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色のない無機質な空の下の見たこともない町の高台の上で学校の制服のセーラー服に身を包んだ私は大声で叫んでいた。
「ここ、どこおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ!!」
ペットして可愛がっているクワガタがそんな私の肩をのん気に這っていた。
「っていうかここって...クワガタにチョップしたらタイムスリップした
ワンタン
私は病室を出た。
そこには、心配そうな顔をした神威さんの姿があった。
「未来の君は…死んだ、のか」
「…まさか、自分が死ぬ瞬間に、立ち会うなんて、思って、なかった」
私は泣いた。
私の頬を、涙が伝う。
傍には、神威さんがずっと居てくれた。
「それで…私は、どうすればいいんだろう。結局、帰る方法はわか...クワガタにチョップしたらタイムスリップした11 【解釈小説】
ゆるりー
私は、静かに903号室の病室のドアノブに手を掛け、ドアをノックした。
三回叩いた後、向こうから静かな声が「どうぞ」と答えた。
ドアは、驚くほど軽く開いた。
その向こうには、
「やぁ、よく来たね。‘私’」
やせ細った女性――未来の私の姿があった。
「――未来の、‘私’」
その女性は、とても未来の私とは...クワガタにチョップしたらタイムスリップした10 【解釈小説】
ゆるりー
~グミ視点~ 50年後の世界
「改めて見てみると…凄い街中ですね…」
なんか、きのこみたいな形した家あるし…
「50年前の街中は写真で見たけど、ここまで変わるものなのか」
神威さんが呟く。
私も、それ思った。
「そうですよね…いくらなんでも50年でこの建物は凄い…」
凄いとは無論、いろんな意味で。
...クワガタにチョップしたらタイムスリップした9 【解釈小説】
ゆるりー
~グミ視点~ キオクと回想
神威さんから逃げるように家に帰ってきた私は、泣き崩れた。
「あ、グミ。おかえr…ど、どうしたの?」
「…なんでもない。一人にさせて…」
「…そう。何か相談したかったら、してね」
お母さんが声をかけてくれたけど、私は一人でいたかった。
かわりに、虫かごからペットのクワガタを...クワガタにチョップしたらタイムスリップした8 【解釈小説】
ゆるりー
――「がくぽさん…巡音さんに、告白されてたよね」
気がつけば、口からそんな言葉が出ていた。
「お前…見てたのか」
え…私、何を言おうとしているの?
思ってもいない言葉が、私の声で紡がれる。
「聞く気は無かった。ただ、図書室に参考資料を借りに行ったときに、たまたま聞いてしまった…」
「…」
がくぽさん...クワガタにチョップしたらタイムスリップした7 【解釈小説】
ゆるりー
――そうだ…。あれは、この世界に来る前の、あの出来事は…。
嫌、思い出したくない!でも思い出してしまった。
あの…出来事と…そして、この‘セカイ’に来てしまったことと、
何かカンケイがあるの?
‘あの出来事’とは、このセカイに来る前の―――
*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*...クワガタにチョップしたらタイムスリップした6 【解釈小説】
ゆるりー
~グミ視点~ 50年後の世界
私は、未来の緑川家(自分の家)にお邪魔していた。
ちょっとふざけて言うのならば、「自分の家にお邪魔しています☆」であろう。
神威さんは、私の保護者代わりということでお邪魔していた。
出迎えてくれた女性が「待っててください」と言ったので、私たちは居間で待つこととなった。
...クワガタにチョップしたらタイムスリップした5 【解釈小説】
ゆるりー
~グミ視点~50年後の世界
私は神威さんといっしょに歩いていた。
「緑川さん、ちょっといいかな?」
神威さんが私にたずねた。
「あ、はい。なんでしょう」
「君は、さっきから何かを忘れているような顔をしているけど…どうしたの?」
「え?」
私はそんな顔をしていたのだろうか。
確かに、この世界に来てから...クワガタにチョップしたらタイムスリップした4 【解釈小説】
ゆるりー
~グミ視点~ 50年後の世界
「私も、君が元の世界に帰れる方法を探すのを手伝おう。」
「(未来の)神威さん、ありがとうございます。」
彼は私に協力してくれるみたいだ。
「あっ。そうだ。」
「え?なんですか?」
神威さんがなにかを思いついたようだ。
私は耳をかたむける。
「――君がこの時代の君に会えた...クワガタにチョップしたらタイムスリップした3 【解釈小説】
ゆるりー
「君!そ、そのクワガタは…10年前に滅びたクワガタだ!」
変な…現代生け花みたいな髪型の、余計な一言とかががくぽさんに似ている警官は、驚愕を顔に浮かべる。
「はあ?10年前に滅びた?そんなことよりここはどこだよ現代生k…警官」
あぶねぇ。現代生け花って言いそうになった。
っていうか本当にここはどこ...クワガタにチョップしたらタイムスリップした2 【解釈小説】
ゆるりー
------無機質な空の色------
私の視界に広がるのは、テレビでも見たことのない場所。これは…未来都市?
クワガタはのんきに肩を這う。
って言うか………
ここは、いったいどこだろう?
愛らしいペットのクワガタ(リボン付けてるからきっと♀←)とじゃれていただけなのに…
いったい、何が起きたの!...クワガタにチョップしたらタイムスリップした1 【解釈小説】
ゆるりー