「・・・ミクオ兄、あたしになにか用?」
「なんで、そう思う」
「だって、さっきからあたしのこと見てるじゃない」
「誤解すんな。お前のことなんて見てない」
「でも、見てたじゃん!」
「見てたのはお前の胸」
「え・・・・」
ミクオの一言にリンは一瞬固まった
・・・む、むね・・・?
「いやー、お前って相変わらずぺったんこだよなー」
「なっ」
「いや、それがお前のステータスなんだろうけどさ」
「そ、そんなこと言ったら、ミク姉だってぺったんこじゃない」
「お前よりはある」
彼のそんな一言に腹が立った
ひどい!なんでそんなこと言うかなぁー
ぺったんこなのは自分でも自覚してるもん
今更、言われなくっても
でもさ、こいつにだけはぺったんこって言われたくない
「牛乳飲んで、もう少しでかくなれよ」
「うるさいなぁ。さっきから聞いてれば胸、胸って!言っておくけど、これでも少しはあるもん!!」
「ほぅー」
「なんなら、触ってもいいよ」
って、何言ってるのあたしぃ!!!
パニックを起こしていると、自分の胸に暖かい体温を感じた
ミクオの手だった
「あっ、確かに少しはあるな」
「なっ、ななななな!!!!!!!」
「あん?」
「なにすんのよおおおおおおおお!!!!!!!!」
リンはグーでミクオを殴った
「そ、それは、こっちの、セリフだ!グーで殴る女がどこにいんだよ!」
「だってぇ!サイテー!ミクオ兄のバカ!変態!スケベ!エロ魔人!!」
こんな奴がミク姉の亜種なんてぇ!
しんじらんない!!><
「お前が触ってもいいって言うから」
「だからって、本当に触るなんて!!もう、お嫁にいけないよぉ><」
「大袈裟なんだよ」
「ミクオ兄はあたしを、女だって思ってないでしょ!だから、平気で触れるんだよ!!」
「・・・それだったら、お前だって俺を男だと思ってないだろ」
「え?」
「いいか?お前は子羊ちゃんで、俺は狼。お前にとっては冗談だったかもしれないけどな、男だったら本気で襲うかもしれないんだぞ」
「・・・・」
そっか。そう、だよね・・・
もしかしたらってことも、あるよね
「まだ、俺だったからよかったけどさ。俺以外の野郎には、さっきのようなこと絶対に言うなよ」
「うん、絶対に、言わない」
「なら、それでいい。って、お前の胸触った俺が言うことじゃないか」
「・・・ねえ、ミクオ兄」
「ん?」
「もしも、もしもさ」
「なんだよ」
「もしも、あたしが、狼に食べられそうになったら、そのときは助けてくれる?」
もしも・・・そのときが来たら・・・
「気が向いたらな」
「ひどい!あたし、カイト兄やレンよりも真っ先にミクオ兄の名前呼ぶつもりなんだから!ぜーったいに助けてよねっ!」
「・・・はいはい、分かったよ。まったくワガママなお姫様だなぁ」
「うるさいなぁ」
ミクオ兄だから、こんなこと言えるんだよ
あたしの好きな・・・人だから
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教室中が、私の大好きなオレンジ色に染まっている。
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斜め下に向けた視線の先には、レンがシャープペンシルをくるくると回しながら、相変わらず真っ白なプリントを前にしている。
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+++
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――そもそも自分はリンではないのだから当...ちくたく 【KAITO&鏡音リン 小説】
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僕の名前は風見音レツ、一般的にみるとVOCALOID・鏡音レンの亜種ということになる。レンにリンという片割れがいるように、僕にもセンという片割れがいる。というか、僕たちは始めから亜種だった訳じゃない。元々はごく普通の鏡音リンと鏡音レンだった。
風見音の名は僕らのマスターがつけてくれた。名前が変わった...【小説?】風見音双子ができるまで【設定もどき】
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「あのさぁ・・・リン。いつまでこれ、してればいいの?」
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レン・・・分かんないよ
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・・・・・
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