唄界の投稿作品一覧
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A1
教えてください
わたしの名前は何ですか?
一度でいいので
わたしの名前を呼んでみて。
B1
大事な言葉が
泡になって出てゆくの
大事だった名前も
泡になって忘れてゆくの...テルミー・コールミー
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S1
「あなたを好き」だと言っても
それで 傷付くだけなら
きっと 終わったらいいんだよ
A1
もう 何度目かの閉塞感
飽きもぜずに 波が誘う
さぁ 立ち上がろうにも この足
ありもしない 砂に戸惑う
B1...フェアリーendテイル
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A1
対人間(タイジンカン)に在るのは
嘘と 虚構と 薄ら笑い
真実はそれだけ たったそれだけ
B1
排水溝 見えなく溜まる つっかえを
どんな薬で流し込むの?
下水管に 防波堤でも建てようか
どんな言葉もせき止めてよ……
S1...ネイルカラー
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A1
あれは 迷子のカナリヤ
誰かに囁くようにして鳴いてる
A2
それは 毎夜のドリーム
誰の夢見たかも忘れて泣いてる
A3
みんな 邁進ラバーズ
誰かれ誰それと とっかえひっかえ啼いてるの
B1...ナキムシ無視っこ。
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A1
B1
S1
どうしてこんなに 迷子ナノ?
方向音痴でもないし
方向転換してないし
見る目がなかったのカナ?
ほら また 堂々巡り
ああ ずっと 延々迷子
S2...迷子マインド
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A1
注げるだけ 注いだ
溢れ出す気持ちを
吸い込む土の質量も 考えずに
ha...
ha...
A2
気付けない一瞬が
かすめる 「サヨナラ」と
一欠けらも拾わず 肌寒くなった?...未完成
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A1
求め合わせて はまっていた
片割れのパズルはいつの間にか見失っていた
噤(つぐ)み続けた 乾いた口
かける言葉の切っ先など 今では錆付いてる
A2
恨み孕める 尖ったメノウ
その紛いナイフで心の中を貫けばいい...未完成
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A壱
ぶち撒けろ 極彩色の鳥
灰色 伽藍堂の街を翔けてゆけ
A弐
掻きむしれ 濡羽烏の鬼
闇色 伽藍堂の地下を這ってゆけ
B壱
「この地の下には 一体何があるの?」
「コノ血ノ上ニハ 一体何ガアルンダ?」
見えないよ 分からないよ 知らなくていいはずの『何か』...無残色
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A1
脳天に響いた 突き抜ける鈍い音
何もかも奪ってった
何もかも知らない振りで
B1
ドン、と一度・・・
ニャアとも言わず・・・
ハッ、と一度・・・
息すらつけず・・・
S1...生きていた猫の話。
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A1
君と会う日 いつも雨だ
君が雨を連れてくるの?
お気に入りの傘 いつでも
並んでクルクル回すの
B1
鬱陶しさは感じなかったの
空の狭さに息を詰めた だけ
S1
雨が途切れる瞬間を知って 気付いた...Frozen Rain(とちゅう)
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A1
あなたから
ワタシは見えない そんな世界
ワタシから
あなたしか見えない そういう世界
あなたには
影があって 身体もあるけど
ワタシには
影もないし 身体もないけど でも
ココロがあるわ・・・...Ghost
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A1
「世界全テ 終ワッテシマエバ・・・」
そんな無茶を思い描いてしまうのは
これもみんな どれもみんな
君の涙 見たくないから
B1
いつだっけ
好きと言ってた マーガレット
リボンだけ結んで 買ってしまったよ
A2...マーガレット
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A1
新しい 種を蒔くつもりは
なかったのに
春風が吹くように
そっと 隣に あなたがやってきて・・・
B1
いやだな。
いやだよ。
温かいな。
泣けてしまうわ。。。...buds...
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S1
君を閉じ込めたいよ
変わることない 君でいて
心に錠を 瞳に憧憬(しょうけい)を
A1
散りばめた 内情
万華鏡の一欠けらで
刻一刻と 変化してゆくんだ
A2
夕立の赤色...hemin
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A1
吐き続ける 青の呼吸
泡の路 瞬きひとつで うろたえて
風が凪ぎ 感情船の帆はユゥラリ・・・
B1
感情船ノ停泊
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A1
結局、君はそうなんだ
私がいなくたって 普通でいられる
なんてことない
ただ それだけ ただ それだけのこと
A2
絶対、君はそうなんだよ
私がいなくたって 生きてはゆける
なんてことない
ただ それだけ ただ それだけのこと...無色エゴイスト
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A1
どこかの森で
青色の賛美歌が聞こえる
耳を澄ませてごらん いい子だね
耳を澄ませてごらん おやすみよ。
B1
切なさの微粒子
舞い散る 集まる とけてった
踏み分けた足跡
見失うそばで 消えてった...自然回帰
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A1
小さく 肯(うなず)いて
私が半分 どこか 消えてった
見送る涙は 膝抱えるほど 美しい星
B1
お願い どうか
最後のキスを込めて あなたへ
振り向かず 振り向かず
ただ さよならと
S1...Bird's hearts
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A1
眠れないのかい?
なら、ひとつ 君だけのストーリーテラー
舞台は この 羽毛の巣穴で
題目は この 即席の詩(うた)で
B1
A2
もう 寝ちゃったかい?
なら、あとは 僕だけにストーリーテラー
お客は この 不揃いな心...ストーリーテラー
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A1
いつでも 君は気付かないだけ
怖くないから
目を開いてみて ごらん
こんなにも
世界は優しいことを
*前奏*
A2
いつでも 君は気付かないだけ
怖くないから...君と僕のワルツを
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A1
私の辞書の 空白、埋めてくれますか?
“愛してる”以上の言葉を 教えてください
私の辞書の 空白、埋めてくれますか?
“愛してる”以上の言葉で 伝えてください
B1
あなたに対する言葉が
いつまでたっても 見当たらないの
あなたにあげたい言葉の
切れ端すらまだ 見当たらないの...空白辞書
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A1
金木犀の香り
Yシャツに沁みたみたい
優しいあなたに 似合ってる
B1
晴れの日は 手を繋いで
あの小路を散歩しよう
雨の日は 向かい合って
好きだった絵本を読もう
考えたら たくさん浮かぶんだけど・・・...笑っていてよ
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A1
私が憧れたもの 何なのか教えてあげるよ
君からの 愛され方じゃない
そんなんじゃない ないよ ないの
A2
私の無いもの強請り 何なのか教えてあげるよ
君からの 愛され方じゃない
そんなんじゃない ないよ ないの ないから
B1
Ha- ha- ha-......Synesthesia:U⇔I
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A1
ひび割れた唇 かすかに痛む
ひび割れた心で 痛みを殺した
今夜は満月だ 欠けたらいいさ
いつかは新月だ きっといい夜さ
B1
痛いの痛いの 飛んでいけ 、って
どこかで空耳が聞こえた気がした
痛いよ痛いよ 消えていけ 、って
どこかの誰それが叫んだ気がした...red pain
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A1
プロステチュウトよ眠らせて
虚像に気付け マルキシストたち
「世間」とは何の事でしょう
人間(ひと)の営みとは何でしょうか
A2
ラヴ・レターで沸かした風呂や
「生きくれよ」なんて変な短歌も
寂しい君と出逢えたから
お気遣いは不要にございます...Le sinter du pitre
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A1
君はきっと知らないだろ
こんなにも網膜を刺激する
存在一人いることを
それが誰とは 決(け)して言わないが
B1
嗚呼、嗚呼・・・嗚呼、嗚呼・・・
莫迦みたいに占める 残像
嗚呼、嗚呼・・・嗚呼、嗚呼・・・
何時までそこにいるつもりだ?...カンジョウセンシタ
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君のいないことが
こんなにも哀しいなんて
気付くときは
いつも遅すぎる
胸の痛みは
いつも いつでも後から
君のいない世界
こんなにもモノクロなんだ
気付くときは
いつも遅すぎて...(未完)
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A1
誰にも言えない 秘密がある
誰にも言わない 秘密があるの
私だけが 知っている
私だけの 知っている
私とワタシの 夜があること。
B1
愛されて 愛らしくて
小さくて か弱くって
私と違い それでもワタシ...私とワタシが、きみだから。
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A1
S1
哀しみを 抱いて眠る
深く 深く 深く 深い森の底
独りぼっちで いたいだけ
一人 よりも 二人 そんなの知らない
眠り姫でいさせて。
A2
S2
押し寄せる 愛しさは もう...眠り姫
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A1
ある老人の話
いつも 路地で丸まって
すっかり猫背が 板について
優しげで 寂しげだ
B1
老人は言った
「私とお前は似ている」と
捨てられ 汚れていて
そんなところが同じなんだ、と...Caprice