#5-1「みんなで手分けして」
ある日の昼下がり
「みんな、ちょっと下のリビングに集まって」
という、メイコの声が下の階から聞こえた
そしてみんなが、なんだなんだといった具合にリビングに集まった
「今日、この寮に新しい子が来ることになってるの」
「えええぇぇ!」
メイコの発言にみんな驚いた
「私たち、そんなこと少しもきいてないよ!」
ミクがメイコに向かって文句をいう
「ごめんごめん。すっかり忘れていたわ」
メイコは手を頭に当てながら言った
「ねぇねぇ、歓迎会とかするの?」
リンが無邪気に目をきらめかせている
「うーん、今から準備して間に合うかしら…」
ルカは腕組みをして考え込んだ
「いや、出来る限り、準備してあげようよ」
レンは、みんなに向かって訴えた
「めーちゃん、その子はいつごろくるの?」
「それがもうすぐ駅に着くと思うの…」
メイコは時計を見ながらいった
「…あ…あの…ちょっといいですか」
「ん?なに?ハク」
ハクが遠慮気味に手を挙げた
「あ、はい…その…だれかが駅に迎えにいって…街を案内して、時間を稼いでいる間に…準備するというのは……だめでしょうか…」
「おお!ナイスアイデアでござる!ハク殿!」
「うん、それならなんとかなりそうね」
ハクの意見に皆、同意した
「じゃぁ、全部で3班に分けるわね」
「まずは、時間を稼ぐ大事な役割にはミクとリン、そしてレンに任せるわ」
「次にケーキを含む、お菓子やら何やらを買い出ししてくるのは、カイトとハクにやってもらうわ」
「そして、料理は私とルカとがくぽさんでやるわ」
「じゃぁ、各自行動開始!!」
「「おぉー!!!」」
こうして、一致団結して歓迎会の準備をすることになった
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もっと見る#5-2「みんなから注目を」
時間稼ぎ班:ミク、リン、レン
彼らは、新しい入居者が間もなく着くという駅にやってきた
「あのさ、ミク姉…俺、重要なことに気がついたんだけどさ…」
「なに?レン君?」
「新しい子って…どんな子?」
「あ…」
そう、彼らは新しい子がどんな子か…男か女かさえも知らなかった
「...みんなでボーカロイド観察(仮)#5-2
しるる
#4-1「みんな!飲むわよ!」
ある休日前日の夜中、子供たちとルカが自室でベッドにもぐったころ
「さぁ!今日も飲むわよ~!!」
メイコは手に持っていた酒瓶をテーブルの上にドンと乱暴に置いた
「は!はいぃぃ。」
ハクはビクッと驚き、少し涙目になりながら返事をした
「メイコ殿、一つよろしいでござるか?」...みんなでボーカロイド観察(仮)#4-1
しるる
#3「成長」
僕は村の人が用意してくれた小さな空き家を利用して診療所を開設した
正直、医師としての経験がまだまだ浅い僕だったが、それでも精一杯やることをやった
そして、僕がここに来て二カ月が過ぎ、仕事にも少しずつ慣れてきたころだった
診療所が休みの日
僕は孤児院の廊下にあるベランダに出て外を眺めてい...妖精の毒#3
しるる
#4-2「みんな、だらしないわね」
―――1時間後 ぽっぽー♪
ドサッ!
がくぽが椅子から転げ落ちた
「がくぽ!大丈夫!?」
カイトが心配して、がくぽに近付いた
しかし、当のがくぽはスヤスヤと寝てしまっていた
「え?もう酔っ払っちゃったの?だらしないわね~」
メイコががくぽを見下しながらいった
...みんなでボーカロイド観察(仮)#4-2
しるる
#5-3「みんなにもアイスを」
買い出し班:カイト、ハク
2人は近くのスーパーにきていた
「ねぇ、ハクさんはどのアイスが好き?」
「…え?」
「やっぱり、歓迎会にはアイスは必須でしょ!バニラ?チョコ?抹茶?ミント?」
「え、あの…カイトさん…」
ハクは歯切れ悪く呼びかける
「ん?なに?…あぁ!そうか...みんなでボーカロイド観察(仮)#5-3
しるる
#3-4「みんなに広まる秘密」
寮のリビング
「う…うーん…」
「あ、がくぽさん気が付きましたか?」
がくぽは意識がはっきりしない中、目の前にピンク色の髪をした女性がいることに気がついた
「ルカ…どの?」
そして、次の瞬間には驚いたようにがばっと起き上がった
「ルルルルル…ルカ殿!拙者のために…そそ...みんなでボーカロイド観察(仮)#3-4
しるる
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