#3-4「みんなに広まる秘密」
寮のリビング
「う…うーん…」
「あ、がくぽさん気が付きましたか?」
がくぽは意識がはっきりしない中、目の前にピンク色の髪をした女性がいることに気がついた
「ルカ…どの?」
そして、次の瞬間には驚いたようにがばっと起き上がった
「ルルルルル…ルカ殿!拙者のために…そそそそそその、ひひ膝枕してくれてたでござるか!」
「ええ。レン君がしてあげたら楽になるよって言っていたので…どうです?楽になりましたか?」
動揺しまくるがくぽと、まったく動じないルカが相対的であった
「かか…かたじけないでござる!」
「いえいえ。それにしても、いきなり倒れるなんて、びっくりしましたよ。具合が悪かったなら早くいってくださればよかったのに。」
ルカは心配そうにがくぽをみた
「せせせ…拙者はもう大丈夫でござる。」
「そうですか。それはよかったです。ここまで、カイトさんが運んでくれたんですよ」
「カイト殿が?」
この時、がくぽは初めて周りを見た
そこにはミクとレン、カイトがいた
「ははーん。そういうこと。レン君がルカさんに膝枕を指示した意味がわかったわ」
ミクは全てを察したといった様子で、がくぽを見た
「ミク殿、な、なんでござる?」
「ううん。なにも」
ミクはにこにこしながら、面白がっている
「カイト殿、世話になったでござるな。かたじけない。」
「気にしなくていいんじゃないかな?カイト兄はメイコ姉に今日の分のアイス抜きにするって、脅されてがくぽさんを運んできたんだから。」
と、レンが裏事情を暴露する
「いやいや!それだけじゃないぞ!明日の分もっていわれたんだからな!」
「カイト兄さん…否定するとこが違う…」
ミクがやれやれといった表情をする
一方のがくぽも
「さっきの礼を返してほしいでござる……」
とつぶやいた
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もっと見る#5-2「みんなから注目を」
時間稼ぎ班:ミク、リン、レン
彼らは、新しい入居者が間もなく着くという駅にやってきた
「あのさ、ミク姉…俺、重要なことに気がついたんだけどさ…」
「なに?レン君?」
「新しい子って…どんな子?」
「あ…」
そう、彼らは新しい子がどんな子か…男か女かさえも知らなかった
「...みんなでボーカロイド観察(仮)#5-2
しるる
#4-1「みんな!飲むわよ!」
ある休日前日の夜中、子供たちとルカが自室でベッドにもぐったころ
「さぁ!今日も飲むわよ~!!」
メイコは手に持っていた酒瓶をテーブルの上にドンと乱暴に置いた
「は!はいぃぃ。」
ハクはビクッと驚き、少し涙目になりながら返事をした
「メイコ殿、一つよろしいでござるか?」...みんなでボーカロイド観察(仮)#4-1
しるる
#3「成長」
僕は村の人が用意してくれた小さな空き家を利用して診療所を開設した
正直、医師としての経験がまだまだ浅い僕だったが、それでも精一杯やることをやった
そして、僕がここに来て二カ月が過ぎ、仕事にも少しずつ慣れてきたころだった
診療所が休みの日
僕は孤児院の廊下にあるベランダに出て外を眺めてい...妖精の毒#3
しるる
#5-1「みんなで手分けして」
ある日の昼下がり
「みんな、ちょっと下のリビングに集まって」
という、メイコの声が下の階から聞こえた
そしてみんなが、なんだなんだといった具合にリビングに集まった
「今日、この寮に新しい子が来ることになってるの」
「えええぇぇ!」
メイコの発言にみんな驚いた
「私たち...みんなでボーカロイド観察(仮)#5-1
しるる
#4-2「みんな、だらしないわね」
―――1時間後 ぽっぽー♪
ドサッ!
がくぽが椅子から転げ落ちた
「がくぽ!大丈夫!?」
カイトが心配して、がくぽに近付いた
しかし、当のがくぽはスヤスヤと寝てしまっていた
「え?もう酔っ払っちゃったの?だらしないわね~」
メイコががくぽを見下しながらいった
...みんなでボーカロイド観察(仮)#4-2
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#5-3「みんなにもアイスを」
買い出し班:カイト、ハク
2人は近くのスーパーにきていた
「ねぇ、ハクさんはどのアイスが好き?」
「…え?」
「やっぱり、歓迎会にはアイスは必須でしょ!バニラ?チョコ?抹茶?ミント?」
「え、あの…カイトさん…」
ハクは歯切れ悪く呼びかける
「ん?なに?…あぁ!そうか...みんなでボーカロイド観察(仮)#5-3
しるる
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