タグ：開発コードＭｉｋｉ

　パソコンは開ける、けれど、マスターは私を開く事を絶対にしなかった。無理やり自分で扉をこじ開けてマスターの前に出る事は可能だったけれど、しなかった。今までもそんなことをした事は無かったし、何より、マスターの前に出て疎む様な視線を向けられたら、どうしようもないから。
　何か気に障る事をしただだろうか。...

　と、自分の危機にも気がついていない様子でユキちゃんが、ミキちゃん知ってた？と少し心配そうに声をかけてきた。
「カイトさん、遠くに行っちゃうんだって」
一瞬、世界中の音が遠くなった。
「え、何それ」
意味が分からずそう問い返した私にユキちゃんは心配そうにその黒目がちの瞳を揺らした。
「なんかね、実体...

　マスターが学校に行っている間、私はたいがい眠っている事が多い。初期設定の録音室のソファで毛布を被って眠る。時々ネット上の街にくりだしたりもするけれど、マスターのパソコンは狭いので服などのモノを増やす事も難しい。というか、デスクトップ汚すぎなのよ、マスターは。
　そんなわけでぐうたら過ごす事の多い私...

　暗闇の住宅街の中、まるで灯台のようにそこだけ明かりのついた部屋の中。マスターは机に向かっていた。正確にはパソコンに。脇にはもうぬるくなってしまったお茶入りのマグカップに屑ばかりの残ったポテトチップスの袋。深夜の時間帯、不健康さ極まるこの部屋でマスター（１８歳、自堕落女子高校生）は動画巡りにふけって...

【１番】
真っ赤なボディで　繰り出せば
わたしのポルシェは　今日もご機嫌
夢見るパレード　流線型ね
あなたを迎えに　ひとっ飛び
逢いに行くわ
MARCH in so cute…
いますぐに
【２番】
恋する乙女の　大冒険...

そして私はさよならと手を振る
調声:てむんくるす
作詞:like
動画・絵:にこげ
君は遠い場所へ行ってしまうのね
「大丈夫よ」
君に言わず終わるわたしの恋　それでいいか、なんてね
窓から見える君の笑顔見つめ　流した涙　卒業証書を濡らす
もう会うこともきっとないんでしょう　去り行く君の後ろ姿に手を振...

【Lunatic DOLL】
ave ou fuzi uva ria EmA　
D-Oura awa zUn iu muu fUE
ave ou fuzi uva ria EmA
otu si ju geu yuza ugA no lu za　
A uro dOk-u kiHA LeNA tEa n...

「レジストプレッシャー」
散々な利己主義と閉じた世界　現象と結びつくヒーロー像
悪趣味な団結とあっち向いてホイ　見なければ何もないのと同じ
絡みつく軋轢と既成事実　決めたこと　いくつもあったでしょ？
今更何かが変わるはずもなくて　目の前で全てが変わってくんでしょ？
三歩でも歩けば行き止まりだよ　こん...

狭い　この夜の中　融ける　人々の波 それはとても寂しくて
消える　このひと時も　変わる　みな口々に 私は閉じこもるだけ
ただ　虚ろに舞う闇に　心を奪われて
さまよう私一人　ここに残されてる
遮るアクリル板は姿を映さず
その向こうに一人　君を見た
全て失くした私だけが　明るい街から弾き出される
何か手...

好きってなぁに??
〔教えてあげようか。Ⅰ〕
miki視点
学校、一人で行くのつまんないなぁ……。せめて、バス通とか、チャリ通出来ればいいのになぁ。
そんなことを考えながら、一人私はいつもの通学路を歩いていた。
なんか退屈。
いつもと変わらない朝。
いつもと変わらない道。
いつもと変わらない空。...

【いくさ姫、華の乱！】
運命（さだめ）に　この身 委ねては　紅の戦化粧
修羅を纏い　刃 手に取り　いざ華の乱へ
心に宿る荒御魂（あらみたま）　駆け抜ける疾風（はやて）
時は直ぐに常闇を呼ぶ　さあ黄泉の路へ
水の音　稲光　 乱る花嵐
飛沫雨　敲き付け　大地が裂けていく
　――今
焔（ほむら）舞い　雷（...

雨の日はキライ。
心までじめじめするの。
良いことなんて何もない。
「ミキ！今日傘忘れちゃってさぁ、貸してくれね？」
「はぁ…またなの？」
「だって今日朝晴れてたし！」
「天気予報見てないの？午後から90％って書いてあったじゃん。」
「寝坊してさ～」
能天気なアイツ。
でも私は、そんなアイツが…好き...

『教室に住む宇宙人』
　ＰＩＰＩＰＩ（ぴぴぴ）
　ＰＩＰＩ（ぴぴ）
　ＰＩ（ぴ）
　Ｐ（ぴー）
　Ｈｅｌｌｏ。ハロー。
　おー、はよう。
　Ｏ（オー）が無ければ、朝から地獄（Ｈｅｌｌ）。
　さて、こんにちは。
　ワタシ...

あたしの恋　やぶれったー
シュレッダーして　おしまいただちに
個人情報　プライバシー
こないだシーで　撮った写真もね
今日はしごと　やすもうか
昨日から　一歩も外出てない
せっかくのイルミネーション
いみねー　あいそれーしょーん、、、
何故に
なっとくできない...

うったえちゃうもん　かくごしなさい
では、被告人、まえへ
やめとけ　間違ったことなんもしてねぇ
あいの被害状況
あれは去年の十二月のこと
オレは少年のココロ持つ侍
スマートフォンのタッチパネルのような
繊細なハート持ち合わせTEL
あの
オマエは言った...

あたまのなかは　まるですべての　うちゅう
でんぱとらえて　なぞの　ひみつ　こうしん
あさがおわって　ひるがおわって　よるもおわっちゃうよ
たしかめてみたい　うちにいても　しかたなし
うみまで　ゆきましょう
ほしぞらも　きれいらしい
たからじまも　あるーらしーあ
い　つ　つ　ぼ　し
もしかしたらきょう...

ふいに　よびだしてしまって
わがままごめんね
おかげで　すっかりさっぱり
あなたに感謝中
おたがい　さまだからさあだから
ニコニコわらってね
ほしの　数ほどの奇跡
あなたにもわたしにも　そう
か　た　じけない
かたちだけで言ってない...

あ　今日の今日は火曜日だったんです
こんな日は
とぅとぅとぅとぅとぅーでい
ちゅちゅちゅちゅちゅーすでい
あたまのなかはネガネガばっかり
いそがしいけど
あそんでみるの
とりあえず
とりあえず
とりあえず...

ハァー　ホホイのホイのホイの
猫村音頭
（ヨーイヨイ）
ユキちゃんに前から抱きついて
どんな顔するか眺めてみたら
探査機「はやぶさ」　飛んできて
吹っ飛ばされた
（おかえり～）
ハァー　チョチョイのチョイのチョイの
猫村音頭...

夏のおわりを 口に含んで
電車に乗ったままの キミが でかけていった
ひざし 灼かれる朝８時
ボクはきっと 明日の今ごろには
妙な風邪 ひき始めている
しらけきっている冷蔵庫を
覗けば きのうの汗 粒になってキラキラしていた
ボクがボクらをどけて 頭を悩ますと
セミが「もう知らない」って
ああ ボク...

貴方の首の白さが　愛に似て軌跡　狂った灯がぐずる
ざらりと舐めた偏執　粗末な毒牙で　刻み込んで
危ういタラップの先
愛おしい疎ましい　貴方へと縋って
タランテラ踊りましょ　貴方がね憎いの
嗚呼私の中で　誰を思って果てたのかは　知りたくない
だけど燻ぶった　私の芯には　慰みの愛情が　心地良い
私は子供...

日常に音楽を奪われてしまった？
防音の雲を突き破り　空へ向け
声をあげよう　レツゴー
本当は天気いいんだよ
キミの耳が曇っているだけ
じきじきにボクが掃除するよ
ひざまくらをしてあげよう　掘るよ．．．
耳から出てきた
　音の実を集めて (I hope this melody)
　日常に飾ろう (be...

「死んで、死んでくれ」と言われたならば
あなたは、命投げて来てくださいますか
場末の古い宿で落ち合うふたり
ああ、用意は、用意はとうにできているのです
お金に、女に、恋に汚いあなた
それでも、すべてを捨てて
寄り添ってくれる
今では、今ではただ、あなたひとりが、
ああ、温い燗のような
心地よくて甘い...

鏡に映る歪んだ顔　砕け散った
なんて臆病　終わらせる場所を探してる
大事に大事に穢してくれないなら
いっそ壊して　抜殻になってもいいの
「イタミ　ハ　シアワセ」？
ああ、思った通り　中身なんて無かった
叩きつけられることに慣れたようで
そんな簡単なことを　ただ　忘れていた
同じ色の空を眺めているつも...

足元に咲き散る紅　痛みさえ感じない
貴方の愛情さえ傷を増やしていく
祈りの意味さえ今は知らずに
華は枯れ果てて　独り朽ちていけばいい
紅月が闇を呑んで哂う
漂う静寂は雨に飲まれていく
手のひらに崩れ落ちた　涙ひとしずくさえ
癒すことは出来ない
何処かで貴方が微笑う
紅く冷えてく...

吹き抜ける風　その先に何があるのか誰にも分からない
標がなくて磁石がなくても　今は前を見て進めばいい
確かなもの手にしたなら　貫く覚悟　準備はOK?　ここじゃ終われない！
自分の生き方自分で決める　勝手なものさし押し付けないで
誰もが自分の価値観持ってる　君もそうでしょう
誰にも理解を得られなくても...

甘くて とろけそう
そんなキモチ
胸いっぱいです
きらり 光って
ぽつり 零れて
ぱくり
いただきました
甘くて とろけそう
そんなキモチ
あなたがくれる...

いつも傍に居て　声をかけてくる　少し生意気な　幼馴染のあいつ
話し聞かないし　デリカシーないし　女の子の敵　ホント最低！！
ちょっと褒めたなら　すぐ調子乗るし　呆れ果てちゃうわ　いい加減にしてよね
あんたバカじゃない？　拗ねてる顔とか　気に入らないけど　だけど本音は...
止められないんだ　めぐるめ...

ひかり　ふわり
空を　見上げる
空は　ふわり
わたし　浮かぶよ
雲は　そら
ふわり　広がる
空は　つつむ
みんなを
ふわり。ふわり。降り注ぐ光は
わたし、つつみ、ふわり。...

ねぇチェリー　外に出てきて　僕と手を繋いでよ
キミは何に怖がっているの
ねぇチェリー　僕は怪しいものではございません
キミの知らない世界を見せてあげる
　夢追う人　恋する人
　指咥えて　見ているだけじゃ
　負け犬じゃん　負け犬じゃん
ねぇチェリー　僕と一緒に夢追いかけようよ
キミと沢山キスしたいんだ...