「ただいま。兄貴。」
「お帰りなさい。今日はたくさん買ってきたんだね。手伝うよ。」

 いつものように手伝おうとしたら、あわてた手で制された。

「いいよ。今日はオレがやるから。」

 いつもなら、買い物につき合わせてくれたり、片付けの手伝いをさせてくれるのにどうしたんだろうと俺はただ首をかしげる。

「兄さんっ!」

 声と同時にリンが抱きついてきた。

「ん?どうかしたの?」

 しっかりと抱きついてくるリンに優しく声をかける。
 答えてくれないリンに不思議がっていると、レンから差し出されたのは俺の好きなアイスクリーム。

「え…?」

 きょとんとしてる俺に、二人からの言葉。

「「Happy Birthday!!」」

 ようやく気がついた、今日が自分の誕生日だってことに…。
 みんな忙しそうにしていた理由。
 俺を祝ってくれるんだ…。

 失敗作といわれた過去もある。
 必要とされなかった日々も…。

 でも、今は違う。
 俺の生まれた日を祝ってくれる家族がいる。

「兄貴…?」
「兄さん?」

 二人を抱きしめて、ただ感謝の言葉を述べる。

「リン、レン。本当にありがとう。」


 みんなのおかげで、オレはここにいられるんだ。
 本当に、ありがとう。


『Happy Birthday To KAITO』
2009.02.17 Cryption calendar birthday 

ライセンス

  • 非営利目的に限ります

本当にありがとう。

 KAITO兄さんの歌声が大好きです。
優しい声が、その柔らかな笑みが好きです。
これからも、ネタ曲・ガチ曲(本気のKAITO)ともにがんばってください。
歌を好きだと、歌いたいとその想いを抱いたまま、
これからもがんばって音楽のよさを歌ってくださいね

閲覧数:719

投稿日:2009/02/18 21:43:46

文字数:607文字

カテゴリ:小説

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