紫苑の投稿作品一覧
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あれから数ヵ月
この暮らしにも慣れてきた
白い部屋で何も考えずに生き
新しい人物が来るのを待つ
そこでまた誰かと話し
また消していく
いつの日か人物のナンバーは
10にも達していた
変わったことは何もない
ただ、生きて消すだけの日々...優しい笑顔
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歌う
泣きながら
君を思いながら
悔やみながら
疲れたから
叫ぶ
怒りながら
君を憎みながら
殺しながら
この感情を...死
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ありふれた
世界の片隅にある
答えさえも
もう何も聞こえない
苦しみが増え始め
心にヒビが…
泣き叫びたいのに
自分の周りの存在が邪魔をして
耳を塞ぎ引きこもった
何もかもが信じれず...さようなら
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投げ出そうか
置いてこうか
感じたもの全て
燃やそうか
忘れようか
心の角にある焼却炉に
くだらねぇ
くだらねぇ
くだらねぇ
狂いきったレガリテートの奥に...終幕
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汚らしく
貪欲な野郎達
そこら辺に沢山
蛆がわいた様に
集まっていやがる
機嫌とりなんて
したくねぇと思っても
上司の関係だから
そうすることしか
出来ない現実に...叫び
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降り続く雨は
自分の存在さえも
虚しくさせる
あの時の希望も
かつては夢見た
自分自身の存在理由
苦しくて叫ぶ
誰も分かってくれない
自分の生き方を
曇り空を見上げ...レゾンデートル
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くるくる、くるくる
回り廻りまわってる
ぐるぐる、ぐるぐる
世界、セカイ、世界
地球は誰の為にまわってる?
抜け出せない
ループ無限、飛び回る
こぼれた雫があるならば
蛇口を捻ればまた注げ
何時までいつまで...セカイ
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周りを見ても何もない
一面真っ白で静かな
この部屋で僕は目覚めたんだ
何も思い出せない
名前も家族のことも
一つだけ分かるのは
生きてることだけ
そして腕にあるNo.2の印
僕は何の為にここにいるんだ
食事は毎日研究者らしき人が...No.2
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弱すぎた惨めな自分を
ただ自己嫌悪に腐食して
孤独な正義を偽り
鎖に縛られて逝く
心の傷跡は何処
狂いきれない身勝手さに
不可思議な行動さえも
意味がわかるような気がして
何もかもが溢れた闇に
膝さえ抱えた優越感に...孤独
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凍り付いた視線
纏わりつく棘
神々しくさらけ出した闇
抜け出せない
未来へのmonologue
away all gloria
鍵だらけの真相
探るは誰が仕業?
未知なる救済求め
立ちすくむ毎日...サヨウナラ
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偽善に染まりしこの世に
黒の空をふと見上げ
光がほしいと何度も嘆く
嘘、偽り、苦しみが
光を遮断し全てを遮る
何もかもが分からなくなり
吐き気や怯え、目眩に苦しむ毎日
...鬱
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black…
泣き叫ぶ声の奥底
廃人だらけの路地裏で
嘘吐き呼ばわりされた
詩人共の鎮魂歌が
虚しく響き渡る
嘆きの狂詩曲の欠片さえも
掴めずに醜く朽ち果てる
古臭い資料の全てが
始まりゆえの終焉で...黒
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迷わば望む
歩きて十六夜
羅刹の浮き世ゑ
門をくぐりて
古く伝わふ
物ありて
陽炎の名の下
焼き付いた
終焉、遅しかな
亡骸崩れさり...羅刹
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花が咲き誇り
この想い 風に乗せて
君のその優しい笑顔を
両手で包むように
花を大事に掴むよ
いつからだったかな
僕と君が出会ったのは
いつからだったかな
二人の思いが重なったのは
いつからだったかな...花
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終わりを感じた物語こそ
面白くはなく
始まりの物語こそ
楽しめるものはない
ならいっそ…こんな物語なんか
なければよかったのに…
何故ですか…?
頬を伝う、涙が消えていくのは
凍りついた結晶は
跡形もなく春には消えた...終わり
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禁断の果実を口にした貴女達は
この世から追放されてしまった
その事を知った私は
悲しくて泣き叫んだ
この物語は
口にしてはいけないという
果実を口にした二人
アダムとイヴという
二人の他に存在したという
リリスという存在の...リリス
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温もりを感じて
貴女の声を聴かせて
身を委ねて、耳元で
可愛い声を聴かせて
いつまでもこの幸せが
続けばいいと思っていた
この気持ちに嘘はなく
ただ、純粋に
貴女が好きだから
禁断の行為と...イヴとイヴ
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ボクを呼ぶのは誰?
近くのようで遠くから
声が聞こえる
その場所は
ボクの知ってる場所?
理想と現実の
モノローグが始まる
解読不能なpuzzleを
手探りで探していた
いつの間にか感じた...「ボク」という存在
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歩き始めた
先にある禁断の果実
口にしてはいけないと
言われたアダムとイヴが
口にしたのは禁断の…
残酷にも引き裂かれた
未来の出来事
狂い始めた二人の道は
悲しくも儚い
悲恋の物語...アダムとイヴ
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時は流れて
桜吹雪に舞う春の息吹
私は絶え間なく
小鳥の囀りを聞きながら貴女を待ち続けます
今宵は眩しい満月の日
貴女を更に綺麗に照らす
一輪の花を手に取り
無邪気に笑い微笑みかけた...花鳥風月
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星空見上げ
あなたの顔を
思い浮かべるだけで
胸が熱くなるの
どうしてかな?
これが恋というものなの?
ふとあなたが見せる笑顔が
私の心を揺さぶるから
さっきから変なの
鼓動が速くなるの...P-Rhythm
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寒空をそっと見上げて
君の顔を思い浮かべた
今、何をしていますか
逢いたい気持ちが
胸の痛みへと変わる
ねぇ、いま何をしてるの
笑顔でいますか
毎日を楽しく生きてますか
僕の心には君だけがいる
吐く息白く...雪
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暗き地獄の死者が
扉を開けては蠢いて
嘆きの歌が木霊する
深き闇の亡者らが
光無くせと集まり叫ぶ
亡骸をただ貪り尽くす
餓鬼の群れに吐き気覚えし
鮮血染まりて逃げ場なし
命乞いは聞こえませぬ
聞こえるは泣き叫ぶ...百鬼夜行
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ボクは歌う
それが与えられた使命だから
始まりの旅があり
終わりは長き道のり
途中で終わらせる事は
残酷なdelete行為
そうならないように
ボクは歌う
歌う事で全てが見いだせるなら
この歌声を世界中に響かせ...歌う理由
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迷わば望む
歩きて十六夜
羅刹の浮き世ゑ
門をくぐりて
古く伝わふ
物ありて
陽炎の名の下
焼き付いた
終焉、遅しかな
亡骸崩れさり...羅刹
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きっと私はお人形でしかない
生きてきてこんなにも苦しい
気持ちで一杯になった
私を元気づけてくれたのは
私のことを何もしらない
笑顔を見せる貴方
私を否定する全てが嫌い
私に嫌なことをする人も嫌い
何で世の中そんな事ばかり
もう、どうでもよくなってきた...悲しき運命を辿りし少女