#20-2「みんな撃ち落とせるかも」




レンとネルが神社に着いたときは、人が多い時間帯だったため、とても混雑していた


「すごい人だね…」

「うん…ほんとだ……お互い、放れないように手を繋ごっか?r…あ、ネルさん!」


そういって、手を差し伸べてくるレン

ネルは嬉しすぎる事実で、若干の違和感をなかったことにして、その手に自分の手を重ねた

ネルは緊張でドキドキだった


「ネルさん?なんか、顔赤いよ?だいじょうぶ?」

「え?あ、うん。大丈夫だよ。それより、あれしようよ」


ネルは照れを隠しながら、話題を変えた





ネルが指さした先には射的の店があった


「あ!いいね!やろうやろう!」


レンはそういって、ネルの手を引っ張るようにして、人の中を突き進む


「はい、おじちゃん!一回!」


レンはそう言って店の人にお金を渡す

出てきたコルク栓を銃に詰め、狙いを定める

しかし、そこでレンは、狙うのをやめてネルの方をむいた


「ねぇ、ネルさん!どれがいい?とってあげるよ!俺、結構、得意なんだよ!」


レンが無邪気に笑う


「え///…えっと…じゃぁ、あのひよ子のぬいぐるみ…」


ネルはドキッとしてしまい…不意に小さなぬいぐるみを指さした




「へぇ、ネルさんも、ああいうかわいいのが好きなんだね!?実はリンもそうなんだよ!」


そういって、狙いを定めるレン

ネルはリンの話がでてきたので、少し機嫌がわるくなった



「よーし、そこだ!」

ぱこん
ぽすっ
ころん


レンの放ったコルクは、ひよ子のぬいぐるみにあたり、見事倒した


「おお!坊主!うまいな!ほら、おめでと!」

「ありがと、おじちゃん!」


レンは店の人から、ぬいぐるみを受け取った



「はい、ネルさん」


レンが満面の笑みでネルにぬいぐるみを渡す


「ありがとう!レン君!大事にするね!」


ネルは幸せそうにもらったぬいぐるみを抱きしめた







「おじちゃん!ひよ子のぬいぐるみ、もう一個ある?」


レンが突然、店の人にきいた


「あるけど…さっきとっただろ?」


店の人も不思議そうにいった



「へへ、リンにも…あ、姉ちゃんにももっていってあげようかなって…」

「え?レン君?」


ネルは思わず、レンに話しかけた



「ん?何?ネルさん?」

「リンに…あぁいや…リンちゃんにもあげるの?」

「うん!リン、今日は祭りに来ないらしいから、何かもっていってあげようとおもってさ」




ネルはうつむいて、少しの沈黙の後、真剣な目をして、レンの手をパシッとつかんで

「……………レン君、ちょっとこっちにきて…」

といって、人気のない草むらに入って行った

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

みんなでボーカロイド観察(仮)#20-2

実は射的が上手だったレン君www



天然のルカもそうだけど、レン君の鈍感もかなり危ないww

ネル…これはつらい…
ちょっとレン君に腹が立ってきた今日この頃…



ん…人気のないところ……はっ!
ネル、はやまるんじゃない!ネル~!!

閲覧数:526

投稿日:2012/01/19 21:48:39

文字数:1,164文字

カテゴリ:小説

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  • Turndog~ターンドッグ~

    Turndog~ターンドッグ~

    ご意見・ご感想

    ネル…かわいそうに…。

    …ってネル?その腹いせに君は一体何を…あっちょああおおおおまわりさーーーーん!!

    2012/01/23 09:33:34

    • しるる

      しるる

      なんだかんだで、ネルが一番まともなのかもしれない…

      おまわりさんは祭りの警備で忙しいのできませんwww

      2012/01/23 09:51:29

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