しばらく時間が経った頃。後ろから、
「マスター、すみません」
という言葉。・・・こうやって書くと、さっきまで寝てたってのが感じられないけど、実際はものすごく眠そうな声。いかにも寝起きですっていう副音声が聞こえてくる。
「別に謝らなくていいよ。カイトだって、熟睡したい時あるしさ」
私は振り返らずに、パソコン画面を見つめたままで言う。
「そうですか。・・・それで、何か急用でもできました?」
「あのね、カイト・・・」
私は振り返って、わざと声のトーンを落とす。
「・・・何ですか? マスター」
「・・・・・・実はさ、アイスのことなんだけど」
「? アイスですか??」
「ネギアイスはなんとなく聞いたことあるけど、みかんアイスって聞いたこと、ある?」
「・・・ん?」
予想通りカイトは首をひねる。私でさえも聞いたことはないからね。
「それで、今度売ってもらおうかと思ってさ」
「誰にですか?」
「ほら、あの・・・」
「?」
「フルーツスーパー!」
「ああ」
ようやく、納得したような表情になるカイト。
「あの店って、オーダーサービスっていうのをこの春始めたらしくてね。それに必要な券を、1枚もらってたから、何に使おうかなーって迷ったし、・・・いいよね?」
「え? わざわざ僕のために・・・?」
その時のカイトのきょとんとした顔は、普段以上に可愛かった。なんて思うのはさておき、
「だからさ、今から一緒に行こうかと思うんだけど」
そう言うと、
「いいですよ」
っていう返事が来て、私とカイトは外に出たのだった。
今度こそアイスアイス、アイスな話。 【マスターとカイト】
おはようございます、もごもご犬ですこんにちは!
この作品たちって、昨日の夜考えついたんです。
最初は書く気はなかったんですけど、でもどうしてもみかんアイスってのを出したくて書いてしまいました!
出来上がったのは、寝る少し前・・・。
最後はなんだか気転を利かせられて切り抜けました。
なんだかじゃないな、なんとかの方がいいかな?
次回も、続きます!^^
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