浮草の投稿作品一覧
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気がつけば誰かの声を探してた 穴ぼこだらけの日々
満ち足りているはずなのに 幸せをいつしか疑っている
呼ばれもしないのに振り向く衝動
乾いちゃいないのに焼け付く焦燥
ああ 僕はどこにいるの
春の嵐吹き荒れ かき消されてしまう誰かの影
知りたいと願うほど 遠ざかる鈍色の空
言いかけてつぐむ唇 呼びたい...【巡音ルカ】鈍色の空
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新しい季節が来て見る間に景色が塗り変わる
遠ざかる日々に別れ未来を信じてみたくなる
「忘れることが怖くて塗りつぶしたくせに
取り繕った笑顔が上手じゃないか」
眩しい空に置き去りにした淡い影法師
寂しがりやの拗ねた目をした彼の名前を僕は知る
「許されたいことがあって
ここではやり直しができて
幸...【巡音ルカ】New Color【KAITO V3】
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ともに月を望みし君よ いまはいづくぞ
頼りなき夢の通い路をひとり待宵の草
あわき光いざなうはすだれの先
風は子守唄 眠れ、恋心
約束は水面にうつる月影
指で追えば崩れゆく、たやすくも
遠き月を望みし君よ いまはいづくぞ
呼び声に幾夜寝覚めてはうつつに君は見えず
思うほどに満ちゆくはむなしき息
胸のく...遠月恋歌
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どうしたもんかな惚れちゃうなんて
よっぽど見る目がなかったらしい
傍若無人のあなたはいつも
誰のことだって見ちゃいないのに
胸の奥にゆっくり膨らんでいく
想いは呼吸を止めて
背中合わせにあれば
その笑顔も見ずに済むでしょう
まだ後戻りできると信じてじっと耐えている
どうしようもないかな交わす言葉も...恋わずらい
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やり直せるのだと
誰かの甘い声に導かれて
赤い夢が泡とはじけて
再び時は動き出す
抉る 抉る
痙攣する胸 しとど濡れて
消えぬ 消えぬ
涙はとうに乾いたというのに
たとえ世界を壊したい誰かの
操り人形でもかまわない...逆行ロストモーション
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ここは水槽の底
誰かの涙に満たされて
息もできなくなった
きみは哀れなさかなで
気付いているんだろ
絡めた指をほどかなければ
きみも死んでしまうこと
諦めなよヒーロー
きみの両手じゃ足りないのさ
一緒に沈んでくれないなら...水槽の底
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夜をずっと待ってた 君がいない部屋
イヤホンの向こうはノイズ
色あせた月明かり手のひらに受けて
やっと掴んだ答え
「どうしたって君は僕のものにならない」
差し伸べた手は 風に冷えた
光を掴むように すり抜けるばかりの
君にとっての僕は通りすがり
硝子の花びら 降り積もる埃
消えない曇り残して...ミスキャスト
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水槽にパイロットフィッシュ
物憂げに揺らめいた日曜の午後
寂しさを忘れるくらいには
あなたとのあの日々も遠くになった
ポンプから送り出され
フィルターに濾されてく
きれいな思い出だけが
ここに残ってた
息絶えたパイロットフィッシュ
すくい上げ ため息は泡に変わって...水槽メランコリ
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「好きだよ」耳を掠めて
落ちてく 甘い誘惑
そうして 明りを消して
二人の夜をまた過ごすの
倒れ込んだベッドの隅に
知らない誰かのにおいがした
目をそらして キスをするなら
私も目を閉じていよう
愛されてると信じていれば
それでも今は救われるから...【自作曲用】空疎な嘘と愛の歌
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君は僕が粉々に燃え崩れても
そのかけらを拾い集めて
もう一度僕にしてくれるだろうか
そうして君はその僕だったものにくちづけて
もう一度愛してくれるだろうか
僕の声が散り散りに途切れ果てても
その言葉をつなぎ合わせて
もう一度音にしてくれるだろうか
そうして君はその声に似た何かを
貝殻に閉じこめて聴い...【自作曲用】ルピナスの恋心
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白い雪に鎖されて
私どこにも行けない
赤い炎をともして
夜はいつまで続くの
触れたまどわく黒々と
なぞる指先冷え切ったまま
あなたに触れた思い出も
いつかは消えてしまうのでしょう
いやだよ Darling,darling
いっそこのまま凍らせて...【自作曲用】凍蝶-itetyou-
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A
好きなひとがいるんだって
友達から教えられたよ
だから君は譲りなよって
言われたような気がした
B
繋いでた手がいつの間にか
他の誰かを選んで
忘れてたよ
君もひとりの女の子だったこと...【コラボ】バレンタイン・ロスト
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砂漠の月も眠る夜
銀の星屑またたいて
物言わぬ君の亡骸を
置き去りにした瓦礫の街
すすけた御旗にのこる夢も
乾いた砂塵に埋もれてゆく
夢みる籠の小鳥の
翼はもがれて
どこへ飛び立てるというの
望んだ空も忘れたのに...【自作曲用】小鳥の夢
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書生袴の裾はらい
あるくあなたにひとめぼれ
弓一筋のこの心
いともたやすく射ぬかれた
芥子の花 薔薇の花
秘める胸は今日も熱く
あの人へ あの人へ
届かない矢を向ける
あなたのもとへただ一歩
踏み出す勇気がほしい...【コラボ】恋の一矢
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体からこぼれた海の 還る場所もなく
暗い底へ沈んでく
喉を焼きながら 声を殺しながら
目に映るのは滲んでく朝焼け
ねえ君は知っていたの
こんな胸がふさがれるような思い
抱きしめてくれる人も
どこにも見つけられなくて
心を吐き出すことも
できなくて 溺れるように...【動画化完了】眠れない夜【自作曲用】
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A雨に濡れていた街角
先の見えない暗闇
抱きしめていた日常
捨て去る勇気は必要?
A出会ってしまった運命
選んでしまったのは罪
それでも後悔はしない
たとえいばらの道でも
B絶望なんてかき消すほどに
君の涙で強くなれるよ...【動画化完了】Only you
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あなたと歩む この道も
いつしか夏の 往く気配
夕映えに舞う 赤とんぼ
二人の季節 塗り替えていく
大好きだよ 不意につぶやき
あなたは笑う 少女のように
僕はただ 繋いだ指に
言葉を隠し 力を込めた
十年あとのいまごろに
僕はあなたを愛してるかな...【自作曲用】10years【動画化完了】
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秋に染まって 山もみじ
空の向こうも 赤くなる
田んぼの上は 秋茜
夕焼けつれて くるんだろ
風に吹かれて 山もみじ
下の河原に 舞い落ちた
水の上には あやにしき
流れ流れて 行くんだろ
雨に打たれて 山もみじ
あの子の傘に 張り付いた...【動画化完了】山もみじ(童謡)
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≪1番≫
A
風に 透ける なでしこ 秋の色
今は 遠き あなたぞ しのばるる
B
夏の宵 下駄の音 あいぞめの袖を
絡ませてあゆみし この道も染まり
サビ
社の かなたに 日暮れの おとなひ
空に うかぶ 七日月を むかへる...【動画化完了】秋想恋歌
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風にちらされ 花吹雪
桜並木の道のうえ
ちれよ ちらせよ 花吹雪
忘れられない 忘れない
かくなる恋もあることを
もしも願いが叶うなら
叶わぬ夢にやすらぎを
はかない恋を消せるなら
舟のなみだを この胸に
眠れぬほどに くるおしく...【動画化完了】ハナフブキ
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++兄++
君よ見よ 遠きかの道を
夜明けには 我は独り往かん
この胸を満たす悲しみは重く
盃に臨む喜びは足らず
我は水のごとく西に流れ去り
君は山のごとく東に留まる
言葉を尽くして別れに語れど
思いは尽きせず涙となりて
再びこの手を携え 君と...【自作曲用】逝言居情【動画化完了】
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ひとりぼっちがいやだから
あなたの近くにそっと座った
夕暮れ滲む駅のホームで
熱心に文庫を読むあなたの
電車が来るまでの八分間
両足をそっと投げ出して
あなたがページをめくるたび
指先だけを動かした
ひとりぼっちがいやだから
あなたの近くにそっと座った...駅のホーム
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耳をふさいで 「ハロー、ハロー」
だれか僕に こたえてよ
目隠しをして 「ハロー、ハロー」
だれか僕を みつけてよ
ホントは怖くてしかたない
みるのも きくのも ふれるのも
目隠しをして耳をふさいで
安全な場所に隠れてる
だけどなんだかみたされない
どうして 心がもとめてる...Hello
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A1
風に揺られ 花は笑う
とうに忘れられたこの地で
A2
唄う声は 風の調べ
優しい音を奏で続ける
S1
ああ ああ
だれもかもが忘れ捨てた場所で
ああ ああ...Roses in the wind
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A1
さむい朝 しもばしらたつ
ふみ歩く 小さな君は
ランドセル まだ大きいな
A2
夢中だね はやくしないと
学校に おくれちゃうのに
せかす声 聞こえないふり
B1
足あとを 数えてゆこう 手をつなぎ...しものみち【歌詞採用】
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詩人陸機と、その詩「猛虎行」を私なりにまとめてみました。資料が少なかったり、漢文の解釈にほんろうされたりして、想像補完部分は多いかもしれませんが、理解の一助になれば幸いです。
「猛虎行」 成立年は不詳だが、おそらく晋に仕官し始めてからの作。
<原詩>
渇不飲盗泉水 熱不息悪木陰
悪木豈無枝 志士多苦...猛虎行用資料
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渇けど喉は盗泉の水で潤すことなかれ
熱けれど身は悪木の陰で憩わすことなかれ
悪木に豈に枝なからんや 高き志士には苦心も多し
馬車を整え時命を肅み 鞭を手に取りいざ遠方へ
飢えては猛虎の穴に食らい 凍えては野雀の林に栖む
日は歸きて未だに功の建たず 時の往いてすなわち年は暮れる
崖のふちより雲はたち ...猛虎行【動画化完了】
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A1
自称ロマンチスト まだ声は届くか
もし聞こえてんなら なんか返事くれよ
覚えてるかあの日 花火の帰り道
暗い空を見上げ あんたが言ったこと
B1
人は死んだら 星になるって
きっと私もいつか なんてさ
サビ1
ああ だから俺はずっと 夜空を見上げて...星空ロマンス【動画化完了】
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秋の野に千草乱れて色づけば
恋せじと誓ひしことの切なくて
女郎花 萩 藤袴 葛の花
白露に袖をぬらして手折りけり
人知れぬ思ひのみこそ侘びしけれ
わが嘆きをば 我のみぞ知る
あきののに ちぐさみだれて いろづけば
こいせじと ちかいしことの せつなくて
おみなえし はぎふじばかま くずのはな
しらつ...花折恋歌(はなおりれんか)
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王子の16歳を祝う祭りは船の上で行われていた。いくつもの旗が翻り、夜空に花火が上がり、それはそれは見事なものだった。
ところが、突然やってきた嵐により王子たちの船は砕け、海に投げ出されてしまう。
意識を失った王子は(人魚姫に助けられ)、隣の国の浜辺へと運ばれた。次に目覚めた時王子の近くにいたの...人魚姫 王子side 覚書
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