買ったボカロで、まだパソコンの中には他にもボカロが沢山いたりします。・・・理由は元の所有者さんの事...
過去を忘れたいのは人もボーカロイドも同じ様です
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「ごめんっ!皆っ!私今日から出張で1ヶ月帰ってこれないの。パソコンも持ってけないし・・・。だから皆の事は私の友達に任せたから!・・・だーいじょうぶ!その友達、結構パソコン強いんだから!・・・色々とね?(クスッ)
・・・ん?何でもないよ?あー、でも分からない事多いと思うから皆でフォローお願いね。あ、時...ドッキリ大作戦?
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私的ボカロ設定 人物紹介
蒼(あお) 14,5歳
ボーカロイドマスター。黒髪蒼目の少女。この歳ながら音楽的センスに長けている。なので3歳頃から音楽家として活動している、絶対音感の持ち主。ボカロはクリプトン社のものを使用。初めて買ったボーカロイドはメイコ。それから新しいボカロが発売される毎にその時その...私的ボカロ設定
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「はじめましてっ!」
インストールされて最初に聞いた声は、水の様に澄んだ 少女の声だった。
私はゆっくりと目を開きそしてゆっくりと周りを見回した。すると再び「こんにちは!」と少女の声が耳に入った。 ・・・耳?
ハッとして真正面を見ると「こっちだよ」と小さくクスクス笑う声が下の方からする。 まさか、と...Hello,my Master
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新たな声がレンの後方から聞こえてきた。その声が聞こえてからレンは後ろを振り返って、そして、 目を見開いた。
「久し振りね、死神様。それに鎌の方もね」
劉華が魂を狩ったあの少女――リンが薄茶のローブに身を包み、そこに立っていた。
「・・・貴女だったのですね、新たな死神は・・・」
驚きを隠せな...鎌を持てない死神の話 その後 2
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それから、幾百の年月が経った後。
「死神様っ」
「劉華」
ザッと劉華がレンの所にやって来た。昔と変わらぬ姿で。それに応えたレンもまた、変わらず少年の姿だった。
「今、天から知らせが参りました。それが・・・」
劉華が続けようとするとレンは「あぁ」と何か思い出した様な声を出した。
「死神が新たに一人増え...鎌を持てない死神の話 その後 1
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鎌を持てない死神の話 人物紹介
少年(レン)
死神。ただし人の命を取る事は出来ない。人の命の終わりを告げる事のみ。
人間の魂が死神になった極めて稀な例。少女(リン)の前世と恋仲だった。
表情はフードを被っている為あまり分からない。死神をやってかれこれ1500年は経っている。あまり自分の事を話した...鎌を持てない死神の話 人物紹介
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「人の魂を狩るのが鎌、そして――、劉華、お前の仕事だ」
レンの言葉に劉華は見開いていた目を閉じ、「・・・はい」と返事をした。
「それと、」
ス、と立ち上がりながらレンは続ける。
「深朽の事が気になってる様だが・・・。あの様子ではもう鎌は続けられないだろう・・・。少しずつ仕事が減り・・・いずれ・・・鎌...鎌を持てない死神の話 10
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それから幾日が経ったある日。少女の墓が見える家の屋根の上に少年と劉華はいた。劉華は少年から数歩下がった方で立っていた。少年は何も言わず、座りながら少女の墓を見ていた。
「・・・埋葬は終わった様ですね」
「・・・あぁ・・・」
素っ気無く返事をした少年に何か劉華は言おうとしたが、それをつぐんだ。しかし意...鎌を持てない死神の話 9
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フラ・・・と少女の身体が倒れるのを少年が片腕で受け止めた。少女の身体は動かない。
もう二度と、動く事はない。
「貴女のその笑顔、決して忘れはしません」
少年は劉華に聞こえない様にそっと、少女に向かって呟いた。
「永遠に―――――― この世の果てるまで」
「私・・・・・・、少し驚いています」
その手に...鎌を持てない死神の話 8
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「劉華」
少年の言葉に反応したかの様に女性――劉華は ス、と目を開く、と首からぶら下がっていた黒の十字架を紐から ブチリと千切り取ると パ、と宙に放ってみせた。十字架が長い棒状になると劉華はそれを両手で受け止める。そして、
「私は刑執行人――――鎌」
涼やかな声でそう言った。棒状になった十字架の先に...鎌を持てない死神の話 7