タグ:ロミオとシンデレラ
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私のことを悲劇のあの子にしたてないで
私を愛して_
「そんな気分よ」
物語におやすみなさい
何も知らずに眠りなさい。
昔の私みたいに
目がくらむ魅惑のジュエリー
わずかに尾びれを動かす
物語はいつ終わるの?
噛み付くことを知った私...[ロミオとシンデレラ]マーメイドと人魚姫[替え歌]
minya-
coda Grandioso
11.
「海斗くん。海斗くーん!」
俺が女将――一度でも母親と呼ぼうものなら、独りでは到底こなせるはずもない量の仕事を押しつけられた――から、この旅館にある温泉の効能を暗記させられていると、そんな声が聞こえてきた。
今日は、これでいったい何回目なんだ――?
...ロミオとシンデレラ 43 ※2次創作
周雷文吾
Please don't let my love turn out
to become a tragedy like it was for Juliet
Take me away into your arms...
It's all I ask of you
I say good night to ...ロミオとシンデレラ (English ver)
leirion
朝日が雨上がりのアスファルトに降り注ぐ。
雲一つない、快晴。
あたしが世界で一番大切な人に出会ったのは、そんな朝だった。
*
窓から差し込む太陽の光。
少し唸って顔を上げると視界に入ったのは目覚まし時計だった。
ピンク色のかわいらしい時計で、確か3000円以上したはずだ。
そんなあたしのお気に入りの...【ロミシン鏡音ver.】喜劇のジュリエット1【リメイク】
楪 侑子@復活!
「リン、あんた、結婚式あげてないでしょ」
わたしたちがお母さんを見舞ってから、半年が過ぎていた。お母さんの状態はあまり良くないらしく、わたしはニューヨークで仕事をしながらも、心配で胸が潰れそうな毎日を送っていた。
そんな中、突然ハク姉さんが電話をかけてくると、真っ先に言ったのが、上の言葉だった。...ロミオとシンデレラ 外伝その五十一【人生を愛で計ろう】後編
目白皐月
これは、拙作『ロミオとシンデレラ』の外伝です。
外伝その四十八【嫉妬は愛の子供】その四十九【悲しみと涙のうちに生まれ】その五十【一握りの勇気】から続いており、最後をしめくくるエピソードとなります。
それを理解してから、この話をお読みください。
【人生を愛で計ろう】
全然予想していなかったの...ロミオとシンデレラ 外伝その五十一【人生を愛で計ろう】前編
目白皐月
「喧嘩は駄目。お母さんに聞こえてしまう」
「けど……」
レン君はまだ言い足りなさそうだ。リンがまた首を横に振って、レン君の唇を指で押さえる。レン君は面白くなさそうな表情をしていたけど、それ以上何か言うのはやめたようだ。
リンはというと、姉さんの方に向き直った。
「ルカ姉さん。もう、あの時のことは...ロミオとシンデレラ 外伝その五十【一握りの勇気】後編
目白皐月
注意書き
これは、拙作『ロミオとシンデレラ』の外伝です。
外伝その四十八【嫉妬は愛の子供】外伝その四十九【悲しみと涙のうちに生まれ】のハク視点になります。
よって、それまでのお話を読んでから、お読みください。
【一握りの勇気】
……今更、どの面下げて、「お母さん」なんて呼んだらいいんだろ...ロミオとシンデレラ 外伝その五十【一握りの勇気】前編
目白皐月
「……十年近く前の話よ」
淡々とした声で、ルカさんが言う。だから何なんだよ。忘れろってのか? 他の人ならともかく、あんたに言われても困る。
「あんたたちは、それよりずっと前のことをぐちゃぐちゃ言ってるだろ! 大体あんた、リンのどこが気に入らないんだ!? リンの本当のお母さんが、あんたにひどいことを...ロミオとシンデレラ 外伝その四十九【悲しみと涙のうちに生まれ】後編
目白皐月
注意書き
これは、拙作『ロミオとシンデレラ』の外伝です。
外伝その四十八【嫉妬は愛の子供】のレン視点になります。
よって、それまでのお話を読んでから、お読みください。
【悲しみと涙のうちに生まれ】
「そんなっ!」
リンの叫ぶ声が聞こえてきて、俺は思わずリンの方を見た。場所は、我が家の寝室...ロミオとシンデレラ 外伝その四十九【悲しみと涙のうちに生まれ】前編
目白皐月
思い余った私は、ガクトさんに電話をかけてしまった。といっても今は仕事中だから、「時間が空いたら少し話がしたい」とあらかじめメールをしてからにする。ガクトさんからはすぐ電話がかかってきた。
「どうした。ルカ、何かあったのか?」
「あ……その……今、時間いいの?」
「ちょうど一区切りついたところだ。心...ロミオとシンデレラ 外伝その四十八【嫉妬は愛の子供】その四
目白皐月
私が自分の感情の折り合いをつけようと必死になっている間に、実家はまた妙な局面を迎えていた。父が突然、隠居すると言い出したのだ。私が母の厄介になっている間に、父が失明したことは聞いていたけれど、そこまで日常に支障を来たすようになっているとは思っていなかった。
ガクトさんと一緒に父に会って、名義の書...ロミオとシンデレラ 外伝その四十八【嫉妬は愛の子供】その三
目白皐月
どうして……? 今の私のどこに、そこまでの価値があるの? 私はもう、優等生のいい子じゃない。
「私……いい妻にも、いいお母さんにもなれないわ」
それが私に求められていたことだったのに、できなかった。
「いい妻とか、いいお母さんとかがほしいんじゃない。ルカに戻ってきてもらって、一緒に一番いい道を探...ロミオとシンデレラ 外伝その四十八【嫉妬は愛の子供】その二
目白皐月
これは、拙作『ロミオとシンデレラ』の外伝です。
外伝その四十七【うちへ帰ろう】のルカさん視点とその続きです。
また、外伝その四十三【心安らかなる時を】からも続いていますので、そちらまでのエピソードを読了後、読むことを推奨します。
【嫉妬は愛の子供】
母と暮らすようになって、どれくらい時間が...ロミオとシンデレラ 外伝その四十八【嫉妬は愛の子供】その一
目白皐月
結局その日、ルカから承諾の返事はもらえなかった。今までのことがあるから、神経質になっているらしい。
だがそれから何日かして、ルカはまた俺に電話をかけてきた。結論はまだ出せていないけれど、一度ミカに会ってみたいと言う。俺はその話を承諾し、その次の日曜に、三人で会うことになった。
「ほんとう!? ほ...ロミオとシンデレラ 外伝その四十七【おうちへ帰ろう】後編
目白皐月
注意書き
これは、拙作『ロミオとシンデレラ』の外伝です。
ガクト視点で、外伝その四十四【きつね色の時間】から続いています。
よって、それまでの話を読んでから、お読みください。
【おうちへ帰ろう】
ルカと離れて住むようになって、年単位で時間が経過した。その間にミカも成長し、幼稚園に入る日が...ロミオとシンデレラ 外伝その四十七【おうちへ帰ろう】前編
目白皐月
マイコ姉と話をした、次の週の土曜日。俺はハクが一人暮らしを始めたアパートの前で、ハクの帰宅を待っていた。なんでもなく聞こえるが、実をいうとかなり勇気が言った。何しろ俺は一度振られているのだ。見ようによっては「ストーカー」だな。思わず苦笑いが出る。
「……あ」
てなことを考えていると、ハクが帰って...ロミオとシンデレラ 外伝その四十六【人間は不完全なもの】後編
目白皐月
注意書き
これは、拙作『ロミオとシンデレラ』の外伝です。
アカイ視点で、外伝その四十五【正しい選択】から続いています。
よって、それまでの話を読んでから、お読みください。
【人間は不完全なもの】
ハクから大事な話があると呼び出された時、実を言うと俺はかなり期待していた。ハクが俺を信頼して...ロミオとシンデレラ 外伝その四十六【人間は不完全なもの】前編
目白皐月
注意書き
これは、拙作『ロミオとシンデレラ』の外伝です。
ハク視点で、外伝その四十一【好きという気持ち、嫌いという気持ち】から続いています。
よって、それまでの話を読んでから、お読みください。
【正しい選択】
姉さんがおかしくなって、あたしは、色々と決断を迫られた。……って書くと、少し大...ロミオとシンデレラ 外伝その四十五【正しい選択】
目白皐月
作り方の本を見ながら、私はパン作りを始めた。作るパンは、どれがいいのかよくわからなかったので、とりあえず一番最初のページに載っていた「テーブルロール」にする。まず、材料を全部量る。それからバターと牛乳を温めておき、ぬるま湯でイーストと砂糖を溶かす……変な匂い。大丈夫だろうか、これで。
溶き卵、溶...ロミオとシンデレラ 外伝その四十四【きつね色の時間】後編
目白皐月
注意書き
これは、拙作『ロミオとシンデレラ』の外伝です。
ルカ視点で、外伝その四十三【いつか道の開ける時が】から続いています。
よって、それまでの話を読んでから、お読みください。
【きつね色の時間】
朝起きたら、着替えて、顔を洗って、居間に行く。カエさんは大抵、もう朝食を準備してくれてい...ロミオとシンデレラ 外伝その四十四【きつね色の時間】前編
目白皐月
注意書き
これは、拙作『ロミオとシンデレラ』の外伝です。
外伝その四十【夜更けの出来事】のレン視点のエピソードになります。
また、外伝その三十九【家族の定義】のネタバレを含みますので、そこまでの話を読んでから、読むことを推奨します。
【心安らかなる時を】
夜、俺は居間で雑誌を読んでいた。...ロミオとシンデレラ 外伝その四十三【心安らかなる時を】
目白皐月
次の日、俺は会社を休み、ルカを連れて心療内科の病院に行った。そこで診察を受けさせたところ、鬱病だと言われてしまった。その後、ルカの状態や治療方針などを先生と話し合ったのだが、当のルカは相変わらず話をほとんど聞いていないようで、どうしても不安がわきおこってくる。
入院の必要まではないだろうと言われ...ロミオとシンデレラ 外伝その四十二【いつか道の開ける時が】後編
目白皐月
注意書き
これは、拙作『ロミオとシンデレラ』の外伝です。
外伝三十九『家族の定義』の、ガクト視点の続きとなっています。
なるべくなら、『好きという気持ち、嫌いという気持ち』まで関連の外伝を読んでから、読むことを推奨します。
【いつか道の開ける時が】
ルカの様子がおかしくなった、次の日。ち...ロミオとシンデレラ 外伝その四十二【いつか道の開ける時が】前編
目白皐月
「カエさん、お帰りなさい」
居間に入ってきたカエさんは、悩んでいる表情をしていた。どうやら、お姉さんとの対面は上手くいかなかったようだ。
「あたし、お茶を淹れてくるね。座ってて」
ハクちゃんはまた、台所に行ってしまった。カエさんは「ありがとう」と言うと、ミカちゃんの傍に屈みこんで、その頭を静かに...ロミオとシンデレラ 外伝その四十一【好きという気持ち、嫌いという気持ち】後編
目白皐月
あたしとめーちゃんは、結局この日もハクちゃんにつきあうことにした。幸い予定は入ってないし。乗りかかった船というか、単なる好奇心の赴くままにというか。
一度めーちゃんの家に寄ってから――だって、昨日と同じ格好というわけにもいかないでしょ、お酒の匂いもするんだし――ハクちゃんの家に向かう。ちなみに家...ロミオとシンデレラ 外伝その四十一【好きという気持ち、嫌いという気持ち】中編
目白皐月
注意書き
これは、拙作『ロミオとシンデレラ』の外伝です。
マイコ先生視点で、【家族の定義】の続きになります。
したがって、それまでの話を読んでから、お読みください。
【好きという気持ち、嫌いという気持ち】
なんというか、まあ、厄介なことになってるわね。あたしはそんなことを考えながら、むく...ロミオとシンデレラ 外伝その四十一【好きという気持ち、嫌いという気持ち】前編
目白皐月
注意書き
これは、拙作『ロミオとシンデレラ』の外伝です。
主役の二人が家を出て、一緒に暮らしている時の話です。
従って、本編、及びここまでの外伝を読んでから読むことを推奨します。
【夜更けの出来事】
構造が入り組んでいる文章は、読み解くのにどうしても時間がかかってしまう。それに、そのまま...ロミオとシンデレラ 外伝その四十【夜更けの出来事】
目白皐月
ルカはベッドに座って、窓の外を眺めていた。俺が入ってきたのに気がついて、こっちを向くが、何も言わない。
「ルカ、なんで電話の線を切ったりした」
ルカは答えなかった。俺は苛立ちを抑えこみ、言葉を続ける。
「電話が嫌というわけではないんだろう? 俺と話していた最中に、電話の線を切ったのはどうしてだ?...ロミオとシンデレラ 外伝その三十九【家族の定義】その五
目白皐月
「実際、ルカさんは今、何をしてるの?」
さっきまでカイトと小声で何か話し合っていたメイコさんが、不意に割って入った。そう訊かれても、飛び出してからのことはわからない。
「それはなんとも……俺も突発的に飛び出してきてしまって……」
メイコさんが、隣のカイトを見た。カイトが口を開く。
「……これは僕...ロミオとシンデレラ 外伝その三十九【家族の定義】その四
目白皐月