この小説は言わずと知れた名曲、カンタレラのMEIKOバージョンと合わせてみたを小説化したものです。
カイメイ前提のミクメイ要素があります。苦手な方はご注意ください。
MEIKO=メイリーナ、ミク=ミクレツィアです。
自己解釈の個人的妄想の産物なので、多少はそういった部分もありますが、
ほとんどが歴史や人物像に真に迫っていません。二次創作の偽造設定です。
それでも許して頂けるお心の広い方のみお読みください。
読んでくださる方々のお暇つぶしになれるなら幸いです。
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結婚式は明日に迫っていた。
ミクレツィアは広々とした自室を見渡し、今日でこの部屋で過ごすのも最後かと寂しさ混じりの苦笑を口元に浮かべた。
別にこの結婚に反感があるわけではない。
父に王太子との婚約を迫られた当初は、多少は異論もあったが今はもうまったくといっていいほどなくなっていた。
それには年月がたち心の準備が出来た事や婚約者を好ましく思う事よりも、従姉妹のメイリーナが深く関わっている。
自分が王太子と結婚し、王妃になればボカロジア家の安泰は約束されたも同然だろう。
そう、ボカロジア家の安泰・・・・つまり、彼女の安息された生活の保障だ。
最初は兄が慕う女性と単純な興味本位をミクレツィアはメイリーナに抱いていたが、この三か月の間でその思いは変わっていた。
それは、一般的に〝恋〟と呼ぶべき感情だとミクレツィア自身も気が付いていた。
自分にもそんな感情があったのかと驚いたが。
部屋を後にし、メイリーナの自室を訪ねると部屋に彼女は居なかった。
薔薇園に先に行ってしまったのだろうか、と庭に足を向ける。
この結婚に反感こそはなかったが、やはり正直にいうと唯一純粋に好きだと思える人と一秒でもいいから長くいっしょに過ごしたかった。
メイリーナが居たのは薔薇園の中心にある、あの東屋だった。
堅い柱に凭れ掛り、寝息を立てている。
意外と寝顔は幼く見え、美しい顔立ちが可愛らしいと表現できるまでになっていた。
その実年齢よりも若く見える寝顔に胸が高鳴るのが分かった。
赤くふっくらした唇から目が離せない。
彼女が凭れ掛っている柱で身体を支えた。
ドクン、ドクン、と鼓動が五月蠅いほどに高鳴っている。
ミクレツィアはメイリーナの唇に唇を重ねた。
その時間はほんの数秒だったが、ミクレツィアには数時間に思えた。
ん、と息苦しさにメイリーナが身動きをした。
その仕草にミクレツィアは我に返り、視線を左右に漂わせるとくるっと身体を反転し一目散に駈け出した。
薔薇の茂みを掻き分けながらとにかく走り続けると、気が付いたら薔薇園を抜け庭の片隅にあるモミの木の根元まで来ていた。
モミの木の幹に背中を預け、荒れた息遣いを整える。
息がし辛いほどに心臓が脈打っていた。
鏡を見なくても顔が真っ赤になっているのが分かる。
それは、息苦しさよりも先ほどの自分の行いが原因だったが。
指で唇をなぞる。
つう、と涙が頬を伝うのが分かった。
多分、彼女以上に好きになる人はこれから先もいないと思う。
今まで、そうだったしこれからもそうだろう。
だけど、それでもやっぱり彼女には幸せな人生を送ってほしいから。
それに、たとえ結婚しても一生会えないというわけではない。
ミクレツィアはズルズルと脱力した様に蹲り、ドレスの裾を涙で濡らした。
カンタレラ <カイメイ> 第五話
今回は完璧なミクメイです、はい。
・・・てゆーか、この小説カイメイの筈なのにまったくカイメイが進展してないよ!!これじゃ完全なミクメイじゃん!!!(←毎度いうが、いい加減にしろよ
・・・それ以前にKAITOが出てきてすらいないのですが。
あ、あれ?私、KAITOもけっこう好きなのに・・・・・。
・・・・ごめんなさい。カイメイも大好きですが、ミクメイも好きなんです、自重できませんでした。
でも、カイメイ前提のミクメイなので、オチはKAITOです!!!!。
毎度毎度、話が進まなくてすみません。この続きも読んでくださるというとんでもない寛大な方がいらっしゃれば、続きの方も読んでくださると嬉しいです。
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この小説は言わずと知れた名曲、カンタレラのMEIKOバージョンと合わせてみたを小説化したものです。
カイメイ前提ですが、ミクメイ要素も含ませるつもりです。
MEIKO=メイリーナ、KAITO=カイザレです。
自己解釈の個人的妄想の産物なので、多少はそういった部分もありますが、
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