君がきっと忘れてしまうことを
一つ二つと数えています
傍にいるのに寂しく思うのは
隣り合うたび果てしない距離を知るからです
何億光年先に駆け抜けた
あの星の光を語るのと
変わらない深さで君を語って
僕の中に見出そうと漁っているのです
その罪の底までを測るよ
ロンディーノ
薄い物差しで繰り返し
祈るような声で君に
僕は何度 何を言おう
忘れられていくためにいっそ
生み出す思い出を 慈しんでよ
そんなことは言わないけど
優しい人 せめて一度
潰れるほどに抱いてください
それだけで報われる気がするんだ
その眼差しの裏側を請うるよ
ロンディーノ
淡い慟哭を期待して
咽ぶ胸を薙ぎ払って
僕は君に 何を問おう
憶えていることはあるかい
それは砂漠ですか 宝石ですか
傲るほどの罰もなくて
気の狂えるはずもないや
溢れんばかり歌う僕らの
泡沫に両手を繋がれた日々よ
もう一度 繰り返して
祈るような声で君に
僕は何度 何を言おう
忘れられていくためにいっそ
生み出す思い出を 慈しんでよ
そんなことは言わないけど
優しい人 せめて最期
潰れるほどに抱いてください
それだけで報われる気がするんだ
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ブクマつながり
もっと見る君があまりにゆっくりと
この線を歩いていくから
僕はさよならが言えない
もう腕は届かないのに
君があまりに清潔な
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すべては汚れのようで
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一色
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