狂音☆ボイスの投稿作品一覧
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『力』
彼女はガードレールに腰掛け
潮風を受けて髪をかきあげる
宙に浮いた裸足の足が揺れる
遠い日のブランコを思い出しているのか
何だか楽しそうに微笑んでる
近くて遠い水平線
今、沈まんとする太陽
僕はそれを引き留めたい
夜が来るには早過ぎるから...力
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『顔』
毎日毎朝起きるよね
歯磨きしながら思うよね
目の前の顔 変な顔
お前は 一体誰なのか?
どうして人は見た目が違うの?
どうして顔がこんなに違うの?
ねぇ、どうして? ねぇ、どうして?
あああー 諦めるが吉!
ぶちゃいくでも モザイクでも...顔
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『甘い時間』
見つめ合う視線
空白の時間
薄れゆく虹彩
こぼれる笑顔
二人でいれることの喜びを知る
甘い時間 時が止まる
君が好きだ 離さない
絡み付く吐息
喧騒の中...甘い時間
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『ユニbirth』
何も知らない 知らない
愛する ことなど
わたしは 知らない
あなたの ことなど
この世の 全てが 嘘だと したなら
どうして 生きるの どうして 愛すの
結局、逃げてる
終わりから逃げてるだけ
全て知ってる 知ってる ...ユニbirth
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『首筋にキス』
思わず抱きしめた 約束を守れなかった
君の腰に回した腕 離せない
チラつく街灯
高鳴る心臓の音 僕の思考が止まる
どうしたら良いんだろう?
どうする気なんだろう?
あの時の記憶がよみがえる
2度目の悲しい結末は寂し過ぎる
君の両肘 押し返す力ゆるんで...首筋にキス
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『作り笑い』
何も楽しくない
けして楽しくない
でも僕は笑う 僕が笑う
周りのみんながそれで笑うなら
僕はこの手で笑いをつかむ
僕の作り笑いが笑いを作る
君は楽しくない
僕も楽しくない
でも僕は笑う 僕が笑う...作り笑い
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『ああ、世界よ』
ベランダの手すり 肘をついて
遠き山々 香る西風
雲 果てしなく続き
照りつける太陽の光はきつく
身体の中 魂を刺激する
下校の子供達 幸せの叫び
車が急ぐ ゆっくり行けよ
空 宇宙まで届く
衰えを知らない西日はまだきつく...ああ、世界よ
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『無言の会話』
悲しい歌のような潮風が
君の長く細い髪を揺らす
僕はコートの襟を立てながら
静かに流れる雲を見てた
時は移ろい 世界は少しずつ変わり
僕たちも愛する気持ちを深め
お互いの幸せだけを祈ってる
言葉は何も交わさなくとも
二人寄り添い 無言の会話...無言の会話
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『あと運センチ』
あと10センチ欲しかったなぁ
あと7センチあったらなぁ
見える世界も あなたさえも
今より違って見えるのかなぁ
牛乳持って 願掛けて
家の柱とにらめっこ
黒い線の間隔は
小刻みに固まっている
まるでどす黒い怨念のようだ...あと運センチ
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『涙がポッチ』
砂場の隅っこで 一人トンネル掘り
出来たと思った途端 誰かに踏まれ
声も上げず 怒れもせず
君は黙ってその場を離れる
何事も無かったように手を洗い
何事も無かったようにブランコする
そんな君を僕は見ていた
そんな君を僕は見ていた
君の目から涙がぽっち...涙がポッチ
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『ウワキモノの寝言』
眠れ 眠ろう 深く 深く
夢よ 僕の中に ああ
僕は 君の中に イェ-イ
時計を見たら
ほんの三時間前に寝たとこだよ
ああ、今日も夜が明けるのを
寝返り打って待つのかよ
もう考えるネタないよ
もう少しネテたいよ...ウワキモノの寝言
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『極夜-きょくや』
我想う 君想う
ずっと想う そっと想う
瞼越しに今日の始まりの色
意味もなくため息一つ
淹れたてのコーヒーの香りは苦く
ソファーに離れて座る二人の残像
そして、君は何も言わなかった
だから、僕は何も言えなかった
沈黙だけが部屋を満たし...極夜-きょくや
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『ブルー・ホリデイ』
今日は待ちに待ったお休みだ
思いっきり寝るぞと決めてたのに
いつも通りに目が覚めて
二度寝もなんだか中途半端
普段は後ろ髪引かれるワイドショーも
今朝はツマラナイ話題ばかり
有意義なお休み 憂鬱なお休み
今日のことより明日からが気になる
心が休まらない 体も休まらない...ブルー・ホリデイ
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『怒りの放出』
Don't murmur Don't murmur
気に入らねぇことあんなら
蚊の鳴くように囁かないで
誰かしら遠慮しないで
煮えたぎる怒りのバイブス拳に込めて
ブロック塀ぶっ潰すぜ!
Give vent to your anger 糞野郎
Give vent to your an...怒りの放出
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『Live or Die』
※『Dead or Alive』→生きているのか死んでいるのか
『Live or Die』→生きるか死ぬか
地上3階の古びたマンション
小高い丘のコジャレた館
季節の移ろいが分かる眺望
コートを囲むようにそれは建っている
俺の自慢の憧れのマンション
燃えている~ 燃えてい...Live or Die
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『月にgood-bye』
乾いた砂が舞うサバンナの夕刻
家路を急ぐシマウマたち
僕だけ一人群れをはぐれて置いてけぼり
途方に暮れて泣くことも忘れた痩せっぽっちのヌー
踏ん切りの夜 もう諦めるしかない
あの子の気持ちは変わらない
心はもう別の誰か
月にgood-bye ロングgood-bye
だけ...月にgood-bye
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『テンガ』
朽木の山道の外れ 山紅葉の群生を抜けて
薄暗い獣道を掻き分け 息を切らし登ると
岩肌が剥き出しの断崖絶壁がそそり立つ
意識が遠退く程の息を吸い込み
ありったけのバカ声で叫ぶと
そいつはその岩場をピョンピョン飛び降りて来た
天狗に俺は問いかけた
「俺は幸せになりたい」と
天狗は俺に問いかけ...テンガ
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『親父』
立ち上がると親父だった
振り返ると親父だった
でも本当のことを言えば
親父だと知らなかったし
ああ、本当のことを言えば
親父だと思ったことないし
ある日誰かが言ったんだ
「俺たち親父はさ・・」って
あの日あの時俺は親父になり...親父
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『Shadow of the devil』
Shadow of the devil
悪魔の影を踏んではいけない
Shadow of the devil
悪魔の影から逃げるしかない
それはなんの予告も前触れも
何一つ寄越さずに訪れる
君の都合も誰の都合もお構い無しだ
空には不気味な雲が
風は生暖かく...Shadow of the devil
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『ダディバイク』
寝ぼけ眼をこすってる場合かよ
蛇口をひねって悪夢を洗い流しな!
ブラックカフィは優雅に飲んで
今日のお昼は山の奥地の隠れ家だ
荷物は財布とキーとスマホで十分
髪型OK?戸締りOK?
お気に入りのTシャツOKK!
かわいいレイデーに優しく跨がり
ソフトなKISSでお目覚めさ...ダディバイク
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『惚れたバレた』
好きだと言えば良いのかい?
好きだと言うしか無いのかい?
でも、結局、ウォー・アイ・ニー
窓から入り込む風が
教室に貼られた'絆'という文字を揺らしていて
僕は因数分解の分解が出来ずに途方に暮れていて
前の席の伊東の背中が細かく細かく揺れていて
鶯張りの廊下をコツコツ優雅に歩く君を...惚れたバレた
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『日凡人』
凡人 凡人 気配を消して
凡人 凡人 自分を消して
凡人 凡人 他人を繋いで
凡人 凡人 自分を消して
自分はなにしたってそうさ
いつも平均以下
自分はなにしたってこうさ
全て平凡以下
他のみんなはどうだ?...日凡人
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『疾走』
気が付けば 駆け出していた
不安なんて 感じもせずに
彼方に見えた 世界の光
ずっと探してた 掴まえるんだ
自分だけのintention
退屈な日常 なげやりな愛情
心のどっか 消えない罪悪感
本当の自分 そんなの知らない
見えないように 脇汗隠すので必死...疾走
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