電子雨の投稿作品一覧
-
射しこむ光に怯えた
壊れていく指先を見ていた
恋い焦がれてみても
貴方の息を舐めても
胸に残る夢が、首を絞める……
叫んだ この声が
貴方へ届くのなら
寂しさも愛しさも
混ぜ合わせて飲み干すわ
優しいあの声が...レイチェル・グラン
-
私は、知っているから
壊れていくこの世界を
砂時計を反すように
もう一度と もう一度と 繰り返すだけ……
泣かないで、
この世界は もうすぐ終わるの
泣かないで、
その世界へ 始まっていくから
こんな終わりは いや いや
否、間違ってたのは だれ だれ...The_last_world
-
サヨナラも言えないまま、痛みはまた増すばかり
世界を飛び越えるすべ
僕にも見えない、世界の果て
明日はやってくるとか、予定を立ててみるとか
「こんな日が続けばいいね」
嘘つくことしか、出来ないよね
朽ちる花 墜ちた鳥
「わかっているんだろ?」
そうさ 飛び越えればいい
跳んで跳んで跳び続けたら...The_leap_world
-
「災禍(わざわい)が降る……」
音もなく見えないままに
小鳥は墜ちて 地に埋もれ、忘れ去られていく……
この世界の中 出会っては、また失うの?
今映しているものだけが真実だと言えるの?
もしも
私が産まれたとき、君のいない世界なら
それが当たり前の世界になるのでしょう……
失くした世界(The lo...The_lost_world
-
目覚めれば……
何かを捜す 私が存在している(いる)
いつものとおり 朝には弱くて
わずかに香るコーヒーが好き
懐かしい、
気持ちにさせる 彼女が存在している(いる)
あの日のように 私に出逢って
かすかに残る香水が
「好き……?」
通り過ぎて 還る記憶...The_loop_world
-
何もないこと
何もないもの
それを君は、虚しいと言いますか?
其処にないこと
其処にないもの
そんな日々を悲しいと言いますか?
無限の可能性を秘めて
ここから始まる……
全てはこの零の森から
産まれ還って来る...零の森
-
真っ白な翼をひろげ 夜空をかける鳥は、
何を見てるの? 何が見えるの?
その暗闇の中で…
どこへ向かうの?
どこか遠くで朝を見つけるの?
落ちていく星の砂 散りばめた朝の傍で
朽ちていく夜は、ただ 愛していただけ…
※――夜の星は、朝に恋した…
[――Yo run o hos ih a ,a san...未だ見ぬ夜明け
-
真っ赤に濡れた唇(ルージュ)
指先の甘いキスに酔いを乗せて
永久を誓う鳥籠(ケージ)
私 そんなものに囚われないわ
一夜だけ 一度逢えるのなら
それでいい…わけないや
何度でも貴方に堕ちていく
そんな夢でいいわ
舌にチェリー ねぇ、ダーリン
私を焦がしてよ 想うままに...チェリーチャップリン
-
22の舞台を巡る――
(nijy u nino buta iwo megur u)
出逢うは、
(dea uha)
運命を変えるためか…
(unme i woka e rutam ek a…)
君に世界を問おう…
(kim i nise ka i wotoo u…)
「Ah- panta rhei」...Παντα ρει
-
温もりに沈むネージュ
掴めないままの城は
その 赤い炉のそばでは
生きられない…
遠い日へ風を伸ばし
風は 青い露を運ぶ
青い露を汲み合わせ
私に返る
ネージュの城は
褪せた、その日を待つばかり…...ネージュの城
-
終わらない夜
窓を叩くのは、誰?
――烏は地へ、黒く(ケイラ ア シュフ ア タイヒー キュロー ク ユー)
始まりの鐘
今日で何度目の十二時?
――黒猫は地へ、暗く(キュロン エ コフ ア タイヒー キュレイ ク ユー)
魔女と呼ばれた(ノロワレタ)私でも見えるものがあるの
届かなくなる前に記...十三階段
-
狭い世界に住む彼女に
世界を教える役目
それがワタシだけの仕事で
それがワタシの全てだ
水を汲み 一度きり
天へゆく 碧い水面
花を摘み 風を抱き
鳥はただ 月を揺らした
どれだけ ワタシが黒くとも
どれだけ 言葉が掠れても...嘘つきコルウス
-
遠ざかる光 彼女の指先が
きらり きらり きらめいて
目を閉じた先に 何があるかなんて
バカな ボクは 気付かない
彼女はひとりだった
ひとりが彼女だった
ボクはいっぴきだった
足して2にはなれなかった
時計台の彼女を人間(ヒト)は魔女だと笑った
絞首台の彼等をボクは悪魔と笑った...時計台とシャノワール
-
今日も十二時の鐘を聞くの
砂時計を逆さに返し
明日も同じ嘘を聞くの
それは、繰り返される悪夢…
友達は
黒猫(シャ・ノワール)と烏(コルウス)でした
そんな私を
人は 魔女と呼びました
恐れ 怖れ 私は闇へ
産まれ 疎まれ 時計台へと...魔女と呼ばれた少女
-
あのね
今日は言いたいことがあるんだ
だから
ちゃんと耳をすませていてね
君が初めて 僕に僕をくれた
僕が僕になった そんな晴れた日
ねぇ
もう一度 僕のなまえを呼んでよ
優しい君の声が聴きたいよ
ねぇ...あのねのなまえ
-
一粒の灯り ふたり
酔いしれそうなの クラリ
雨の音さえ 意識を飛ばせば 聞こえなくなるわ
いつもの雨降り ひとり
泣いてはいないの ポツリ
誘って魅せて 背を地につければ すぐ傍に快楽
散らすなら そう 紅い花
首筋に胸元に 咲かせてあげるわ
踊ってあげる あなたの上で
揺らめいた視界を 白く 白...雨音に隠すヒメゴト
-
神は世に人を作り
愚者を歩ませ魔を呼ぶ
真意を問うは知なるか
辿り着くは、XXI世界
女帝(め)を皇帝(なん)を立てよ
聖者も悪となる
嗚呼 恋人たちよ
臆するなかれ
勝利は我が手で掴み
力とせし心あれ...XXI世界
-
永久に処女(Virgo:ヴァーゴ)であると誓ったから
どうか この身焦がさないで…
燃ゆる星を糸へ紡ぎ 灰へ還す焔
愛する者も いつか この手で空へ葬るでしょう
この指が触れるものが全て
詩へ繋がるのならば
その白鳥(Cygnus:シグナス)の歌(harmonia:ハルモニア)を
私が歌い続けましょ...色彩の焔-iro no Hestia-
-
冷めた世界(エタップ)の上で咲けるのは
赤百合(ルージュ)がいい
狂い咲くように 生きていけるから
真実の愛(フルール)がひとつあるのなら
私たち(アムール)がいい
燃え上がるように 散っていけるから
終わらない愛情(フラム)を灯し続けて…
この恋(ブルジョン)は
きっと 枯れてしまうわ
それでも ...赤百合の舞台
-
燃え上がる想いも
覚めてしまう夢も
たしかに ここにある真実(True Love)
一度 絡めたなら 離さないでいて
夜の海に溺れてしまうから
一度 灯した愛情(ひ)は 消せやしないの
そうね どうせなら燃え尽きるまで
強いフリして 笑ってみせた
あの日の私に
あなたが気付かないようにと...True Love
-
ひとりぼっちで暮らしてきたよ
暗い暗い森の中で
あのお月さまに住んでる
うさぎたちを見ていると
なんだか ひとつふたつ
雨粒がぽつり
わおんって鳴いたら
誰か来るかな?
わおんって僕が鳴いても
誰も来ないや。...おおかみ わおんっ
-
鬼さん こちら
神さん どちら
たんたん と雨音 とんと
てんてん と足跡 とんと
とんとん とあんたと とんと
夕暮れ 烏に おかえんなさい
ひぃ ふぅ みぃ よぉ
いつまでも 帰らない子はだあれ?
かんかん と缶けり こんこ
けんけん と石けり こんこ...神さん隠しのひぃふぅみぃ
-
噛み付いていいかしら?
鼻をくすぐる
ふわり 甘い香り
そうね
貴方のベッドへと
もぐりこんでしまえばいいわ
ねぇ、好きだと言ってるじゃない?
愛せるだけ愛して
瞬きさえもさせてあげないから
全てを受けとめてよ...Love stealer
-
小鳥のさえずりに
私は耳をすます
あなたの言葉さえ
わからないけれど…
朝夕 繰り返す
屋敷の窓辺からは
あなたの想いさえ
届かないけれど…
あの雲の向こう側へ(幸せをしらず)
月は揺れるの?(歌う、オランピア)...雨音とオランピア
-
ねぇ、きいて きいて
僕の声の中の僕がきこえないのなら
今 すぐに、愛してよ
ねぇ、きいて…
小さな頃に描いてたのは
ただ広いだけの夢という世界
きこえていたはずの"SOS(あいして)"を
きこえないフリをした
さらってよ 身体ごと
叶わない恋だというのなら...チャイルド・ミラー
-
甘いバニラの香り
耳をつんざくロック
秋色の赤色は、遠い想い出の色
それは、逃避行…
弾けて消えた雨音に乗せた、歌
そして、今は斯う
はぐれて消えたきみだけに贈る、歌
風が吹き落ちて
今、きみがやってくるの
音は吹き荒れて...秋と僕の練習曲
-
青い空を見つけたんだ
進みすぎた世界で
くすんでいく靄の中は
僕の息に似た色をしていた
あとどれくらい?
くらべた拍動数(エネルギー)
キミのほうが残り少なくて
僕のをあげる。
はぐれた僕らには 叶わないまま
雨が降って錆び付いていく...泣き虫ロボット
-
産み落とされた争いは、
平和、希望、織り混ぜて
圧し崩された戦場で、
僕は、抗う/私は、戦う
それは、明日のため
それは、夢のため
それは、君のため/それは、日々のため
"守るべきもの"のため…
真っ赤な嘘で生きる世界だから
あの青い空が美しく思えるんだ...non title story-名もなき物語-
-
列車、ゆらゆら 真っ暗闇を
君と、きらきら 宇宙旅行ね
通り過ぎてく 光はまるで
こぼしたミルク シューティングスター
Dear ライラック
I'm ライラック
"私の夢になってね" なんて
散らしたメモは、窓の外側
From リラ
Your リラ...地下鉄の一夢
-
さよならを告げた
あの日から降る雨が
灰色に染まり
積もり続けていくの
空にあるのは
貴方の好きな青(アズーリ)だけ
永遠なんてありもしないから
人はそれを望むのでしょう…?
灰色の丘
なんて悲しい音色...灰色の丘-Collina grigia-